斉藤うめ子ブログ

新しいニセコの街づくりにとりくみます

漢方医薬

2013-02-18 23:54:44 | 漢方薬
漢方薬は日本でもかなり昔からその効用は認められ、取り入れられ
てきましたが、今では病院でも漢方薬は保健の適応がかなり認められ、
東西併用薬として広く一般的になってきています。

16日、中国広東省高州出身の国際交流員、カ 逸陽さんが
「面白い中国の漢方医薬」と題してお話されましたので、
紹介させていただきます。
《中国人にとって、漢方医薬の知識は体調不良の時だけでなく、
日常生活にもよく活用されている生活の知恵です。
漢方医薬の歴史と面白い豆知識について学びましょう》と
カさんご自身の子どもの頃からの体験を交えお話されました。
漢方薬への関心が高いこともあり、20名以上の参加者がありました。

日本でも馴染みの漢方薬である
棗(なつめ)は強壮作用、鎮静作用
桂円肉は精神過労による心脾の損傷に効用
麦門冬は肺を潤す効用がある。

西洋医学は身体の悪い部分だけを治療する方法であるのに対して、
中医学は身体全体や生活環境とのバランスを整えながら処方する
やり方で、処置方法は弁証論治=体全体の状態(証)を診ること。

中医学の診断の基本は4つあり、
望診:外見を詳細に観察する。最も重要とされるのは“舌”「舌診」。
聞診:声の質、呼吸、臭いを診る。
問診:人間関係は精神に影響することから、患者の日常生活や家族の
   状況を詳しく尋ねる。
切診:直接患者の体に触れて診察する。脈診を重要視する。
   医者が患者と同じ速さの呼吸をして脈の強弱でバランスを診て
   判断する。脈で妊娠を判断出来る。子どもの脈と二つある。

五行学説(五臓六腑):心、脾、肺、腎、肝を基本として自然界に
   存在するすべてのものを5分類し相互関係を説明するもの。

まだまだ詳しいお話があり、改めて漢方医薬の奥深さに“なるほど”と
納得させられることがいろいろありましたが、初めての内容も多々あり、
これを機会に漢方薬の知識を少し学んでみたいと思います。

カさんは毎日「甘和茶」を飲んで、ニセコの寒い冬を乗り越えている
とのことです。
この「甘和茶」が参加者全員に振る舞われ、私も試飲してみました。
どこかで飲んだことのある懐かしい味を思い出しました。