斉藤うめ子ブログ

新しいニセコの街づくりにとりくみます

きたひとネットフォーラム2014 “結”~ゆい~

2014-02-08 14:04:21 | 食の安全
北海道女性農業者ネットワーク きたひとネットフォーラム2014が
2月5日・6日の2日間北海道大学学術交流会館で開催され参加しました。
私は農業者ではありませんが、ニセコ町に移住して間もなく新聞でこの
“きたひとネット”のことを知り、会員になり第1回目の総会とフォーラムに
参加しました。今年は第6回目になりますが参加していない年もあるので
今年で3回目の参加になると思います。
初めて参加した時、たしか2日目の分科会で農村女性の実態を紹介する
ロールプレーを見たときの衝撃は今でもはっきり覚えています。
農村の女性の地位、立場の現状に全く信じられない思いがしました。
そして今でもまだ変わっていない現実があることを知らされました。
しかし女性たちは黙っているはずがありません。こうした現実を脱却して
農村にも男女平等参画の実現をめざして自立して生きる女性たちが
全道から毎年100名近く(以上)集まります。

今年のフォーラムは一日目、福島からの報告“福島、農業の現状”を
福島大学の小山良太先生にお話ししていただきました。
「風評」問題対策としての検査体制の体系化、法律の整備の遅れが問題の
解決を遅らせている大きな原因であること等、新たに浮かび上がってくる
様々な問題に一つ一つ対処し解決へ向けて邁進する姿に期待が膨らんできます。
つづいて「福島に生き、福島で育み、福島から繋ぐ」と題して
飯館村の渡辺とみ子さんに講演していただきました。
“元気”と“笑顔”で活動する背景には胸の内にその数倍以上の悲しみ、
苦しみ、涙を背負って生きている現実があること。
“かーちゃんの力プロジェクトではその活動と商品の紹介がありました。

2日目の分科会では福島大学の石井秀樹先生による
「放射能汚染から食と農の再生を~放射能の挙動を理解してリスクを制御する~」
と題して福島の再生をどう進めるか、福島の現状をあらゆる角度から徹底的に
調査研究し再生への道を開く貴重なお話でした。
「原子核の構造から〝放射能”が理解できる 放射能には実態がある!」こと。
まずこの【放射能の実態】を知ることが重要であること。
―原子の安定性は、陽子と中性子の組み合わせで決まり、不安定な原子は、
『放射性崩壊』で他の原子に変わる。その時、粒子やエネルギーを放射線として
放出する。―
ただ放射能を怖がっているばかりでなくその実態を究明することで解決の方策が
生まれてくる。専門的な領域のお話を分かりやすく説明していただきましたが、
理解するのはなかなか難しいことです。しかしこの放射能への研究は日夜
進められておりますが、国の福島への対策の努力がまだまだ足りないために解決へ
の道が大変遅れているように感じました。
このフォーラムを通して放射能汚染問題解決への新たな糸口と可能性が見えてきた
ようで未来への希望を繋いでいきたいと思います。


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