この包丁は我が家で昔使っていた。 柄の部分の鉄が錆びて膨れ柄に貼り付けた木が取れてしまった。 修理したいが適当な止めネジが無くて、ずっと放置していた。 最近取り出して柄の修理を試みた。 ネジが手に入らないので 4ミリ径の銅のパイプを使った。 事前に銅パイプは焼なまして置いた。 材をエポキシで柄に貼り付けた。 その後銅のパイプを通して金床の上で叩いて押し広げた。 先の丸まった鉄の棒で打ち広げるとこんな感じになる。 まあこれで暫くは使えそうだ。 銅なので錆びる事は無いだろう。 この包丁は 友の会の企画した物でわりと使い易かったが 使い込んで刃幅が大分狭くなった。 研ぎ直せばまだ十分使える。 刃は割と薄い。 硬い物を切るには適さない様に思う。
先日平出商店の巡回移動販売車がやって来た。 そこで今回はこの中仕上砥石 剛研輝#3000を買って見た。 剛研シリーズは初めて使う物だ。 人造砥石も高い物だ。 少し使ったが割と柔らかい様だ。 しかし滑らかに研げる。 それにこの砥石は水に漬けて置く必要は無い様だ。 特に台も無く砥石単体で厚みも20ミリ程度だ。 そこで考えた。 以前購入したサンヨー馬印は台付きだったが 割れが入った。 刃の黒幕#2000も割れ筋が有る。 どうも割れやすいのかも知れない。 そこで裏打ちして補強する事にした。 この裏板は同じナニワの砥石の使い減った台の部分だ。 合わせるとピッタリの寸法なのでこれをセメダインスーパーで貼り付けた。 貼り付けるとこんな感じとなる。 台の部分は白っぽい焼き物の様だ。 現状はこれで32ミリ程度の厚みが在る。 砥石を使い込んで行くと、薄くなりその時に割れ難いだろうと期待している。 普段骨董市で かなり使い込んだ錆鉋を買う事が多くて、必然的に砥石での研ぎも頻繁で 中砥の減りも早い。 中砥の目を消すのに #3000はどうかなと思っている。 その後は#6000程度で研いで最後に仕上げの天然砥石と思うが さてどんな物だろうか。 ちなみに砥石の脇の部分にも 研ぎ汁が固まった物が付着する。 そこで 脇の部分には水性ニス(透明)を塗り汚れが付き難く対策している。 効果は有るだろうか。 砥石に目を向けて行くと 色々使って見たい物も有るが、これはと思うと結構高い。 色々買うと金が持たない。 骨董鉋を買う余裕が無くなる。 どの辺りで妥協するか考え処だろう。
先日一度紹介した中屋長三郎鋸の修理を試みた。 まず柄が膨れて割れていたので これを修理した。 鋸の錆びた部分を削り取って錆止めを塗った。 再度二枚を貼り合せて外には籐を巻いた。 この籐は友達からもらった物だ。 黒い塗装がしてあった。 柄の尻まで巻きたいが少し不足で2/3までしか巻けなかった。 鋸を柄に叩き込んだ。 その後目立てを行う。 まずこの鋸は目立てヤスリが掛かり易い。 普通の鋸は硬くて滑る様だが、これは違う。 もしかすると玉鋼の鋸なのかも知れない。 目立ては擦り込みするだけで目が不揃いなのか今一切れない。 それにアサリが上手く出せないので 木に食い込んで挽き心地が良くない。 取敢えず横挽きの目を立てた。 全体の感じからすると 多分溝挽鋸だろうと思う。 鋸身は割と薄い。 背金が無いが わりとしっかりしている。 本格的に使うなら専門家に目立てを依頼すべきだろうと思う。 今回は目立ての勉強で自分でやって見た。 目立てはやはり難しい。 一度は習うべきだろうと思う。
6月は雨が多い。 うっとうしいし、梅雨寒で何となく体調も良くない。 歯の治療に通っていて、歯槽膿漏の治療を受けているが、これもかなりしんどい。 さて庭を見ると 植木鉢が二つあり、朝顔と風船葛の種が蒔いて有った。 なかなか芽が出ないと思ったが この所の雨で 芽が出てかなり大きく育った。 朝顔は原種に近い 蒼紫で今は無い 私の実家に有った物の種を取って置いた。 3年位前の物だが 良く芽が出たと思う。 もう少し大きくなったら地植えしても良いだろう。 一旦植えれば後は自然に種がこぼれて翌年も咲くと思う。 実家でもそうしていた。 華やかな色では無いが 渋くてなかなか宜しい。
風船葛は女房が友達からもらって来た物と思う。 これは種の殆どが芽がでて大きくなった。少し間引いても良いだろう。 これが木に絡まって 結構始末が大変だと思うがさてどうなる事やら。 気分が良くない時や落ち込む時は 外を見て普段気にも留めない事に目をやると気分転換になる。 写真の右の少ない双葉が朝顔で左の育つのが 風船葛です。 庭の芝も伸びた。 少し刈込が必要だ。
風船葛は女房が友達からもらって来た物と思う。 これは種の殆どが芽がでて大きくなった。少し間引いても良いだろう。 これが木に絡まって 結構始末が大変だと思うがさてどうなる事やら。 気分が良くない時や落ち込む時は 外を見て普段気にも留めない事に目をやると気分転換になる。 写真の右の少ない双葉が朝顔で左の育つのが 風船葛です。 庭の芝も伸びた。 少し刈込が必要だ。
これは今週行った高幡不動骨董市で購入した。 500円程度の物だ。 この業者は信州から来たと言う。 道具箱には色々な鉄物が有ったが これと言う物は無い様だ。 この鋸もまず普通の人は買うまい。 刃を見ると横挽きの様だ。 それに刃の全長は220ミリ 刃幅は32ミリ程だ。 鋸の身幅が狭くて 鉋の溝を挽く鋸に様だ。 これは幅広だった物を使い込んでこうなったのか、或は元々身幅は狭かったのか不明。 刃は横挽きで かなり細かい刃が付いている。 欠けた刃は無い様だ。 前の持ち主が自分で目立てしたかも知れない。 柄は錆で膨れて貼り合せ部分が剥がれている。 銘は中屋長三郎と読める。 何処のどういう鋸鍛冶だろうか情報は無い。 刃には 杉板で出来た保護板がついている。 刃先にかぶせて紐で縛り 大切にしていた様だ。 全体の感じからすると古い物と思われる。 取敢えず柄を二つに割り 再度接着してこのまま使える状態に戻そうとしている。 刃も自分で目立てしようと思う。 上手く出来たらまた報告しようと思う。
今日は久し振りに高幡不動骨董市に来た。 曇りだが雨は降らない様だ。 アジサイ祭で結構人が出ている。 裏手の業者からこの鑿を購入した。 今回も口金が欲しいので買って来た。 調べるとこの鑿は三木の高芝さんの鑿の様だ。 それ程使って無いと思う。 刃も殆ど減って無い。 刃先を研ぎ直すと鋼は箱型に綺麗に付いていた。 なかなか上手い鍛冶屋さんの様だ。 高芝鑿は初めて見た。 結構研ぎ易い。 これは使えそうな鑿だ。 500円は少し高いかと思ったが これなら納得だ。 特急 登録 高芝も綺麗に刻印されて丁寧な仕事の様だ。 今回も口金を取るのは止めて このまま使う事にしよう。 また一本新たな鑿が加わった。
この鉋は相当昔購入した物だ。 そのまま使わずに引出に保管してあった。 使わないのは これら外丸鉋を使う機会が余り無い事も有る。 更にこの鉋については 台頭に割れが入っていて刃がしっかり止まらない事や、刃口が広く開き過ぎて 上手く削れないので使い難い事も有る。 まだ刃は長くてどうも台とはマッチしない。 つまり仮鉋台に刃を入れて削っていた物かも知れない。 そこで今回は思い切って 台を打って見る事にした。 台長は240ミリ 幅 65ミリ 厚み30ミリ程度の材を使った。 刃の角度は前の台の仕込み角度をそのまま流用した。42度程度有ると思う。 まず普通の台と考えて台打ちした。 出来あがり刃を挿入した所で 下端の両脇を丸く鉋で削って それらしく仕上げて。 木端返しの部分は刃の丸味に合わせれ 更に掘り込んで見た。 適当な外丸鑿が無いので、繰小刀で削った。出来あがるとこんな感じの物になった。 取敢えず ボイル油を塗り 汚れの付着を防ぐ。 色黒で古鉋の様だ。 これはもらった材でコナラ クヌギの類の材だと思う。 練習台には丁度良い。 まだ削って無い。 上手く削れるかどうか不明。 この鉋刃は 見た所良い刃の様だ。 大極上の刻印が在る。 今回外丸鉋の台は初めて製作した。 まあ前の台を参考に何とか 鉋らしい物が作れたが 実際使い物になるか試して見よう。
今日は工房の整理をしていて 知人がこの槌を私にくれた。 まだ使って無い新品の様だ。 どう言う時に使う物か調べて無いが、柄にはいも槌 喜久光 18ミリと印が有った。槌に打面が丸くなっている。 18ミリはこの槌の直径だろう。 くれると言うので有り難くもらって来て 自分の金槌コレクションに加えた。 この細い方の打面で 鉋刃の裏出しに使えないかと考えている。 もう少し重い槌なら使い易いと思うがどうかな。
この鉋 手入れしていたが、削れる様になった。 少し削って見た。 感触はまあまあだろう。 これならもう少し研ぎ直して行けば更に良く削れそうだ。 台が良く無いから余り薄削りは無理だ。 それでも削りの感触は悪くない。 左側刃先にわずかな欠けが有り そこから削り屑が割れてしまう。 そこまで研ぎ減らさ無いと、まともには削れない。 しかしこの鉋錆が深く無くて すぐにこの程度削れるのは運が良い。 刃の厚みも結構あり そんなに古い物では無いだろうと思う。 裏刃もしっかりした物が付いて居るしこれは 良い物だった。 出来たら台を作り直してやりたいが 材料が不足気味なので 取敢えずこのままにして置こう。
銘を間違えたので訂正した。 最近少しボケて来たかな。 それにしても鉋大分溜った。雨になり 錆が心配な季節だ。
銘を間違えたので訂正した。 最近少しボケて来たかな。 それにしても鉋大分溜った。雨になり 錆が心配な季節だ。
先日の砥石の話で この砥石屋さんが こんな砥石を持って来た。 聞くとこれは伊予砥だと言う。 廻りの人に聞くとこれがナカナカ良いそうだ。 ざらついた肌触りだが 結構滑らかに研げると言う。 そう聞くと自分も使って見たいと思う。 中砥と仕上砥の間に入れて 中砥の目を 取るのに良いそうだ。 この砥石に色とよく似た砥石を私も1丁持っている。それは骨董市で買った物だが、 それも伊予砥かも知れない。 結構硬くて良く滑らかに研げる様だ。 天然砥石は仕上砥石だけで十分と思ったが そうでも無く 使い道は有る様だ。 買うかどうか迷っているが、ネットでの取寄せには 試し研ぎも出来ないし、現物も見られないので 今一馴染まない。 値段も結構張る様だ。 何処か現物を見られる所が有れば考えて見よう。