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「天国でもないけど地獄でもない」明るくたくましく社会主義をめざす国・キューバ 3 (K)

2018-05-04 | 企画・行事
国営高齢者ホーム 朝食から夕方の軽食まで。大半が80~90才

国営高齢者ホームで大歓迎

 4日目は、国営高齢者ホームの訪問。ホーム内の会場には、利用者が100人くらいが集まっていて、歌で歓迎してくれました。私たちも歌でお返しし、いくつかの質問をしました。ここはデイサービスのようなもので、1人暮らしの人、家族と一緒の人などの高齢者が通ってきて、朝8時から午後5時ころまで朝食、体操、おやつ、昼食、TV、活動、おやつを食べ、ゲームや趣味のことをして過ごします。98才の人もいて元気な様子でした。大体80~90才の人が来ています。若いころから歌を歌っていた女性がいて披露してくれましたが、とても張りのある声で年を感じさせませんでした。

ラテンアメリカ医学校 自分の国さえ貧しいのに
貧しい国の人々のために学費も寄宿費も出す


ラテンアメリカ医学校


同医学校 実習を終えてバスで帰ってきた学生

 ラテンアメリカ医学校を訪問。医師になるための勉強には7年間で870万円ほどかかるそうだが、発展途上国への医療支援と言うことで、勉強終了後には国に帰って貧しい人々の命を救うことを条件として、授業料など勉強に必要な教材などのほか、寄宿費、食事代、キューバに来るまでの旅費もすべてキューバ持ちにしているという。
 その医科大学には今、アフリカからの学生が多く来ている。キューバにはスペイン征服時代にアフリカから黒人が連れてこられたが、今は、アフリカやラテンアメリカ、東南アジアの国々に支援をしている。アメリカからも来ていて、アメリカの「平和の牧師団」との約束で貧困地区の医師をめざす若者を受け入れ、アメリカに戻ったらスラム街の人々の命を救う医師になるという。
 自分の国でさえ貧しいのに同じように貧しい国の人々のために自分たちのお金も教授も使うという。キューバでは余ったから人にやるのではなく「持っているものを分かち合う」という。

革命広場

革命広場 壁に描かれたゲバラの顔

 5日目はハバナ市内観光。まず、革命広場に行きました。いろいろな日にこの広場が人でいっぱいになるくらい50万人、100万人と集まるそうです。正面に国会会議場や共産党本部があり、左側の内務省の壁にゲバラの顔、情報通信省にはカミーロ・シンフエゴスの顔が描かれています。ゲバラの肖像の右下には、“Hasta la victoria siempre”「常に勝利に向かって」と書かれています。これを「永遠の勝利に向かって」と訳した人がいたそうですが、これは誤訳で「常に」が正解と新藤氏は強調していました。
 それぞれが記念写真を撮って、移動してゲバラ居宅を見学。閑静な住宅に、いまでもキューバ国民の尊敬の的である、その清貧な生き方が表れているように見える。

カバーニャ要塞とモロ要塞 内部に革命の展示

カバーニャ要塞

カバーニャ要塞にあるゲバラの写真

 カバーニャ要塞はゲバラが占領し、それによって革命が決定的になった所です。対岸にあるモロ要塞は、攻められにくい入り江に作られた要塞でイギリスの海賊などを退けている難攻不落の要塞でした。要塞からの海や旧市街の眺めは素晴らしく、この日も快晴で真っ青な空に青い海が広がる絶好の日和でした。

つづく

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