さんでんじです。

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ヤマダ電機の急成長の訳。

2008-10-06 14:22:24 | Weblog
先日、テレビ東京系の番組、カンブリア宮殿にヤマダ電機の社長が登場していた。日本国内の家電や周辺関連の売上げは、年間10兆円規模らしい。その中で、ヤマダ電機は売上げが約2兆円を占めている。家電量販店だけでなく、百貨店、スーパー、街の電器屋さんを含めた小売総額の20%を、ヤマダ電機は占めているのだ。

これは強い。強すぎる。ヤマダ電機のチラシはインパクトがある。確かに安い。売場に行ってみると、ポイント還元やその場で現金値引きなど、その場で安くする意気込みが表れている。で、安いのかと言えば。他の家電量販店よりは安いだろう。かつて、東京の秋葉原、大阪の日本橋は、家電の安値販売の代名詞だった。路地裏に入れば、幾らでも安くするような、家電専門店がひしめいていた。しかし今、家電の安値販売はネットに変わっている。

販売価格を比べることができるお買い物支援サイト、「価格コム」の最安値をヤマダ電機の売場価格と比較すると、30インチ台の液晶テレビでは2万~5万円くらい、ヤマダ電機が高い。つまり激安にしないで、そこそこ安くすることで、しっかりと利益を出しているのだ。

私の85歳の父なんぞは、昨年にヤマダ電機ではない家電量販店で、30数万円の42インチ液晶テレビを買っていた。それでも数万円値切ったとか。値切ったことに満足しているが、最安値は20数万なのだ。田舎の人って、まして年寄り、ネットで情報を集めるなんて考えもしないでしょう。皆さんがこんどの正月に田舎へ帰郷したら、お父さんや、おじいさんが、でっかい液晶テレビを買っていた、なんてことに遭遇するかもしれませんね。

そういう風にして、家電量販店は、あまり価格情報を知らない人をターゲットにしながら、安さを武器に成長を遂げている。でなきゃヤマダ電機みたいに次々に都心部に進出できないでしょう。営業利益は相当のものだと思う。しかし家電の販売価格は高すぎる。安くしなくても売れるのだ。現にシャープなどは、液晶でかなりの利益を出している。特に液晶テレビは、まだまだ安くなるはずなのに、なかなか値段が下がらない。だったら私たちも様子を見ましょうか。今、持っている家電を大事に使いながら。

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