大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

包丁 かね惣 (東京友の会)

2018-06-29 09:03:03 | Weblog
この包丁は我が家で昔使っていた。 柄の部分の鉄が錆びて膨れ柄に貼り付けた木が取れてしまった。 修理したいが適当な止めネジが無くて、ずっと放置していた。 最近取り出して柄の修理を試みた。 ネジが手に入らないので 4ミリ径の銅のパイプを使った。 事前に銅パイプは焼なまして置いた。 材をエポキシで柄に貼り付けた。 その後銅のパイプを通して金床の上で叩いて押し広げた。 先の丸まった鉄の棒で打ち広げるとこんな感じになる。 まあこれで暫くは使えそうだ。 銅なので錆びる事は無いだろう。 この包丁は 友の会の企画した物でわりと使い易かったが 使い込んで刃幅が大分狭くなった。 研ぎ直せばまだ十分使える。 刃は割と薄い。 硬い物を切るには適さない様に思う。 
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中砥石 剛研 輝 #3000

2018-06-25 15:22:54 | Weblog
先日平出商店の巡回移動販売車がやって来た。 そこで今回はこの中仕上砥石 剛研輝#3000を買って見た。 剛研シリーズは初めて使う物だ。 人造砥石も高い物だ。 少し使ったが割と柔らかい様だ。 しかし滑らかに研げる。 それにこの砥石は水に漬けて置く必要は無い様だ。 特に台も無く砥石単体で厚みも20ミリ程度だ。  そこで考えた。 以前購入したサンヨー馬印は台付きだったが 割れが入った。 刃の黒幕#2000も割れ筋が有る。 どうも割れやすいのかも知れない。 そこで裏打ちして補強する事にした。 この裏板は同じナニワの砥石の使い減った台の部分だ。 合わせるとピッタリの寸法なのでこれをセメダインスーパーで貼り付けた。 貼り付けるとこんな感じとなる。 台の部分は白っぽい焼き物の様だ。 現状はこれで32ミリ程度の厚みが在る。  砥石を使い込んで行くと、薄くなりその時に割れ難いだろうと期待している。 普段骨董市で かなり使い込んだ錆鉋を買う事が多くて、必然的に砥石での研ぎも頻繁で 中砥の減りも早い。 中砥の目を消すのに #3000はどうかなと思っている。 その後は#6000程度で研いで最後に仕上げの天然砥石と思うが さてどんな物だろうか。  ちなみに砥石の脇の部分にも 研ぎ汁が固まった物が付着する。 そこで 脇の部分には水性ニス(透明)を塗り汚れが付き難く対策している。 効果は有るだろうか。 砥石に目を向けて行くと 色々使って見たい物も有るが、これはと思うと結構高い。 色々買うと金が持たない。 骨董鉋を買う余裕が無くなる。 どの辺りで妥協するか考え処だろう。
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中屋 長三郎鋸の修理

2018-06-22 21:18:21 | Weblog
先日一度紹介した中屋長三郎鋸の修理を試みた。 まず柄が膨れて割れていたので これを修理した。 鋸の錆びた部分を削り取って錆止めを塗った。 再度二枚を貼り合せて外には籐を巻いた。 この籐は友達からもらった物だ。 黒い塗装がしてあった。 柄の尻まで巻きたいが少し不足で2/3までしか巻けなかった。 鋸を柄に叩き込んだ。 その後目立てを行う。 まずこの鋸は目立てヤスリが掛かり易い。 普通の鋸は硬くて滑る様だが、これは違う。 もしかすると玉鋼の鋸なのかも知れない。 目立ては擦り込みするだけで目が不揃いなのか今一切れない。 それにアサリが上手く出せないので 木に食い込んで挽き心地が良くない。 取敢えず横挽きの目を立てた。 全体の感じからすると 多分溝挽鋸だろうと思う。 鋸身は割と薄い。 背金が無いが わりとしっかりしている。 本格的に使うなら専門家に目立てを依頼すべきだろうと思う。 今回は目立ての勉強で自分でやって見た。 目立てはやはり難しい。 一度は習うべきだろうと思う。 
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朝顔と風船葛

2018-06-22 09:42:45 | Weblog
6月は雨が多い。 うっとうしいし、梅雨寒で何となく体調も良くない。 歯の治療に通っていて、歯槽膿漏の治療を受けているが、これもかなりしんどい。  さて庭を見ると 植木鉢が二つあり、朝顔と風船葛の種が蒔いて有った。  なかなか芽が出ないと思ったが この所の雨で 芽が出てかなり大きく育った。  朝顔は原種に近い 蒼紫で今は無い 私の実家に有った物の種を取って置いた。 3年位前の物だが 良く芽が出たと思う。 もう少し大きくなったら地植えしても良いだろう。 一旦植えれば後は自然に種がこぼれて翌年も咲くと思う。  実家でもそうしていた。  華やかな色では無いが 渋くてなかなか宜しい。

風船葛は女房が友達からもらって来た物と思う。 これは種の殆どが芽がでて大きくなった。少し間引いても良いだろう。  これが木に絡まって 結構始末が大変だと思うがさてどうなる事やら。  気分が良くない時や落ち込む時は 外を見て普段気にも留めない事に目をやると気分転換になる。  写真の右の少ない双葉が朝顔で左の育つのが 風船葛です。 庭の芝も伸びた。 少し刈込が必要だ。
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片刃鋸 横挽 銘 中屋長三郎 

2018-06-19 21:35:12 | Weblog
これは今週行った高幡不動骨董市で購入した。 500円程度の物だ。 この業者は信州から来たと言う。 道具箱には色々な鉄物が有ったが これと言う物は無い様だ。 この鋸もまず普通の人は買うまい。 刃を見ると横挽きの様だ。 それに刃の全長は220ミリ 刃幅は32ミリ程だ。 鋸の身幅が狭くて 鉋の溝を挽く鋸に様だ。 これは幅広だった物を使い込んでこうなったのか、或は元々身幅は狭かったのか不明。 刃は横挽きで かなり細かい刃が付いている。 欠けた刃は無い様だ。 前の持ち主が自分で目立てしたかも知れない。 柄は錆で膨れて貼り合せ部分が剥がれている。 銘は中屋長三郎と読める。 何処のどういう鋸鍛冶だろうか情報は無い。 刃には 杉板で出来た保護板がついている。 刃先にかぶせて紐で縛り 大切にしていた様だ。 全体の感じからすると古い物と思われる。 取敢えず柄を二つに割り 再度接着してこのまま使える状態に戻そうとしている。 刃も自分で目立てしようと思う。 上手く出来たらまた報告しようと思う。
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追入鑿 角打ち 銘 高芝 三分

2018-06-17 20:11:49 | Weblog
今日は久し振りに高幡不動骨董市に来た。 曇りだが雨は降らない様だ。 アジサイ祭で結構人が出ている。 裏手の業者からこの鑿を購入した。 今回も口金が欲しいので買って来た。 調べるとこの鑿は三木の高芝さんの鑿の様だ。 それ程使って無いと思う。 刃も殆ど減って無い。 刃先を研ぎ直すと鋼は箱型に綺麗に付いていた。 なかなか上手い鍛冶屋さんの様だ。 高芝鑿は初めて見た。 結構研ぎ易い。 これは使えそうな鑿だ。 500円は少し高いかと思ったが これなら納得だ。 特急 登録 高芝も綺麗に刻印されて丁寧な仕事の様だ。  今回も口金を取るのは止めて このまま使う事にしよう。 また一本新たな鑿が加わった。 
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0342 外丸鉋 銘 丸上

2018-06-14 21:46:03 | Weblog
この鉋は相当昔購入した物だ。 そのまま使わずに引出に保管してあった。 使わないのは これら外丸鉋を使う機会が余り無い事も有る。 更にこの鉋については 台頭に割れが入っていて刃がしっかり止まらない事や、刃口が広く開き過ぎて 上手く削れないので使い難い事も有る。 まだ刃は長くてどうも台とはマッチしない。 つまり仮鉋台に刃を入れて削っていた物かも知れない。 そこで今回は思い切って 台を打って見る事にした。 台長は240ミリ 幅 65ミリ 厚み30ミリ程度の材を使った。 刃の角度は前の台の仕込み角度をそのまま流用した。42度程度有ると思う。 まず普通の台と考えて台打ちした。 出来あがり刃を挿入した所で 下端の両脇を丸く鉋で削って それらしく仕上げて。 木端返しの部分は刃の丸味に合わせれ 更に掘り込んで見た。 適当な外丸鑿が無いので、繰小刀で削った。出来あがるとこんな感じの物になった。 取敢えず ボイル油を塗り 汚れの付着を防ぐ。 色黒で古鉋の様だ。  これはもらった材でコナラ クヌギの類の材だと思う。 練習台には丁度良い。 まだ削って無い。 上手く削れるかどうか不明。 この鉋刃は 見た所良い刃の様だ。 大極上の刻印が在る。 今回外丸鉋の台は初めて製作した。 まあ前の台を参考に何とか 鉋らしい物が作れたが 実際使い物になるか試して見よう。 
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いも槌 銘 喜久光 18ミリ

2018-06-13 23:00:00 | Weblog
今日は工房の整理をしていて 知人がこの槌を私にくれた。 まだ使って無い新品の様だ。 どう言う時に使う物か調べて無いが、柄にはいも槌 喜久光 18ミリと印が有った。槌に打面が丸くなっている。 18ミリはこの槌の直径だろう。 くれると言うので有り難くもらって来て 自分の金槌コレクションに加えた。 この細い方の打面で 鉋刃の裏出しに使えないかと考えている。 もう少し重い槌なら使い易いと思うがどうかな。 
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0674 村雨鉋の削り

2018-06-05 20:40:01 | Weblog
この鉋 手入れしていたが、削れる様になった。 少し削って見た。 感触はまあまあだろう。 これならもう少し研ぎ直して行けば更に良く削れそうだ。 台が良く無いから余り薄削りは無理だ。 それでも削りの感触は悪くない。 左側刃先にわずかな欠けが有り そこから削り屑が割れてしまう。 そこまで研ぎ減らさ無いと、まともには削れない。 しかしこの鉋錆が深く無くて すぐにこの程度削れるのは運が良い。 刃の厚みも結構あり そんなに古い物では無いだろうと思う。 裏刃もしっかりした物が付いて居るしこれは 良い物だった。 出来たら台を作り直してやりたいが 材料が不足気味なので 取敢えずこのままにして置こう。 

銘を間違えたので訂正した。 最近少しボケて来たかな。 それにしても鉋大分溜った。雨になり 錆が心配な季節だ。 
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伊予砥石

2018-06-04 21:11:31 | Weblog
先日の砥石の話で この砥石屋さんが こんな砥石を持って来た。 聞くとこれは伊予砥だと言う。  廻りの人に聞くとこれがナカナカ良いそうだ。 ざらついた肌触りだが 結構滑らかに研げると言う。 そう聞くと自分も使って見たいと思う。 中砥と仕上砥の間に入れて 中砥の目を 取るのに良いそうだ。  この砥石に色とよく似た砥石を私も1丁持っている。それは骨董市で買った物だが、 それも伊予砥かも知れない。 結構硬くて良く滑らかに研げる様だ。 天然砥石は仕上砥石だけで十分と思ったが そうでも無く 使い道は有る様だ。  買うかどうか迷っているが、ネットでの取寄せには 試し研ぎも出来ないし、現物も見られないので 今一馴染まない。  値段も結構張る様だ。  何処か現物を見られる所が有れば考えて見よう。 
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