斉藤うめ子ブログ

新しいニセコの街づくりにとりくみます

東京ニセコ会の集い

2014-02-27 13:31:12 | 議会・議員
東京ニセコ会出席へのご案内を受けました。
第4回目となる東京ニセコ会の総会・懇親会には設立以来
毎年ニセコ町の議員が2名ずつ交代で出席しています。
今年私の番が回ってきました。
現在会員は約130名と聞いております。
会員はニセコ町出身者で東京及びその近辺在住の方々です。

ご案内の中にこのような文書があります。
「・・・故郷ニセコはスキーリゾートとして躍進を続けております。
特に昨秋は旅行業界のオスカーと評されるワールド・トラベル・アワードの
ひとつワールド・スキーアワードの国内3部門でグランプリを獲得しました。
ニセコは日本のベストスキーリゾートに、
ヒルトンニセコビレッジはベストスキーホテルに、
ザ・ヴェール・ニセコ(コンドミニアム)はベストスキーシャレ―(山小屋)に輝き、
それぞれ最優秀賞を受賞されたのはおどろくべきビッグニュースでした。

遥か昔、私達が雪深い道を学校に通ったニセコは、当時予想もできなかった
国際リゾートになりました。ニセコの今をよく知り、微力ではありますが
できることを少しずつしてゆきたいと私どもは考えております。・・・・」

ふと、室生犀星の詩が頭に浮かんできました。

  ふるさとは遠きにありて思ふもの 
  そして悲しくうたふもの
  よしや うらぶれて異土の乞食となるとても
  帰るところにあるまじや 
  ひとり都のゆふぐれに
  ふるさとおもひ涙ぐむ 
  そのこころもて
  遠きみやこにかへらばや
  遠きみやこにかへらばや   

当時の室生犀星の思いと今の東京ニセコ会のみなさまにはどこか違うものが
感じられますが、故郷を後にされたみなさまの思いにはさまざまな違いがあると
思います。            

東京ニセコ会のみなさまと3月2日にお会いするのを楽しみにしております。

町長は社長?

2014-02-24 18:56:24 | 議会・議員
先日の議会報告会の中で議会側から、(株式会社に例えると)
「町長は社長、議員は役員、職員は会社の社員」という
説明がありました。
もしそうなら私たち議員は町長という社長の下にいる役員?という
ことになり、発言権はあるものの決定権は社長である町長に委ねられて
いることになります。

これは議会の現状を実に端的に言い表していることにならないかと
心配になります。であるとしたらこの現実を何とかしなければ議会の
本来の役割と責務の必要性はなくなるのではないでしょうか。

参加している町民の方から鋭い(当然の)反論がありました。

議会は二元代表制に基づき町民から選挙で選ばれた議員で構成されており、
議案提案権、機関意思決定権があり、議決機関である議会の議決が
なければ首長は予算も案件も条例も執行できません。また議決した
ものが公平公正に執行されているか監視する立場にあります。

芽室町議会報告会の基調講演で山梨学院大学法学部教授の江藤俊昭さんは
「もともと議会は“とんでもない権限”を持っている。
―自治体の条例、財政((予算・決算)、重要事項、執行権を決める―
● 議員に対して:議決の前の日眠れるんですか。
● 町民に対して:とんでもない権限を行使している議員を選ぶとき
どのくらいの覚悟をしているのですか。」
と述べています。

確かに株式会社の株主総会も議決機関であり組織が一見似ているところが
ありますが、議会と自治体行政機関は役員と社長・社員の関係ではありません。

まずは議員間の話し合い、普段から活発な討議の機会と時間を徹底的に
取り、論議を尽くす必要性をいつも痛感しています。

「ニセコ町まちづくり基本条例」の改正にむけて

2014-02-20 19:15:59 | 政治
2月19日(水)「平成25年度ニセコ町地域づくり研修会」が開催されました。
講師は関東学院大学法学部の出石稔教授、講演の演題は
「ニセコ町まちづくり基本条例の意義とこれから」についてでした。

ニセコ町は「まちづくり基本条例第57条」の規定により、
ニセコ町の現状にふさわしい条例であるかを検討するため、
2013年(平成25年度)が3回目の検討する年になっています。

*〈第57条 町は、この条例の施行後4年を超えない期間ごとに、
この条例がニセコ町にふさわしものであり続けているかどうか等を
検討するものとする。〉とあります。
ニセコ町まちづくり基本条例は「育てる条例」として時代や社会経済の
状況に応じ、わたしたち町民で「育てていく条例」として位置づけています。

【ニセコ町まちづくり基本条例】は全国初の自治基本条例として2000年
(平成12年)12月に制定、2001年(平成13年)4月1日から施行され、
これまでに2回見直しが行われてきました。
講演から
条例の定期的見直しの意義について
現在、全国1700余りの自治体(1789自治体)のうち約300の自治体が
基本条例を制定しており、ニセコ町の自治基本条例を元に作成され
基本的にあまり変わりはない。またこの自治基本条例を制定した自治体の
大部分は制定後見直しをしていない。
地方自治法がある理由は、戦争の反省に基づいて、地方自治体が国や
道から指図されない地域主権の確立を目指すためにあること。
憲法94条
「地方公共団体は・・・法律の範囲内で条例を制定することができる。」
2000年は地方分権元年の年である等々、基本条例推進に向けての意義
について話されました。

第2部の意見交換ではワールドカフェー(ちょっとおしゃれに)方式で、
町がお茶とお菓子を用意し“カフェーにいるような”??気楽に話し合える
雰囲気で行われました。

■ワールド・カフェとは?  によると
Juanita Brown(アニータ・ブラウン)氏とDavid Isaacs(デイビッド・
アイザックス)氏によって、1995年に開発・提唱されました。
当時二人が、知的資本経営に関するリーダーを自宅に招いた話し合いの場において、
ゲストがリラックスしてオープンに生成的な話し合いを行えるように、様々な工夫を
凝らした空間で話し合いを行った結果、創造性に富んだダイアローグを行うことが
できたことが始まりとなります。
その後、想像できないほど多くの知識や洞察が生まれたことに感銘を受けた二人が、
その経験から主体性と創造性を高める話し合いのエッセンスを抽出してまとめたのが
ワールド・カフェです。
「知識や知恵は、機能的な会議室の中で生まれるのではなく、人々がオープンに会話を
行い、自由にネットワークを築くことのできる『カフェ』のような空間でこそ創発される」
という考えに基づいた話し合いの手法です。

今回のワールドカフェー方式による意見交換会はこのようにうまくいった
かどうかわかりませんが、町民の参加者は5名(第3回検討委員3名を含む)で、
他10数名は研修も兼ねた担当役場職員でした。
主体的な町民参加者は私を含めて2名ではなかったかと思いますが・・・。

私は2008年4月に第2回目になる基本条例検討委員に応募し委員に
なりました。その時の募集人数は3名でしたが応募者は私一人だけでした。
検討委員会は4~5回ほど開催され、条例の中に男女平等参画を規定する
「クオータ制」を入れるよう強く提案してきましたが、憲法に抵触するとの
理由で導入されませんでした。
しかし第31条に2項が加えられることになりました。

審議会等の参加及び構成
第31条 町は、審査会、審議会、調査会その他の付属機関及びこれに類
するものの委員には、公募の委員を加えるよう努めなければならない。
2 前項の委員の構成に当たっては、一方の性に偏らないよう配慮する
ものとする。

ニセコ町まちづくり基本条例の前文 には
〈・・・まちづくりは、町民一人ひとりが自ら考え、行動することによる
「自治」が基本です。わたしたち町民は「情報共有」の実践により、
この自治が実現できることを学びました。・・・〉
とあります。

「町民の自治意識と参加(参画)」・「情報共有」の実践へのエネルギー、
「条例に関心を持ち続ける動機」の基になるものは何なのでしょうか。
これこそが基本的な課題ではないでしょうか。



第2回ニセコ町議会報告会・町民との意見交換会

2014-02-15 00:42:52 | 政治
2月13日(木)夜6時半から第2回議会報告会が開かれました。
出席した議員は9名(1名はインフルエンザで欠席)でした。
参加者は33名(35名)、内訳:町職員8名(他議会事務局職員2名)、
町民21名、仁木町議員3名、蘭越町議員1名でした。
高橋議長の開会挨拶に始まり、猪狩副議長が司会進行役を務め、議員の
自己紹介の後、猪狩副議長より平成25年度議会の開催状況:
4月24日の第3回臨時議会、5月23日の第4回臨時会、6月20日~25日の
第5回定例会、7月5日の第6回臨時会、9月17日~20日の第7回定例会、
10月24日の第8回臨時会、12月16日~19日の第9回定例会の内容に
ついて説明がありました。

町民との意見交換会は6時50分過ぎから8時30分過ぎまで約1時間40分に
渡り極めて活発な厳しい意見・質問が出されました。
2012年11月2日に開催された第1回議会報告会で町民の方々から出された意見
質問に対して検討するとしていた
①請願書の取り扱いについて、
②夜間・休日議会の開催について、
③議会のインターネット中継について、
④並行在来線の問題について、
議会が充分検討していないことに対し厳しく追及される場面もありました。

つづく意見・質問として
○資料の中に【議会の役割】を書くべきである。
○一般質問については質疑が3回までとなっており議論が尽くされないまま
終わっているケースが多い、工夫できないか検討して欲しい。
○並行在来線についてJRから切り離すというのは決まったが、その後
JRをどうするか、町長から別途検討したい「切り離したから議会は関係ない」
ではない。切り離した後どうするか。前回JRについて前向きに検討していき
たいとしていたがどうなったのか。
○「公共施設の整備」について、役場庁舎を念頭に置いているのか。
庁舎にいくらかかるか。資料が無い。開示しないと論議にならない。
資料を用意して欲しい。ただ希望を聞くだけのものとなる。
施設の緊急度、重要度、予算が入ったものを整理して説明して欲しい。
○(質問に対して)議長の個人的な意見を言っているだけ。
議会としての提案は。二元代表制で選ばれた議員である。議会意思の決定は。
ニセコ町の会議規則に変え、町民の意見が出て、議会が活性化するようにして
もらいたい。自らの議員提案権を拒否している。
○町長の代弁ではなく、町議は独自の活動をして欲しい。

*中央倉庫群の活用については出席していた役場建設課の担当参事から
説明してもらうことになる。(建設課参事が議会報告会で議員の側に立って
町民に説明することに疑問視する声も。)
旧澱粉工場は北海道に1~2か所しかない珍しい建造物である。
「ニセコ町にこんなものがあったのか、を残したい。」5年、10年、15年、
20年の年月をかけて中央地区にしていく。
費用対効果について民間は黒字にすることを考えるが、行政は黒字にする
ことが全てではない。お金に代えられないような形で変える。

○倉庫群は教育のために、お金の捻出はなんとか国からもらってくる努力
をする。費用分析をどうしているのか。
○公共事業の整備は国からの補助金だから良いというものではない。
これも税金から出ているものである。
○視察の報告は何をやっているのか。箱物を作ると将来維持管理ができない。
どう試算しているのか。
○町が管理している施設の芝は刈ってあるが、外来植物がある。
樹木をどう管理し、今後どのように進めるのか。
○議員は地区から出ているので地区の現状を知っている。どういう形で
町として整備する仕組みがあるのか。
○幼児センターの懇談会・意見交換会に議員が出席してもらいたい。
直接町民の意見を聞くと今の世代はこれが必要かヒントを得られると思う。
議員(全員に対し)の生の声を聞きたい。
○ニセコ町に移住して3か月になる。(議員の)意見にがっかりした。
(議員は)現場に行くはずである。前向きに民意を聞くべきである。
がっかりしたのが意見である。

まだまだ書き尽くされていない不十分なところが多々ありますが、約100分
に渡ってこのような意見が出され、主に議長が回答しました。
幼児センターについての質問には議員全員が各自の意見を答えました。

これがニセコ町議会の現状であることは否めませんが、今回の議会報告会・
町民との意見交換会を発条に議会改革への一歩を踏み出す“きっかけ”に
なるよう議員同士の話し合い・活発な討議の機会をもっともっと増やし、
勉強していかなければならないと考えています。

ニセコ町議会 第2回議会報告・町民との意見交換会の開催

2014-02-12 20:45:09 | 政治
1月にもお知らせしましたが、第2回ニセコ町議会報告・町民との
意見交換会がいよいよ明日開催します。

とき  2月13日(木)午後6時30分から2時間程度
ところ ニセコ町民センター2階 研修室1
テーマ 公共施設の整備について

第1回ニセコ町議会報告会は2012年11月2日に開催され、
参加者は29名、内訳は町民17名、町職員10名、他町議員1名、
報道関係者1名でした。
参加した10名余りの方々から請願書の取り扱いについて、議員定数、
在来線の存続問題、教育、原発、議会・議員の役割等多岐に渡り
問題が話し合われました。

第2回はテーマを「公共施設の整備について」と絞りました。
公共施設にもいろいろありますが、防災拠点として耐震性の問題を抱えた
ニセコ町役場庁舎再整備事業計画が大きなテーマになると思います。

今年の議会報告会に何人の町民の方々が集まって来られるか、昨年の
29名を上回るか、気になるところです。