人に頼まれてこの整理箪笥を二棹製作した。 材料は1×4SPF材を使う。 外形寸法は 幅450 縦700 奥行き400 と小型の整理箪笥とした。 私が鉋等の整理に使う箪笥を見て これと似た物をと言う話だった。 材料はホームセンターで手に入るし安いが、 ねじれや欠けや割れ等が有り 木目が美しくて 素直な材料を選ぶのは 難しい。 板組なので材料も思ったより 必要で結局 材料費で3千円/台を上回ると思う。 白く 滑らかで 節の少ない材が運良く手に入ると、 結構良い物が出来る。 但し この材は乾燥が不十分で 後から狂いが来るから、今の時期は製作に適当では無い様に思う。 引き出しも若干小さめにして 若干動いても 引出しの動きがきつくならない様にしているが、さてどうなるか。 ワトコOILを塗り 最後に蜜ロウWAXで仕上げた。 2年から3年したら もう少し味が出て良い色に変色する事を期待して透明色のワトコを使って見た。 もう少し乾燥していて、節が少ないと 使い易いが。 まあ普通は家具材にする物では無いし、仕方ないだろう。 これにもう一丁テーブルを作る予定が有る。
身体障害者のT氏は、高齢だが元気に活動していた。 所が今年春から急に気力が衰えたと嘆く。 だが医者は何処も悪い所は無いと言う。 何もやる気がしない、いわばスランプの状態だ。 何か気になる事でも有るのかも知れないが、 本人が言わないから、 余計な詮索はしないで置こう。 ボランティアで 何時もイベントで提供する竹笛を製作しているが、今回は進捗が良くない様だ。 8センチ位に筒切りにした 細竹の真中に6ミリ径の穴を開けて 此処に吹き口を作る。 私も手伝う事にした。 約500個は有る 竹筒に穴あけを行った。 これで後の作業は楽になると思う。 全部やってあげたら、本人の為にならないし、本人の楽しみを奪うことになる。 それにしても 何時も歳の割りに元気なT氏も 歳を取ったのかな。 老いは案外 急に来るのかも知れない。 いずれ自分も通る道なので、注意して見まもる事にしよう。
これも富岡骨董市で求めた。 多分前出の鉋と同じ持主の物だろうと思う。 丸本 源兵衛 登録商標 四つぼた餅 と一応それらしい表示がして有るが、これが源兵衛の鉋かどうかは、私には判断できない。 源兵衛は関西方面の鍛冶屋だと聞いているから 東京で見付かることも有るだろうか。 以前同じ富岡で 同じく源兵衛と言う使い古した鉋刃を入手している。 東京か新潟辺りの 鍛冶屋が製作した物かも知れない。 この鉋の台は 持主が打った物らしい。 材の樫が良く無かったのか 虫に食われて穴が何箇所も開いている。 現物には無いが 裏刃も付いていたらしい。 刃を入れる溝の上に更に溝をつけてそこに裏刃を差し込んだ様だ。 だから押棒は無い。まだ殆んど使われて無い様だ。 内丸なのでこの刃型に合う砥石を作らないと研げないの現状のままにしてある。 この鉋も錆びて古そうに見えたが 案外と新しい鉋の様に思う。 この鉋を整備して 椅子の足に丸棒でも削って見るか。 今回は収穫が有った。 これで暫く遊べるし 嬉しい。
梅雨の中休みか、今日は天気が良い日曜日だ。 また富岡八幡骨董市に行く。 そこそこそこの人手かな。 今日は道具類は出ているが、値段が高いかな。 この鉋を手に入れた。 この花押をみる 重勝の鉋じゃないかと思ったが、銘が違うようだ。 一文字目の逓は 実際はシンニューが無い文字だ。 そう言う文字は 辞書には載ってない。 意味は 重勝の技術を守り伝える、つなぐという事だろうか。 重勝に繋がる 系統の鍛冶が作った物だろうか。 例の虎のマークも銘の上に有る。 台は前の持主が自分で作った物だろう。 台尻の木口に際鉋と墨書きしてある。 錆を落として 少し研いで見たが、案外と良い研ぎ味だ。 これは切れるかも知れない。 千葉から来たと言う業者から 別の一丁と併せて 2500円で購入した。 少し高いかも知れないが、まだ使えそうな鉋なので良いか。 古そうに見えるがそれ程古い物では無い様に思う。 更に研ぎ直して、台を整備したら 使って見よう。 暫くは この鉋で遊べそうだ。 良かったな。
我家から 散歩を兼ねて時々 少し離れた生協まで歩いて行く事がある。 今日も買物に行く道すがら 山桃の実が 落ちている樹の下を通り掛った。 見ると赤い実が随分なっているので 一つ取って食べて見たが 案外と良い味だ。 すると 何処かのおばさんが手提げ袋に 山桃の実を取って帰る所だ。 こっちにもっと沢山なっている所が有ると 親切に案内してくれた。 丁度運良く持っていた傘の柄を枝に引っ掛けて実を引き寄せて枝毎もぎ取った。 割りと小粒の実では有るが 試しに少し取って袋に入れた。 これでジャムや山桃酒や色々作ると言う。 我家でも試して見るか。 山桃も毎年なる訳では無く 何年かに一度なる程度なので 楽しみのしている。
先日から製作していた ベッドサイドBOXは一応形になった。 上に引き出しが付くが、その取っ手をどうするか検討している。 以前使った取っ手を仮付けして バランスを見て居る所。 自作の取っ手にしたいが、時間が取れず そこまで手が廻らない。 少し細く小さいかなとも思うが、立派な物は値段も高いし、悩ましい。 全体に シンプルで 白木のBOXなので 取っ手も結構 センスを問われるし 難しい所だ。 依頼主の意向を聞いて どうするか決める予定。
骨董市で道具類が無い時に、 色々見て廻り こう言うフィギュアを買う事も有る。 市に来たら目的の物が 無くても 何か手に入れたいと言う心理が働くのだと思う。 これが収集家の病気と言う事だろう。 さて蛙の置物は たまたま手にして 面白いと思い、出ていれば 買う事も有る。 そうして少しつつ集めたのが、この蛙達だ。 暗い棚に 埃をかぶって放置されていたが、 埃を払って 少し目に止まる所に出して見た。 テレビの前に勢揃いしてみると、最近手に入れた物は 余り良いものが無い。 多分 古い住宅を取り壊した後、ゴミとなる中から 拾い挙げた物だろう。 捨てられずに こうして我家に来たので、 たまには 出して 見てやらやらないと かわいそうだ。
先日 友人の工房で床に材をネジ止めする時、 手持ちのコンクリートドリルで穴あけしていたら、内部の鉄筋に当たり、刃先が駄目になってしまった。 これでドリルの刃を駄目にするのは2本目だ。 コンクリート床に鉄筋は入ってないのだろうと思ったが、案外きめ細かく入っているらしい。 鉄筋に当たる確率は高い様だ。 ホームセンターで見ると 3本セットが有り こちらがお徳ですと言う。 矢張りこう言うドリルの刃は 消耗品なのかと思い、3本セットを買って来た。3本セットで2200円程度だと思う。 4ミリノンプラビスを使うので、刃先径3.4ミリを購入した。 普段木工では使わないが、 色々頼まれる修理で使う機会が多い。 特に耐震補強の関係で Lアングルを 壁にネジ止めする時に使い機会が多い。
近所に住む民生委員さんから連絡が有り、お年寄りが 食器戸棚の扉が壊れて困っているから、修理出来ないかと言う。 行って見ると この丁番が壊れて扉が外れていた。 この丁番は金属製だが、射出成型品らしく 強度が不足しているかも知れない。 地震で扉が開いて中味が飛び出すと危険なので、 どうしても扉が必要だという。 近くのホームセンターで 似た物を買い 取り付けて無事修理は完了した。 扉が付くと どうも扉の建て付けが良くない。 本体側が歪んでいるらしい。 以前の地震で重い物を収納した食器戸棚が、傾いてから こう言う傾向になったと言う。 今回はその修理は時間が無く諦めた。 丁番は2個で1300円程度なので、ある程度腕に覚えのある方は 自分で直せると思う。 写真は壊れた丁番。
以前もらって置いた 新聞屋のただ券を使い 三井記念美術館に行って来た。 此処は以前に一度行ったはずだが、何を見たか忘れてしまった。 確かお雛様だったかな? さて今回は 河鍋暁斎だ。 私は 能・狂言には興味が無いし 知識が全く無い。 絵は 小さい物が多くて 見るのに苦労した。 三番叟図を見たが、これは昔 田舎のお祭りでやっていたのと同じだと思った。 手に持つ鈴を振り 足を踏んでリズム良く舞っていた。 五穀豊穣を祈る舞だろうか。 後はどれも 知らない物だ。 色々調べると 面白いのかも知れない。