「棺部屋
って、
今問題になっている部屋でしょう?
でも、
あたしはその部屋には入ってないから、
覚えているわけないでしょう」
と
キミカはたまおの質問に即答した。
「やっぱり、
そうだすよな。
みはるちゃんは
僕と一緒に行動していたからいいだすが、
ネネちゃんはどうだすか?」
と
たまおはキミカの答えを聴いた後、
ネネの方を見て、
そう訊くと、
ネネは少し首を捻ってから、
「たまおくん、キミカ、みはる、
悪いけど、
あたしとたまおくんの二人だけで
話しさせてもらえない」
と言いだしたのだった。
すると、
みはるが、
「僕とキミカに聞かせたくないことなのか?」
と言って、
ネネの方を見ると、
「みはる、
あたしかみはるのどちらかなんじゃない。
そうでしょう。
ネネ。
まあ、
ネネがそうしたいなら、しょうがないじゃない」
と
キミカは自分の考えたことを素直に口に出した。
「まあ、
キミカがいいと言うなら、
しょうがないけどな」
みはるが渋々そう言うと、
「ごめんね。
キミカ、みはる。
悪いけど、あたしが合図するまで、
そこの門のところで待っていてくれる。
そんなに時間はかからない
と思うから」
と言って、
ネネが、
キミカ、
みはるの順に頭を下げたので、
「わかったけど、早くしてくれよ」
「みはる、
急かせてもしょうがないでしょう。
ネネ、慌てないでいいから」
みはるとキミカは、
それぞれ言いたいことを言うと、
ゆっくりと門の方に歩いて行ったのだった。
(続く)