『感染遊戯』 誉田哲也

2014年01月12日 17時45分52秒 | 誉田哲也
2本目です。



「会社役員刺殺事件を追う姫川玲子に、ガンテツこと勝俣警部補が十五年前の事件を語り始める。刺された会社役員は薬害を蔓延させた元厚生官僚で、その息子もかつて殺害されていたというのだ。さらに、元刑事の倉田と姫川の元部下・葉山が関わった事案も、被害者は官僚―。バラバラに見えた事件が一つに繋がるとき、戦慄の真相が立ち現れる!姫川玲子シリーズ最大の問題作。 (BOOKデータベースより)

誉田哲也さんの「姫川玲子」シリーズの第何作目でしょうか。5作目ですかね。
スペシャルドラマになった「ストロベリーナイト」
ドラマ化された「ソウルケイジ」や「シンメトリー」
映画化された「インビジブルレイン」

そしてこの作品は「インビジブルレイン」の後、解散した姫川班のその後の物語ですね。
映画の後にスペシャルドラマ化されていますね。

この作品は今までの4作品とは異なって、主人公が姫川ではなく、脇役であった「がんてつ」こと勝俣、子供が殺人を犯し妻が殺された元刑事の倉田、そして元姫川班の若手巡査部長の葉山。

それぞれが主人公の短編が3本と、それらが合わさり混ざり合い、中編くらいの長さの話で完結します。
あまり明かされなかった「がんてつ」の苦悩だったり、警察官の正義感だったり、まあ警察小説でありながら、その人間性を絡めたあたりがさすがです。

今までみたいなえぐい殺し合いとかはなく(殺しはありますが)、おもいのほかすっきりするような話もあれば、現代の問題に切り込んだような話もあります。

姫川シリーズが好きな方は必読ですね。

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