大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0519 平小鉋  銘 無し

2014-12-31 12:38:25 | Weblog
今年も後わずか。 天気も良くて助かる。 少し時間が有るので、今年の作り
納めに 小鉋を作った。  材は二枚張り合わせの桜材。 刃は以前から
持っている物。 何時何処で手に入れたのか まったく記憶にないが、相当前から
持っていた。 台を掘って 溝を切ろうと思ったが、幅が狭くて溝切鋸が入らない。

仕方なく 糸鋸で溝を切った。 これで何とか 台が出来た。 鉋刃が薄いので
溝を仕上げるのに 持てる道具を総動員した。 何とかうまく出来て良かった。
はたして切れるかどうか判らないが 鉋の形になって 良かった。
今日は 工作室を清掃して 終わりだ。 また来年としよう。 
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033  星 鉋の削り

2014-12-30 22:26:17 | Weblog
この鉋は東郷神社骨董市で手に入れた。 東郷は今は骨董市は開催して無い。
以前は業者も多くて 盛況だったのに残念だ。 色々面白い物も有った。

この鉋は台の色を見ると古い物だ。 大工の自作台かも知れない。 重い
台の様だ。 しかし余り切れなかった。 少し使ったが 飽きた。
無名の刃で 何も無いのは寂しいと 自分で 星 山三と 銘を切った。
しかし 余り切れないので 引出に入れてもう10年くらい経つか。

この前取り出して 台を削り直して 刃も研ぎ直した。 それで使って
見ると 普通に良く切れる鉋だった。 諦めずに良かった。 駄目と
思っても それは当時の自分の腕が無かったと言う事だろう。
普通に真面目に作った物なら切れないはずは無いんだ。 これからも
その信念で 試し削りを続けようと思う。
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薪引き鋸の銘

2014-12-30 22:07:00 | Weblog
1年以上前になる。 町田の骨董市で鋸 5丁程度を纏めて買った。 使う為では無く
刃の部分を折り取ってスクレーパを作る為だ。 その内一丁をスクレーパにして見た。
参考に 鋸の銘を写真に残した。 山利 金牌 一等 進藤 高利 花押 玉鋼製 と
有る様だ。  何時頃の物か 何処で作られた物か まったく不明。 農家の物置に
朽ちて転がる鋸を集めたと言う感じだろうか。 金鋸で少し傷を付けて 万力に挟んで
叩くと簡単に折れた。 スクレーパはこれから形にグラインダーを掛ける予定。

もう刃も折れて 使い物にならない物だが、折ってしまうと 可愛そうな事をしたな
と思う。 多分新潟の鋸だろうと思う。  進藤さんと言う鋸鍛冶も居たはずだ。
その関係者かも知れない。
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017  𠮷三撰 鉋の削り

2014-12-30 12:29:17 | Weblog
この鉋も 買ってから大分時間が経過している。 まったく切れない駄物と思っていた。
台の頭部が割れていたので 何とか繕って見たが 思わしく無い。 最近台を入れ替えて
みた。 それだけで少し切れる様になった気がする。  その後 まったく忘れて放置
していた。 思い出して 研いで見た。 この鉋には 租界之逸品 と刻印がある。
自ら逸品と名乗るなかなかの物だ。  やはり戦時中に作られた物だろうか。 

まあ良いとして 使って見ると結構切れた。 しかしまだ裏の研ぎに問題が有るのか
鉋屑が若干裂けて出て来る。 刃先に問題は無さそうだが、これは刃先を拡大して
見ないと判らない。 こうなると研ぎに環境も問題になるかも知れない。 水平君で
砥石を均しているが、中砥も仕上砥も同じ水平君を使うので 荒い砥粒が 仕上げ砥に
めり込むのかも知れない。  

こうやって試行錯誤している内に 何とかなるだろうと思うが。 
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0431 富士馬 鉋の削り

2014-12-29 11:54:17 | Weblog
暮れも押し詰まったが 今日は雨で天気も悪く家で 道具いじりをしている。 前に買った
鉋を出して来て 研ぎ直して 削り具合を調べる所だ。
この鉋は 町田で刃単品を購入した。 他の台に入れて保管して置いた。  山のマークの
下に馬が駆けてる絵がある。 銘は読めないのは残念。  とても硬い鋼の刃で なかなか
研ぎ減らない様だ。 斜めに研がれた刃を時間を掛けて修正した。 台も削り直して
何とか削れる状態になった。 鉋屑はいく筋かに分かれる。 裏の研ぎに問題が有りそうだ。
しかし 錆が深くてピンホール上の細かい穴が なかなか研ぎ落せず まだ問題が有る。
しかしそれが無ければ 切れそうな鉋なのだ。 勿体ないが仕方ない。 私が買う鉋は安物
なのでこう言う物が多い。  錆が酷くて 皆さん手を出さない物が多い。 だが辛抱強く
研いでいれば その内何とかなると思う。 半分は遊びなので 安物を 何とか使える
様にするのが面白いのだ。  この鉋は今の所 裏刃が無い。刃口を詰めて一枚刃で使って
いる。 多分古い物だろう。 鋼が相当上まで付いている。 ここまではとても使えない
と思う馬の下まで来ている 真面目な作りだ。
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滑車

2014-12-28 21:04:46 | Weblog
三四郎辻と書いた徳利が乗る台が、今日買って来た木製滑車だ。 これは欅製
と思われる。 それ程古い物では無いだろう。 直径は約26センチ程度ある。
余り安く無かった。  この上に猫の置物を置くと言う人が二個買って行って
これは残りの一個だった。  徳利の脇に有るのは 神善四郎の分銅。
その廻りに 私が買って来たゲテモノ ガラクタが並ぶ。  この滑車は 横から
見ても面白く無いので、 上から見られるように もう少し低い所に置いた方が
良さそうだ。  5センチ位の厚味が有り 存在感は有るので 上に何か載せると
しても 負けない存在感の有る物で無いとまずいだろう。 また余計な物を買って
来たと 文句を言われたが 玄関の下駄箱の上に置いて これから 使い方を
考えて見たいと思う。  これで今年の買い物は終わりだ。  
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徳利

2014-12-28 20:47:49 | Weblog
今年も後少しを残すのみとなった。  今 年賀状を書いているが もうそれも飽きて来た。
そこで 少し外に散歩を兼ねて外出した。 行き先は立川の諏訪神社だ。 今日は
今年最後の骨董市をやっている。  今日も寒い朝だった。

参道で古物を商う主人は 自分で陶器も作ると言う。 その人からこの徳利を購入した。
ご主人が作った新しい徳利だ。 古物以外も売っているんだ。 薪の灰がべったり
付いた感じだ。  割と小型で 一合強 程度しか入らない 小型の徳利だ。
この程度で晩酌を止めて置けば アル中になる事も無いだろう。 そう思って買って
きた。 酒が浸み込むと艶が出て 育つかも知れない。 九谷の杯を 隣に置いて
見た。 今年の買いおさめは この徳利となるか。 鉋は買わなかった。 無かった
訳では無くて 石堂 と男盛 の二丁が有ったが どちらも二万両と 私の手に負える
値段では無く 断念した。 道具は買った後も 色々いじって楽しめる所が良い。
来年も 時間とお金が有れば やはり買いあさる事になるだろう。 それが出来なくなるか
その気力が無くなったら もう終わりだ。
 
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0432 三代 千代治の削り

2014-12-27 21:00:17 | Weblog
この鉋も以前に紹介した。 その時の印象は思ったほど切れない鉋だと感じた。 何度か
研ぎ直して試したが、裏切られる事が多かった。 今回は 中砥  中仕上げ砥
 人造仕上砥天然仕上砥 と入念に研いだ積りだが、 まだ十分満足できない。
 まあ自分の腕が良く無いのかも知れないが。 この削りを見ると刃先が斜めになって
居る様だ。
もう少し左側を研ぎ落してやらないといけないらしい。 現状でも 何とか削れているが
右側が切れている。  もう少し刃を出したいのだが、これ以上は調整出来ない。

一度刃先を削り落として 改めて刃を付け直す方が早いだろうと思う。だけれども
この鉋で10ミクロン以下の屑を出すのは難しそうだ。
 何となくそんな気がする。 まだそんなに使って無い鉋なのに残念だ。
 取敢えず刃先を調整してから再度試し削りするまで結論を待とう。 
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0254 菊甚鉋の削り

2014-12-26 21:33:22 | Weblog
この鉋は昔 東郷神社骨董市で買った物だ。 多分何度か ブログにも登場したはずだ。
台頭が割れていたし、上手く削れ無い鉋で暫く 引出で寝ていた。
今回 気まぐれに出して研いで見ると、非常に研ぎ易い地金の鉋の様だ。
刃の厚味も余り無くて 昔の鉋の様にも思えるが そうでは無い様に思う。

天然仕上げ砥石にかけて研いでから 赤松と思う材料を削って見ると 結構良く削れた。 
こんな感じで 割と薄い鉋屑が出て来た。 今までに余りこう言う感じで削れた事は無く
珍しい事だ。  この鉋がこんなに良く削れるとは 初めての経験だ。 今までの研ぎが
良くなかったのだろう。 落ち着いてじっくりやれば 皆どれも期待に応える物だと理解した。

何時もこうは上手く削れないのは まだ何か コツを会得して無いからだろう。
まだ先は長い様だ。 
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0282 め組 秀奴の削り

2014-12-24 22:35:59 | Weblog
この鉋は 刃単品で購入して 台に入れた物だ。 刃は大切れに研がれており、少し
角度を戻して研ぎ直している最中だ。 鋼の部分が硬くてなかなか研ぎ減らず 角度を
適当に戻せない。 その内丸刃に成ったり変形したりして今まで 削れる状況に
成らなかった。 やっと少し研ぎ減って 角度も大分 直って来た。 少し削って見ると
こんな感じで 少しは まともに削れる様になって来た。 現状糸裏状態で 具合が
良い。 更に研ぎ進むと裏が切れそうだ。 叩いても叩いても なかなか裏が出ず
困っている。 寒い時期なので、無理して割れると困るので 裏を研ぎ減らして 何とか
糸裏状態を保っている。 まあこれだけ削れる様になって 嬉しい。 
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