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きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

今現在の父のようす

2006-08-28 | 父の記録と母の思い出
妹は、週末から単身赴任の準備に出掛けていった。
私はこの週末に父の通院と夕飯、それから今日は午前中つきあった。

妹の話によると、介護認定の更新のため、先日審査の人が家にきたそうだ。介護認定はまたここで基準が厳しくなって、今「介護1」の人のほとんどは「要介護」の基準に下がってしまうそうである。
審査の人に日付や曜日を尋ねられ、父は当然分からないのだが、あたかも「たまたま今日だけ忘れてしまった、いつもは分かっているんですが今日に限ってどうしたんだろう?」と言う風を装っていたそうだ。妹によると、その様子があたかも自然に(皮肉なほど上手に)なされたそうである。
まだ、その審査結果はこちらには届いていない。

妹からの私宛の手紙には、父に飲ませるはずの薬と手紙が入っていた。今日の午後からは叔父さん(父の兄)が尋ねて来ることになっていたので、叔父さん宛ての手紙も別に用意されていた。

そんな父であるが、どうやら私が来ると「まだらボケ」のシャッキッとする方にスイッチが変わるようだ。
・朝、9時頃薬を持って訪ねると、もう起きて戸を開けている所だった。それで前の日買ったパンを2個たいらげた。サントリーの巨峰と言う弱炭酸のジュースをとても気に入ったようだ。

・一昨日病院に行く前に、シャツを着る時に一度着てから「前後が違う」と言って着なおした。シャツの後ろのタグをわざわざ確認して、もう一度着なおしていた。

・病院ではアンアンの「血液型&心理占い」のような特集があったので、父とやってみた。父はアングロサクソン系のO型だった。「合理的で勝負に強い負けず嫌い」と書いてあった。当たってる当たってると大笑いしてた。その後は読まなかったが、「周りから何を言われても頑固で自分を曲げない」と書いてあった。本当に当たってると私も思った。

・夕食の帰りに父を送って帰ると、(その日に限らずいつもなのだが)父は私に自分より車道を歩くなと言う。それから暗くなってから私が一人で帰るのも気になるらしい。視力の悪いヨボヨボの爺さんより私が車道側や、一人で歩く方がよっぽど大丈夫なのに、と毎回思う。


こんな事をズラズラ書いてみたのも、今は当たり前なこんな事も、後から読んだらまた違う感想があるだろう。今の私は、今日の日付も朝食べたものも思い出せない父が、服だけは前後間違いなく着てみたり、娘より自分が車道側に歩こうとするのが、ただ不思議なのだった。

今は今。後になったら、もうこの日は二度と戻ってこない。
書いておけば、いつか何かで思い出すことができるかもしれない。