大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

刃物救急箱

2011-11-30 17:35:21 | Weblog
戸塚の駅から少し離れた汲沢と言う所にマガキと言う 道具金物販売の会社が有る。 そこで この刃物救急箱を見付けた。 刃物の錆を取って 磨いて白くなった所を黒く染めて見栄えを良くする 化粧道具と言う所か。 この黒染め液がある事は知っていたが、 こんな所で売ってるとは知らなかった。 そこで少し高いが買って見た。
中味は 錆取り(金剛砂みたいな物) 磨きパウダー(砥石の粉みたい) 刃物椿 脂取り液(アルコールか?) 黒染め液 刷毛 等々がセットになっている。 鉄の表面を磨いて、手の脂を良く落としてから 黒染め液を塗って黒く染まれば、水で洗い流して、 後に椿油を塗るという物らしい。  試験的にやってみたが 少しむらになるので、手の脂を良く落とすのがコツの様だ。  まあ 黒くはなるが、鉄の深みが無いから、 それ程 強く勧める程の物では、無い。  錆が余りひどい場合は、少し化粧の積りでやって見ると良いだろう。  このセットで2480円は少し高いかも知れない。  その内 上手く出来た物が有れば 報告しよう。
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軸傾斜昇降盤  東海製作所

2011-11-27 22:20:17 | Weblog
この昇降盤は 某家具メーカの工場に有るものだ。 かなり古い物の様だが、何時頃生産 された物か不明。 型番は SJ-14と思われる。 私は定盤が傾斜する昇降盤を使っているが、留め切りする時は、軸傾斜が矢張り便利だ。 家具を作ろうと思えば軸傾斜型を買う方が 良いように思う。 ホゾ取りがやり難いと言うが 冶具を付けて出来ない訳ではない。 現状こう言う機械は生産されて居ない様だ。 中古機を探すしか方法が無いが、この手の機械は丈夫だから 中古で問題ないと思う。 ベアリングさえ替えれば一生使えるだろう。 それにそれ程高く無いと思う。 問題は重さと大きさだ。 普通の住宅には搬入は難しいし、電源が三相交流も問題だ。 何処か倉庫の様な所を借りないと 難しいだろうな。  
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打刃物職人 三原久明 ワールドフォトプレス

2011-11-27 22:07:55 | Weblog
この本は 木工を習う先生が持っていて見せてくれた物だ。 鉋鍛冶 鑿鍛冶 包丁鍛冶 鋏鍛冶 かみそり鍛冶 鋸鍛冶 玄翁鍛冶 等々の鍛冶職人を取材して記事にした物だ。 此処に載る多くの職人が既に止めている。 従ってそれらの人達の作った物は、手に入り難くなっている。 値段も上がって益々手に入り難い。  結局使わず神棚に祭られるようでも困るが仕方無いだろう。 私は本を借りてながめてすますしか方法が無い。 この本も結構マニアックなので、買う人は限られると思う。 出版当時私も見て居ると思うが、買って無かった。 買って置けば良かったかな。
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電動工具JIGブック 誠文堂新光社

2011-11-21 22:30:40 | Weblog
木工をやっている友達がこの本を貸してくれた。 2006年の発刊なので 既に本屋には無く、ネットで手に入れた様だ。 読んで見ると、この本が出た当時はそれ程、興味は無かったが 今は参考になる部分は多い。  少しコピーを取らせてもらおう。
多分図書館に有ると思う。 それを読んで参考になる部分をコピーすれば 買う必要は無いと思う。  内容は電動工具に冶具を付加して、より使い勝ってを 良くする工夫を記事にした物だ。 ある程度電動工具を使った経験が無いと、よく理解できないかも知れない。   
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秋岡 芳夫展  目黒区美術館

2011-11-17 20:25:59 | Weblog
今日は天気も良く、思った程に寒くも無い。 新聞を読んで知った、秋岡 芳夫展に行って見た。 JR目黒駅から権之助坂を下って10分程度だろうか。

道具展示  1階には道具の仕立て方の本に出て来る 平鉋 三水(千三代) 三つ裏追入鑿(市弘?) 鋸(中屋雄造)切出(小信)等名品道具が置いて有った。
竹とんぼ  三千本とも五千本とも言われる多量の竹とんぼを作った。 番号を振りきちんと管理してあった。 晩年 体力が落ちても手仕事として、集中出来たのだろう。庭の見える作業机に座りもくもくと竹とんぼを作る、ちょっと異様な雰囲気が伝わる。
工業デザイン ライカのロゴにこだわりが有った様だ。 確かにあれは良い。クライスラーのラジオケースはキットの一部だったのか。 知らなかった。驚いたのはNECのトランジスターラジオのデザインもやっていたのか。

道具蒐集 最初は玄翁から始まったらしい。 確かにあれは美しいと思う。道具を集めたのは 昭和30年代から40年代だろう。 古道具屋の此処から此処までと言って そこに有る道具を 総て買い取って行ったそうだ。 恐らく駄作も含めて数万点の道具を集めただろうと思う。 今ほど古道具に注目が集まってない頃だ。散逸せず 保管されて後世に引き継がれる事を祈る。   
開催期間は 10月29日から12月25日まで
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筋罫引 

2011-11-16 22:02:09 | Weblog
この罫引きは 木工を習う 先生の持ち物で 自作した物と聞いた。 今はネジで棹を締め付けて固定する罫引きが 安く売られているから、自作する事も無いと思うが、矢張り自作品には 別の愛着がある。 普通の罫引きは棹の脇に棹と同じ方向に楔を差して 止めるタイプが多い。 その場合楔を打ち込んで固定する時に、棹が動き易い。
だから この棹と直角にカンヌキの様に 楔が入り 棹を固定するタイプは 棹が動かないので より使い易いと思う。 木型屋では よく使うタイプだと思う。 自分でも一度試作して見たいと思っている。
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飛騨張子 狐 紙屋文二郎作

2011-11-16 21:37:45 | Weblog
先日 新平湯温泉に行った時に 旅館の売店で見付けて購入した張子狐です。 もう一体 白くて狐らしいのが有りました。 これは黄色くて 何となく童話に出て来る狐の様で かわいい顔です。 そこでこれを 一体買いました。 豚も有ったらしいが、それは売れてしまい有りませんでした。 残念 どんな物か見たかった。 いわゆる お土産物より これの方が 良いだろうと思うし 値段も千円以下で 買い易い価格だったので、 つい買ってしまった。  高山市内にはこう言う 張子人形を作る所が幾つかある様だ。 いずれ行く機会があれば 訪ねて見様と思う。
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俳句歳時記 平凡社版

2011-11-13 12:36:49 | Weblog
今日は日曜日 天気も良い。 立冬過ぎたが 比較的温暖な気候ではないか。 調布駅から歩いて10分足らずの 布田天神骨董市に行って来た。 天気が良いから 七五三のお参りの家族が多い様だ。

  小春日や 子の声高く 布田の杜

 そこでこの俳句歳時記を購入して 冬編から季語を探して 一句ひねって見た。 どんな物だろうか。 骨董市の客と神社参りの客と 入り混じって人手は いつもより多い様だ。 神社の杜には 子供のはしゃぐ声が高く木霊している。 天気も良い。 平和な日本の風景だ。  それにこの歳時記は少し古いが 新春 春 夏 秋 冬の5巻で400円で買えた。 
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目打ち 二本

2011-11-06 23:21:11 | Weblog
これも 富岡八幡骨董市で入手した。  目打ちのようだが どうも違うみたいだ。 これはなんと言う道具だろうか。  紙を束ねて製本する時に これに糸を通して端を縫い 綴じる時に使う道具の様だ。 業者は何十本も持っていたが、 中でも 使えそうな 二本を選んで購入した。 200円だった。 何にする宛ても無く 何となく買った。 これで皮が縫えるかも知れないと 何となく思ったから、触手が動いたまでだ。  一度見過ごすと 二度と出て来ない品物が多いので、瞬発力と決断力が求められる。 それで失敗の場合も多いが、安いから助かるな。
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0410 二枚刃 平鉋 銘 真心花

2011-11-06 17:22:57 | Weblog
今日は朝少し雨が降った。 暫くするとやんで曇り空になったので、 取敢えず富岡八幡骨董市に行って見た。 七五三のお参りの人が多く何時もと違う雰囲気だ。 
雨が降りそうなので業者は少ないのは残念だ。 今日は出物は無いから一回りしたら帰ろうと思っていたら、 運良くこの鉋を見付けた。 刃には色々文字が刻んである。 錆を落として読んで見るが 一部解読出来ない所が有るので、 若干 怪しいがこんな風に書いて有る。
   打つ人も  叉切る人も 真心花 只だ一筋ぞ 真の切れ味  博楽

刃を打つ鍛冶屋も これを使う職人も 真心こめて作り 使えば 本当の切れ味が出せる。 と言う意味が 書いて有るようだ。 何だか説教臭いが 一応風流鉋と呼んでおこう。 今まで色々 手にしたがこう言う 鉋刃は始めて見た。 作る人の趣味だろうか。  少し研いで見たが 悪く無さそうだ。 地金も研ぎ易いし 刃もまだ全長90ミリ有るから 充分使えそうだ。 研ぎ上げるにはまだ時間が掛かるが 試し削りしたら いずれ報告しよう。  これで1500円なので 少し高いと思ったが 買って置いて良かった。

その後ずっと放置して有った。 最近取り出して刃を研ぎ直して台を均し使える状態にした。 暫く放置して有ったので 刃は緩くなっていた。 馴染み部分にパテを塗り調整した。削って見ると良く切れる鉋だ。 これなら台を打ち直して新しい台にして見たいと思う。しかし台打ちの必要な鉋が沢山有り、順番待ちだ。 暫く時間が掛かると思う。
コメント (2)
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