沖縄の日常

日々変わり行く沖縄と自然とつれづれなるままに

先駆け

2011年06月12日 | 日々のこと
 数年前、東京から来た甥が「沖縄の建物が面白い」と言った。彼は建築デザインの仕事をしているので興味があったのだろう。沖縄に来る前は、赤瓦屋根の民家が立ち並んでいると思ったらしい。鉄筋コンクリートが多いので驚いたという。過去に何度も台風で家が吹き飛ばされるという事があったので、古くなった家から段々と、鉄筋に建て替えられているんだよと説明した。
 更に「ほとんどの家の屋上にタンクがあるのも面白い」と。それも台風によって停電、断水は日常茶飯事だから、タンクを上に上げて断水対策なのだと説明した。この台風でタンクが吹き飛ばされた家があった。台風前にタンクを満タンにしておくという事を忘れてはいけない、油断禁物なのである。甥は首里城も見学したが、ドライブ途中で見た家並みが沖縄独特だと、関心を持って楽しんでいた。

 津波で大方の家が流されたが、残った家や建物があった。その立地条件、構造、建築工法など総合的に検証され、これからの建造物に生かして欲しい。「津波」「TUNAMI」は世界にも通ずる言葉である。日本が見本となるように建築家の方々がんばって欲しい。台風に強い家は沖縄が見本となる。
 津波対策の先駆け、台風対策の先駆け、困難を乗り越えてその道の先駆けとなろう。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする