『スナーク狩り』 宮部みゆき

2013年04月22日 17時55分48秒 | 宮部みゆき
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「その夜―。関沼慶子は散弾銃を抱え、かつて恋人だった男の披露宴会場に向かっていた。すべてを終わらせるために。一方、釣具店勤務の織口邦男は、客の慶子が銃を持っていることを知り、ある計画を思いついていた。今晩じゅうに銃を奪い、「人に言えぬ目的」を果たすために。いくつもの運命が一夜の高速道路を疾走する。人間の本性を抉るノンストップ・サスペンス。 」(BOOKデータベースより)

んーと、どう説明していいのか。

関沼慶子は裕福な家庭に生まれ、お金には不自由しておらず、特に定職に就くこともなく暮らしている。
ただ、慶子は昔付き合っていた国分慎介に利用され、いろいろ尽くしたのにもかかわらず捨てられてしまったことに腹を立て、趣味の射撃用の散弾銃をもって国分の披露宴会場へと向かうのだった。
しかし、慶子は結局銃を撃つこともなく帰宅することになるのだが、マンションの駐車場で釣具店勤務の織口邦男に襲われ、銃と車を奪われてしまう。
関沼は以前釣具店を利用したこともあり、織口と何度か話をしたことがあった。
織口は、離婚した妻と娘を殺した二人組の男女を憎んでいた。
その男女は石川県に居て係争中であった。
織口は盗んだ車で(東京から)石川県へ向かうのだった。

しかし、織口と同じ釣具店に勤務する佐倉修治はその夜、織口の行動に不信感を覚える。
佐倉は織口が明日石川県で裁判を傍聴することを知っており、犯人に恨みをもっていることも知っていた。
もしや、佐倉は関沼の銃を奪い、石川に向かったのではないか。
佐倉は関沼に連絡を取るが、いっこうに連絡が取れない。
気になった佐倉は関沼のもとに向かい、銃が奪われていることに気付く。
織口が向かっている先は佐倉しか知らない。
佐倉は、織口を止めるため、石川に向かうのだった。

案外書き始めるといろいろ書けるものです。
特に考えながら書いたってわけでもないので支離滅裂になっていたらすいません。
ちなみにこの作品のドラマが5月14日に放送されるそうなので、気になる方はご覧ください。
(テレビ局のまわし者ではありません)

生き詰まるサスペンスかと思いきや、人間ドラマがあったり。
読んでて飽きの来ない作品ですね。
そして、私刑は許されるのかという難問にも立ち向かおうという気概も感じられますね。
ま、単純に私刑は許されないと言ってしまうのは簡単なんですけど、そこに被害者感情であったり、犯罪者の行動であったりが絡んでくるといかんともしがたい感じになるんですよね。
そこにどう結論をつけるのか。
筆者の見せ所ってやつで、そこを明かすほど僕も青くないですね。w

★★★★☆

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