大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0109 千代信鉋台打ち

2018-05-31 17:58:40 | Weblog
この鉋は 相当前に高幡不動骨董市で入手した物です。 これ台が良くない。 だからなのか上手く削れた試しがない。 鉋刃自体は良さそうに思うので何とかしたいと思っていた。 その内に時間が経過して 忘れていた。 たまたま引出を開けて整理したので取り出して台を打つ事にした。 持ち合わせのコナラと思われる材を使った。 幅77ミリ程度で少し狭かった。 裏刃も有るが今回も取敢えず1枚刃鉋に仕立てた。 台は完全板目を使う。 これなら狂い難いと思うがどうかな。 取敢えず刃を入れてもう少しで刃が台下端から出る手前で止めて有る。 これで今回も少し馴染ませている。  台にはラックニスを塗る。 馴染みの部分にも塗って見た。 樫の木よりも地黒に仕上がった。 まあまあの出来では無いか。 これで下端を均して刃を研ぎ直したら削って見たい。 骨董市で買う古鉋は 色々な状態の物が有るが、 結局台がそのまま使える物は少ない。 無理して使えない事は無いが、上手く削れない事が多い。 だから二百円とかで買っても 台を別に仕立てるので高い物になり易い。 その結果 台打ちも段々上手くなって来たんだと思う。 骨董市通いはまだ 続きそうだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

0571 元祖正宗鉋の削り その2

2018-05-29 21:39:19 | Weblog
季節は進み大分蒸し暑くなって来た。 暇な時に 段ボールの箱に入れて有る鉋の一つを取り出して 研いで使って見る。 今回はこの正宗鉋だ。 この鉋も苦労した物だ。 刃が大切れに研がれていたので 少し起こして研ぎ直している。 やはり安定して研げないから 切れる時と切れない時が有る。 それに鋼が硬い様だ。 今回は比較的上手く研げた方だ。 上手く研げれば 良く切れる鉋だと思う。 もっと刃角が戻るまで ずっと研げば良いのだろうが やはり時間も掛かるし 集中力も落ちるので 少し研いで削ってみて 切れると安心して鉋を仕舞い込んで 次の物を物色する。  飽きっぽくなったんだろう。 こんな事ではいるになったら 刃の角度は直るのか判らない。  まあそうやって色々な鉋を取り出して研ぎ直すのは 錆を防ぐ目的も有る。  これからは 湿度も高く錆とカビの季節だ。 刃物の維持管理は結構大変だ。  まあこうして研いで気持ちよく削れれば それで満足して気分良く鉋の整備は進む訳だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

0660 神鶴の削り2

2018-05-28 22:46:11 | Weblog
この鉋 刃の角度を立てて研ぎ直している。 中砥石#2000を使っているのでなかなか研ぎ減らない。 しのぎは 少し広くなったがもう少し何とかなれば良いのだが。 鎬面が狭いと やはり安定して研げない。 がその内に砥石の面が狂って来て 上手く無い。

一旦グラインダーで削り落とせば良いのだろうと思うが裏も切れるから 裏出しが必要で避けたい所だ。 ある程度研げたところで 削って見るとまあまあの削りが出来た。 上手く研げれば切れる鉋の様だ。 関西の物だろうか。 前の持ち主がこんなに寝かせて研いだのかな。この鉋私が生きてる間には 直らないかも知れない。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

0403 吉信鉋の削り

2018-05-27 21:15:18 | Weblog
この鉋は数年前に町田骨董市で手に入れた物だ。 当時の事はもう忘れた。当時の事は思い出せない。 余り印象にも残って無いから、一度くらい使ってそのまま、長く引出で寝て居た物だと思う。 最近は骨董市に行く機会も減って来たので、今まで使わなかった物について引っ張り出して 研ぎ直して 試し削りしている。 正しく評価してやらないと可哀そうだろう。

その鉋の実力を知っていずれ整理する時の為に 判別して印を付けている。  今回使って見ると案外切れる鉋だと判明いした。 そんなに研ぎ易い鉋では無いが 結構切れる。 今までの研ぎ方 使い方が良く無かったのかも知れ無い。 多分古い鉋だろうと思う。刃も薄い。 これなら 使い物になりそうなので、暫く手元に置いて使って見よう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2018年のハイビスカスの花

2018-05-25 21:55:55 | Weblog
これはハイビスカスの花で別に珍しい物では無い。 去年の咲いて 確かブログにも書いたと思う。 此の鉢は2016年の暮に 母が亡くなった後実家から 我家に移設した物です。

母の葬儀の後、 実家の荷物の殆どは整理して廃棄した。 しかしこの鉢は車に積んで運んで来た物です。 真冬寒い所に置いて置けば枯れてしまうでしょう。 何故持って来たかと言うと 母親が大切に育てていたのでそれを引き継いだ。 多分亡くなった父親がどこかの植木市で購入した物だろう。 地植えなら大きく育つのかも知れないが、山梨の冬は寒くて枯れてしまう危険が高いので鉢植えで育てていたと思う。 

我家でも冬は 家の中に入れて暖かい所に置き、 葉が枯れて落ちない様にしている。 結構手が掛るが、想い出の物なので大切に育てている。 来年はもう一度植え替えしないと鉢が小さく根が張りすぎるかなと思う。  しかし案外と強い植物らしい。 多少は水を切らしても平気な様だ。この花は朝見るともう咲いていて、夕方にはしぼんでしまう。 1日しかもたない朝顔見たいな花だ。 今年も10個以上の蕾が付いている。 これから順次咲くだろう。 花が咲くと 亡くなった母の事を思い出す。 合掌
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

0633 菊堂鉋の台を交換

2018-05-25 11:26:55 | Weblog
この菊堂は鉋刃単品で入手した。 入手の時点では相当錆も有ったから、台も腐っていたのかも知れない。 取敢えず仮台で使っていた。 削って見ると結構切れる鉋の様だ。 そこでもう少しましな台に入れ替える事にした。 見ると以前購入した長台鉋の台が有った。 それを9寸台に切って使う事にした。 刃を入れて見ると馴染みの部分がゆるくてがばがばになって居る。  ここで紙を貼る様だが そんな隙間で無く 相当隙間が大きいので 薄板を馴染みに貼りつける事にした。 厚み2ミリ程度か。 鋸で薄板を挽き出して貼り付けて当りを削って調整した。 今回も一枚刃鉋で仕立てた。 その方が軽く引けるからだ。 取敢えず台の入れ替えは完了だ。 元の台は古い物なので 古色が付いて居る。 なかなか良い感じだ。 少し削って見たが 良く切れるし引きも軽いと感じた。 まあこれで使えそうだ。 暫くはこれで遊ぼうか。  菊堂は製作者は不明だ。 もしかして 石堂の関連する鍛冶屋の作では無いかとも 思うのだが、確たる証拠も無い。

その後何度か刃を研ぎ直して削って見るがどうも思わしくない。 研ぎが悪いのかどうか不明だが、思った程に切れない様に思う。 折角台を交換しているのに残念だ。 以前はもう少し良い印象を持っていたが、どうしたのだろうか。 それでもこの鉋にばかり係われないのでそのまま放置している。 台も狂って来ているかも知れない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

0673 二枚刃際鉋 右勝手 銘 長幸

2018-05-24 14:42:58 | Weblog
またまた鉋がやって来た。 色々工房の片付けをしていて出て来た物だ。 以前辞めた職人さんが使った物かも知れない。 友達が持って来た。 見ると下端に付ける定規が添付されていた。 しかしこれを取り付けるネジが無い様だ。 下端には真鍮板が張り付けて有る。 これは板の段欠きに使う物だろう。 それをネジを取り去って 普通の際鉋として使った様だ。 脇針も無くなっている。 刃は殆ど使って無いと思ったが 何度か使った形跡は有る様だ。 銘の長幸は時々目にするもので、私も持っている。 台の頭部に割れが有る様でそれをボルトを入れて繕って有った。 私がM5のネジ30ミリを取付て蝶ネジとワッシャで定規が使える様に修理した。 これから刃を研ぎ直す所だ。 この手の鉋は幾つか持っているから使う機会は無さそうだ。 コレクションがまた増えた事になる。

この鉋はコレクションに入れたが、使う予定も無いので 佐宗さんに渡して活用してもらう事にした。 これで鉋も活かせるだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

墓参り 2018年5月

2018-05-21 21:18:40 | Weblog
今日は晴天なので 久し振りに墓参りに出かけた。 毎月墓参りには行く様にしている。 1カ月もたつと 随分久し振りの様な気がする。 場所は甲府市の北の端に有る 円光院と言うお寺だ。  ここには私の父と母が入っている。 父は平成15年 母は平成28年に亡くなった。  甲府は私が大学を卒業するまで住んだ町だ。  今実家は売却して無い。 山梨県人としては その拠点を失った様で寂しい。 東京に住んで長いが ここは働く所で長く住む所じゃ無いと思っていた。 ところが 今では 東京に住む期間の方が 山梨より倍以上長くなってしまった。  自分は何となく根無し草の様な気分だ。 いずれは 骨壺の底にゆられて この場所に帰って来て ここに眠るだろうと決めている。 女房は入らないだろう。それで良いと思う。  墓から甲府盆地が一望できる。 場所としてはなかなか良い所だ。 このお寺には武田 信玄の正室 三条婦人が祭られている。 武田 五山の一つの寺と言われている。 檀家は約千件近く有ると聞く。 大きな寺だ。 昔は全く興味もなかったが今は違う。  近い将来入る場所なので 大切な所だ。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

0672 大阪決鉋 銘 菊宗弘

2018-05-19 23:20:57 | Weblog
またまた鉋がやって来た。 これは友達が持っていた物をもらった。 これは大阪決鉋だろうと思う。 私も持っているが珍しいと思う。 骨董市でも余り見掛けない。 刃幅53ミリ 全長90みり 程度有る。 余り使って無いと思うが、刃は曲がって研がれている。 台が負い柾台で 菱形に変形して それに合わせて刃を研いでいるとこうなったのだろう。 一旦刃を引いて付け直した。 また裏刃も無い。 このサイズの裏は手持ちが無い。 何処かの骨董市で探して来ないと。 結構厚い刃でしっかり出来ている。 案外研ぎ易い刃の様に思う。 これで扉の鏡板の縁を削ると便利だろう。 いずれ少し使って見たいと思う。 その時にまた報告しよう。  何処で作られた物か 調べてが不明。 何時もの事だが残念。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一枚刃平鉋 銘 喜 運壽(八分)

2018-05-15 11:27:33 | Weblog
今日は上天気。 それでも午前中散歩に行かず、この鉋台を打っていた。 最近は台打ちも慣れて来たのか2時間程で ほぼ九分仕込みまで出来る様になった。 この鉋刃は 喜 運壽と言う物で 喜はヒを3個重ねた文字を使っている。 調べると小熊寅三郎の作では無いかと言う情報もある様だ。 しかし 刃には是秀作と刻印して有る。 刃がものすごく寝かせて研いで有ったので、これを起して研ぎ直そうと 刃先をグラインダー で削り落として刃を付け直した。 この時に裏切れするので 裏出しして見たが、案の状と言うのか1か所割れが入ってしまった。 もう少し慎重にやれば良かった。 それでも 台を作って見た。 

この刃は 友達が持って来た物で 一応台に入れて 使える状態で返そうと考えている。 当面9分仕込みで置いて有る。  その内に完全に仕込んで、削って見て どんな物か確認したら返却しようと思う。 結構硬い刃で研ぎ減らない様だ。 友達は その刃はあげますよと言ってくれたが、折角の刃を割ってしまい申し訳ないので、 使えるかどうか疑問では有るが 鉋に仕立てて 返そうと思っている。 やはり裏出し難しいなー。 焦ってガンガン叩き過ぎたと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする