付加価値税の補足
スウェーデンも、デンマークも消費税は25%と高い。そして、やはり消費税は逆進性を持っています。しかし、所得格差が小さければ、逆進性は小さくなります。そこで、所得格差について見てみます。
所得の分配の不平等さを測る指標にジニ係数があります。主要国のジニ係数をOECD統計によって見ると次のようになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/7d/854920767a9a1af5878a5032852ee762.jpg)
2010年、是正後の低い順。当初所得には大きな格差があります。そこで、誰もが必要とする生活の場面への給付が行われています。それによって、格差は縮小しています。
デンマーク、スウェーデンは所得格差が是正前も低い方で、再分配後は最も低いレベルです。しかし、近年は格差が若干広がりつつある。日本とアメリカは再分配後も0.4に近く、しかも2005年以降格差が広がった。日本は当初の所得格差は大きい方です。
その原因はどこにあるか。年齢別に見る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/87/56f87fe3020b63cb90d918711d44d6fd.jpg)
労働世代の所得格差が低いのは北欧、ドイツそして日本である。しかし、再分配後では日本は高い方になり、労働世代にはほとんど再分配がなく、格差が解消されない。
65才以上では、ヨーロッパでは格差が大きいが、再分配後は小さくなっている。一方、日本は当初の格差は高いもののヨーロッパに比べると低い。しかし、再分配後ではヨーロッパに比べると大きくなっていて再分配の効果が小さい。
労働世代、退職世代とも日本のデータがないが、前掲した厚労省の全体の統計では格差はむしろ広がっているので、より格差が広がっていることが予想される。
スウェーデン、デンマークは消費税が25%になっているものの再分配後は格差が小さく、またスウェーデンは消費税が複数税率になっている。その結果、逆進性の弊害が小さくなっていると思われる。再分配の機能が働かない日本での消費税は格差を広げるだけで、低所得者の生活は福祉の向上どころか、脅かされる。
スウェーデンも、デンマークも消費税は25%と高い。そして、やはり消費税は逆進性を持っています。しかし、所得格差が小さければ、逆進性は小さくなります。そこで、所得格差について見てみます。
所得の分配の不平等さを測る指標にジニ係数があります。主要国のジニ係数をOECD統計によって見ると次のようになります。
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2010年、是正後の低い順。当初所得には大きな格差があります。そこで、誰もが必要とする生活の場面への給付が行われています。それによって、格差は縮小しています。
デンマーク、スウェーデンは所得格差が是正前も低い方で、再分配後は最も低いレベルです。しかし、近年は格差が若干広がりつつある。日本とアメリカは再分配後も0.4に近く、しかも2005年以降格差が広がった。日本は当初の所得格差は大きい方です。
その原因はどこにあるか。年齢別に見る。
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労働世代の所得格差が低いのは北欧、ドイツそして日本である。しかし、再分配後では日本は高い方になり、労働世代にはほとんど再分配がなく、格差が解消されない。
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65才以上では、ヨーロッパでは格差が大きいが、再分配後は小さくなっている。一方、日本は当初の格差は高いもののヨーロッパに比べると低い。しかし、再分配後ではヨーロッパに比べると大きくなっていて再分配の効果が小さい。
労働世代、退職世代とも日本のデータがないが、前掲した厚労省の全体の統計では格差はむしろ広がっているので、より格差が広がっていることが予想される。
スウェーデン、デンマークは消費税が25%になっているものの再分配後は格差が小さく、またスウェーデンは消費税が複数税率になっている。その結果、逆進性の弊害が小さくなっていると思われる。再分配の機能が働かない日本での消費税は格差を広げるだけで、低所得者の生活は福祉の向上どころか、脅かされる。