『レイジ』 誉田哲也

2014年10月11日 11時05分13秒 | 誉田哲也
最近はめっきり小説の紹介が減ってしまいました。おすすめがあったら切実に教えてほしいくらいです。好みは長編小説で恋愛ものは基本NGですw

「音楽の才能は普通だが、世渡り上手なワタル、高みを目指すゆえ周囲と妥協できない礼二。中学で出逢った二人は、文化祭でバンドを結成するが、その後、それぞれ違う道を歩み続ける。女子の青春小説でも定評のある著者が、今度は、二人のロック少年の苦悩と成長を描く。ほろ苦く切ない、青春ロック小説。 」(BOOKデータベースより)

えー青春ロック小説です。
何歳になっても青春です。
そこは読んでもらえばわかることかと思いますが、あえて書かないでおきます。

この作品は二人の主人公が交互に一人称でつないでいくものとなります。
主人公はワタルと礼二。
ワタルと友達の友哉はバンドを結成することになるが、ボーカルができる人が見つからなかった。
そこに友哉が礼二を見つけてきた。
礼二は快く引き受けるが、1度文化祭で演奏したきり、方向性の違いで礼二が脱退することになる。
ふたりはそれぞれけん制しあいながらもそれぞれの道を進むことになるが、そのさきにある事件がおこるのだった。


とまあ、よくある構成といえばそれまでですが、二人の一人称をそれぞれ書くことで、それぞれの思惑だったり葛藤だったりがみえていて、それがどうなっていくのかが、この作品の楽しみどころ。
ついでにいえば、二人の恋の行方もですが。

バンドにかける思い。
なかなか熱いですね。

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