斉藤うめ子ブログ

新しいニセコの街づくりにとりくみます

「議会人の常識」とは その5

2012-08-21 00:11:43 | 議会・議員
⑤議会事務局
議会人が一番恐れ、悩むのが議会事務局です。
議会事務局は議会の全てを掌握する“Joker
(最高の切り札)=権力者 ”だからです。
これはどんな議員も暗黙のうちに了解しています。
その議会事務局長は行政側の人事で選任されます。
地方議会は議会と行政の二元代表制と言われていますが、
住民の代表として選ばれた議員で構成される議会と
町の行政を執行・運営する行政側が選任した事務局長が
実権を握る議会と果たして対等の関係を保てるものでしょうか。
つまり繰り返しますが、議会事務局長は議会側の立場におり
ますが、議会の運営を決定する議会事務局長の人選が行政側に
あると言うことです。

昨年の北大のサマースクールでは“議会事務局=事務局長”
に悩む議員の本音がたくさん吐露されました。
「議会事務局長の機嫌を損ねたらもう終わりだよ」
「事務局長に逆らったら自分の首を絞めるようなもの」
「事務局長のことは(議員)皆恐れている」
「事務局長の人選は行政からではなく、全く中立の立場に
いる人材を選ぶべきである」

議会人の常識としていかに事務局と良好な関係が保てるよう
対処に気を使っていかなければならないのかがわかります。

議会事務局長の“政治と倫理”に対する認識次第で議会の運営は
決まっていくように思われます。




「議会人の常識」とは その4

2012-08-21 00:00:13 | 議会・議員
④新人議員への陰湿な“いじめ”問題への対処。

正義感が強く、熱意に燃えてまちづくりのために
活動すればするほど、“いじめ”の標的にされます。
これは古今東西の歴史が物語っており何も珍しい
ことではありません。
むしろ常態化していると言っても過言ではありません。
しかし“いじめられっぱなし“はいけないと思います。
この“いじめ”に対抗する手段は、“いじめ”の事実と
実態を克明に可能な限り公表していくことだと思います。
唯、ただ我慢して耐えることは“隠ぺい”と同罪です。
なぜならこの問題はその人個人だけの問題ではないからです。
現に“いじめ”が酷過ぎるので裁判を検討している
新人議員もおります。
私はこうした“いじめ”(子どもの“いじめ”よりもっと凄まじい)
は裁判をしてどんどん公表していくことに賛成です。

古参の先輩議員たちは高尚な立場から蓄積してきた経験を
活かし新人議員たちの育成に努めるのが彼らの使命・責務であり、
町の発展に寄与するという自覚を確りもって励んでもらいたい
と思います。

「議会人の常識」とは その3

2012-08-20 23:48:43 | 議会・議員
③昨年4月の町議会議員選挙の前、
「今いる議員は全員変わって欲しいよ。」
「あんたが落ちたからと言ってそれはあんたの性じゃないよ。」
「この町(変わらぬ慣例、因習、風習)がそうさせるのだから」
と、慰めと言うか、あきらめ顔に話された町民の方々は
少なからずいました。

全く見えない壁(この町の負の遺産)に向かって突き進んで
行くことに抵抗感(無知・無謀から)もなく、先が読めず、
人生で2度とないラストチャンス・チャレンジと思って挑みました。
誰が投票してくれたのか全く票が読めませんでした。

“当選”が分かった時、日本中の知り合いの議員さんや
全国で「女性を議会へ」の活動をしている関係者の皆さんから
祝福されました。

この町で当選できたことは「奇跡」であり、
「(ニセコに)革命が起こった」と評されました。

昨年6月に東京で行われた「全国フェミニスト議員連盟」主催の
学習会セミナー「女性候補が挑んだ統一地方選挙」のパネラーの
一人として「奇跡の当選、ニセコから革命を!」と題され、
お話させていただきました。


「議会人の常識」とは その2

2012-08-20 23:10:26 | 議会・議員
②○○元議員「この町は決して伸びない」
「いつまでたっても(本質は)何も変わらない」
「(この町は)一歩先に出ると周りが一斉に引きずり
降ろそうとする」「新しい芽が出ると直ちに潰してしまう」
高齢の元議員はうなだれて、そう語りました。
この元議員に限らず、同じ思いを体験した町民の方々から
こうした話はたくさん耳にしています。

ニセコに魅かれて移住して来た全国・海外からの人たちは、
始めはニセコに希望と理想を抱いて住みよい“町づくり”を
目指して様々な形で町にアイディアを提供し、協力して
行こうとしますが、間もなくその過程で移住者をよそ者として
受け入れようとしない壁に阻まれ、挫折して一切の関わりから
離れていく人たちも少なからずいます。
こうした様々な貴重な人材が”よそ者”として傷つき「町民
参加」から離れていくことはこの町の大きな損失ではないかと
思います。

「議会人の常識」とは

2012-08-20 22:55:47 | 議会・議員
私の「議会人の常識」とは 5回に渡って意見を述べたいと思います。

①「あなたは絶えず周囲(議員全て)から機関銃で狙われています。
しかし機関銃で撃たれたからと言って直ちに命を落とすわけでは
ありません。本物の機関銃ではないので恐れることはありません。」

これは確か昨年5月初め、全く知らない方からいきなりショッキング
な手紙を受け取り、初めは何のことか分からずビックリしました。
そしてその手紙と向き合って行くうちに分かってきたことは
「あなたは議員になった以上そういう状況の中に身を置いている
ことを常に自覚していなければいつでも潰される危険の中に晒されて
います。「しかし、にもかかわらず議会人としてあなたの使命を確り
認識し信念を貫いて下さい」ということでした。

住所、実名が書かれていたのでこの手紙の主がどういう方か後で
分かりました。政治を常によく勉強し活動し、後輩議員を育てて
行く姿勢に、私は大変尊敬の念を抱いています。議会人としての
使命と責務を貫くことはまさに「命をかける」ことなのです。
マックス・ウェーバーの「職業としての政治」に書かれてある通りです。