沖縄の日常

日々変わり行く沖縄と自然とつれづれなるままに

「パパラギ」岡崎照男・訳

2008年11月17日 | 日々のこと

 日本で訳されて発行された第1刷が1981年です。それから今,私が持っているのが、1994年発行のものです。なんとその時点で64刷発行されています。

 どれだけ多くの人に読まれ、愛されているかわかりますね。私も若いとき読んで、この本はまた読んで見たいと思って買い求めたものです。姉妹でおもしろい本があるとまわし読みをするのですが、この本は人間の生き方のバイブルとして手元に置いておきたい本です。

 サモア島の酋長ツイアビが、文明社会をまっすぐな目で見た、感想、批評が書いてあります。やしの木1本を持っている方が、丸い金属と重たい紙(お金)をもっている白人たちより幸せだとツイアビは言っていますよ。

 中でも靴を履くパパラギ(文明社会の白人)についての表現が面白い‥

「‥‥足は柔らかい皮と固い皮で包まれる。‥‥パパラギはこの足皮を日の出から日の入りまではき続け、‥…たとえスコールのあとのように暑くても脱ぐことはない。…だから、足はもう死にかけていて、いやな臭いがしはじめている。…ヨーロッパ人の足は、もうものをつかむこともできず、やしの木にだって登ることはできない。…」(抜粋)

 これだけとっても面白い。ぜひぜひお買い求めの上お読み下さい。


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