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追悼詩 “2012年を占領せよ!” -真実の人ーキム・グンテを追慕して

2012年01月03日 | 管理人のつぶやき

★昨年私たちは三千里鐵道の良き理解者であった朴容吉長老とキム・グンテ氏を亡くした。ご冥福を祈念し、当ブログの2012年最初のアップを追悼詩で始める。 N

 

                                               “2012年を占領せよ!”

                                                               -真実の人ーキム・グンテを追慕して

                                                                  [ハンギョレ]
                                                                 登録:20120102


                                                                   ファン・ジウ/詩人

 

あなたの逝った明け方
この世での最後の熱い息が霞んでいるのか
そして
北漢山普賢峰におりた大みそかの霜になり
白く念じておられるのか

これですっきりしましたか
傷ついた身体から解放され
遺影の中で明るく笑うあなた
ひとりの一生がこのように澄んだ峰になり
高く聳えました


理不尽なこの世の中
善良で義に徹した者は先に逝き
悪しき者どもは長く生きながらえるのか

対共分室、七星板の上で
これ以上人間でありたくない身体を支え
震える手で指差した
私たち皆、上ることを恐れ
私たち皆、上ぼることをあきらめ下りた
あの険しい山頂をひとり指さしつづけた
真実の人キム・グンテよ!
さげすまれ、よろけながら志を貫き
最後まで歩いた善良で義に徹した人
キム・グンテよ!
捕縄に縛られた手つきあげ
明るく笑ったりりしい青年キム・グンテよ!

満身瘡痍のカラダの殻を抜け
雄々しく羽ばたく精神の光彩
あなたは人生に勝利し
多くの命を蹂躙するおぞましい力さえも
笑っているのでしょう

人々は語ります
“私たち皆あなたに借りができた”
“この地の民主主義ーキム・グンテに
借りを清算しよう”、と
人々は話します
あなたと共に息した時代を生きたことに
私たちも満たされた、と


あなたの逝かれたこの世のどこかで
まだ私たちの若者たちはさ迷っているけれど あなたがこの世の外側に永遠に抜け出た
あの道峰山の山道のある居酒屋で
マッコルリをあおりながら私たちは
喉が張り裂けるほどに
あなたの最後のことばを叫びます


“2012年を占領せよ!”
“占領せよ、2012年!”
“占領せよ、2012年!”

 


ぼく(N)の2011年

2012年01月03日 | NPO三千里鐵道ニュース

昨年は年初から緊迫し、激動の予感があった。そんな中で記憶に残る作業は都相太随想録「非武装地帯に立つ」の編集・出版。豊川市を流れる佐奈川のほとりで都さんとぼくは、幼少期互いの存在は知らなかったが、同じ風景を見ながら遊び、同じ空気を吸い育った。編集過程で本人から聞いた話しの中に、佐奈川の橋の下で夏の夜まだ若かった母と一緒に水浴をしたことがある、と。その頃、そこから程近い下流の橋で、蛍を追い夕涼みをしていた。

10周年記念誌に次ぐ随想録の編集作業は、大変ではあったが自身の人生を振り返る作業でもあり感慨深いものであった。

つぎは、編集作業を終えほっとしていた8月初旬、脊髄狭窄とぎっくり腰を短期間で連続発症し七転八倒した記憶だ。健康には過信していたぼくに襲った体の背面でのこの「出来事」のお陰で、周辺に迷惑をかけた。ぼくの知らないところで、失礼もあったと推察される。峠は越したが今も治療は続いている。

大望に臨む2012年、そうも言っていられない。気を引き締め、しかし慎重に歩を進めてゆきたい。