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イスラム国への対応は「憎しみの連鎖」にならないように(K)

2015-02-02 | 事務局のつぶやき・研究所では
これまで引き延ばしてきたのだから、これは起こらないだろうと思っていたのに起こってしまった。
家族の思いはどんなにやりきれないものだっただろうか。こんなことは二度とあってはならない。

「憎しみの連鎖」にならないように
 今日のTBSのサンデーモーニングでは、後藤さん殺害についての今後の日本の対応についての内容だった。姜尚中氏は人間には「情」と「理」がある。感情に従って決めることも大事なこともある。しかし、感情に従って将来間違うこともある。理性的に考えることも大事、というようなことを話した。
 今夜、ヨルダンに旅立つという若い女性のジャーナリストは、暴力には暴力ということは憎しみの連鎖になる、と言っていた。確かにその通りだと思う。そうだとしたら、戦わずに解決するしかない。
 イスラム国の人質を殺すという手口はアルカイダも決して使わないという。人を人と思わない残虐な行為はどんな組織でも、世界的にも許されない。国際的なルールを無視した残虐な行為は犯罪として裁かれなければならない。世界に「軍事的武器を使った犯罪」を取り締まれる警察というものがあるなら、その警察の仕事というのが適切だと思う。

「憎しみを産む土壌」と「容認する政策」をなくすこと
 他の出演者は、イスラム国が広がる背景には、「憎しみを産む土壌」と「(イスラム国のような行動を事実上)容認する政策」がある、と言っていた。イスラム国のような犯罪を抑止するなら、日常的に人の命を奪わず格差を拡大させないこと、イスラム国のような犯罪を容認しないことが大切ではないだろうか。アメリカによる空爆は戦闘員ではない市民まで犠牲になる。それに対し、日本の安倍首相は昨年9月23日、エジプトのシシ大統領との会談で、米軍による過激派「イスラム国」掃討を目的としたシリア領内での空爆について「国際秩序全体の脅威であるイスラム国が弱体化し、壊滅につながることを期待する」と述べ、アメリカに追随し、日本も命を奪うことに賛成している同類と見られても仕方がない。

人道支援に徹底を
 本日6時安倍首相は「テロリストたちを決して許さない。」「テロと戦う、日本の国際社会での責任を毅然(きぜん)と果たしていく」と明言した。これは何を意味しているのだろうか。実質的にアメリカなどの武力行使を支援することになれば、憎しみの連鎖になる。人道支援に徹底してほしい。見守っていかなければならない。(K)