レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

偽カミサン伝説?「悪女よけの像編」34

2011-01-03 00:06:30 | 小説

偽カミサン伝説?「悪女よけの像編」34

三郎は、
家に戻ると、
タクオから貰った白い像を家に持ち帰って、
一生懸命、磨いた。
最初はかなり臭かったが、
磨いているうちに、
なんとなく懐かしいニオイに変わったように、
三郎は感じたのだった。
ただ、
タクオから、
「邪心」の意味については
ちゃんと話しを聞いていなかったので、
タクオの携帯に電話したが、
電源が入っておらず、
かつ、留守電にもなっていなかった。
しょうがないので、
三郎は、
自分のパソコンで、
邪心の一般的意味を調べたところ、
「曲がった心 ・ 邪まな気持ち ・ 悪意」
など、
かえって三郎には意味がわからない言葉
が並んでいたので、
結局、
どういう心でその像を持っていればいいのか、
わからないまま、
明日にでも、
タクオに訊こうと思って、
像を自分なりに一生懸命に磨いてから、
貰った布で包んで机の引き出しにしまうと、
あの像でモテモテになるといいな
と思いながら、
外食に出かけたのだった。
そして、
三郎が近所の牛丼屋で外食しようと思って、
その店に向かって歩いている途中、
地図を持ってうろうろしている女に
ある場所までの道順を聞かれたのだった。
その女は、
着ている服などが垢抜けず、
田舎から出てきたような感じだったが、
目がぱっちりしていて可愛らしく
肉付きはよいが小柄なまだ20前後の女だった。


一方、タクオの方は、
悪女よけの像を手放しても、
その日は何も起こらなかったのだった。
(続く)



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