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私は彼のすべてを望んだ、その存在も、不在による空虚さも――。45歳の翻訳家・柊子と15歳の美しい少女・美海。そして、大胆で不穏な夫。彼は天性の魅力で女性を誘惑する。妻以外のガールフレンドたちや、無防備で大人びた美海の心を。柊子はそのすべてを受け容れる、彼を所有するために。知性と官能が絡み合い、恋愛の隙間からこぼれ出す愉悦ともどかしさを描く傑作長編小説。(新潮文庫より引用)
最近ふと思うことがある。
こういった文庫本の裏表紙に書かれている紹介文。
最後に「傑作小説」と書いてある本は、たいてい傑作じゃない。おもしろくない。
なぜか。
それは、これを書いている人が、この小説が「なんかとらえようがなくて、なんともいえない、微妙な小説」だけど、そんなこと書けるはずがなくて、でも、この小説を表わすような的確な言葉が見つからないから、「なんとなく「傑作小説」ってしておけば売れるんじゃない。」っていう安易な発想から生まれてるんじゃないか。
まあ、別に出版社を批判するわけじゃないけどね。彼らはそれ以上の偉業を成し遂げてくれているので。
この「がらくた」という作品は、まあ紹介文に書いてあるような本です。
だが、それが何なんだっていう疑問を解き明かしてはくれませんでした。
まあ、恋愛小説っていう枠の中で、すべての人に受け入れられるようなものはないと思いますけどね。
人それぞれ恋愛観は違うわけだし。
★★☆☆☆
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