大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

打ち抜き 柄を交換

2021-03-31 15:15:53 | Weblog
今日で3月も終わりだ。  今年は季節の進みが早い。 もう桜も散り掛けているし、毎日暑い様な天気だ。 さて暇な時に 思い立って 打ち抜きの柄を交換した。 これは何処で入手した物か忘れてしまった。  柄は真っ黒で 少し叩いたら折れてしまった。 腐りかけていた様だ。  まあ殆ど使う事も無いが、取敢えず柄を交換した。  今回は我が家の庭の前に有る梅の木の枝を使った。 昨年冬に少し剪定した枝を残して置いた。  見ると殆どは割れが入り 使い物にならない。 中に細い枝で使えそうな物が有ったので使って見た。 削ると若干赤味の有る色をしている。  直径は15ミリで 長さは130ミリとしている。 細い柄だが このサイズは以前の物に併せた。  梅の枝を鉋で削る時に、場所に寄り 若干逆目が立つ様だ。  削って見るとそれ程硬くは無い。  まだ十分乾燥して無いのかも知れない。

所でこの打ち抜きは通しホゾを掘る時、二面から掘り進んで 真中の所はこの打ち抜きを使いホゾ作りの効率を上げる為の物だろう。  今はホゾ取盤でやれば 良いのでまず使う事は無い。  私も参考に持っているだけだ 。  それでも一応使える形で保管した方が良いだろう。 OILを塗り暫く置くと色も濃くなりそうだ。  
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とんぼ銑 柄付け

2021-03-29 20:53:05 | Weblog
この道具は何時の事か忘れたが 確か布田天神骨董市で購入した物だと思う。 その時に一度ブログにも載せたはずだが、後から探しても見つからない。  その後しばらくその辺りに転がって居た。  柄を付けないと使い難いので今回 柄を付けて見た。   材は先日欅材スツールを制作した時に 切り出した欅のシラタの部分を使った。 比較的柔らかい材だ。

何となく握りやすい様に面取りして楕円の棒を作り それを半分に切って 木口にドリルで穴を開けた。 その穴に銑を叩き込んで入れた。 これで柄には少しOILを塗って有る。 これを何に使うかと言えば 鉋刃の鎬部分をこれで削り取ってから 研げば 上手く研げると言う算段をしている。 まだ使ってはいない。 上手く使えるかどうかこれから試す所だ。

今日は3月の終わりの週の月曜日で暖かい一日だった。  朝10時半頃 多摩センター近くのサンリオピューロランドの前を通りかかると、入口に向って長い人の列が続く。 ソーシャルディスタンスも有った物では無い。 こんなに人が多いのは 多分春休みだからだろう。 高校生と思われる若い女性が多い様だ。 東京は前週を上回る 感染者数だそうだ。 天気も良く 暖かく 桜も満開なら 人が家に籠るのは 難しい事なのかも知れないな。 そう言う私も 人を避けながら 隣駅まで散歩に行って来た。 たまには運動も必要だ。
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チューリップ 2021年春

2021-03-28 10:06:01 | Weblog
桜はすでに散り始めた。 チューリップはもう咲き初めている。  毎年のことだが咲くと庭が華やかに見える。  花は小さいが、これは昨年咲いたチューリップの球根を掘り上げて保管して置いた物で、球根が小さいからだろう。  何故か知らないが 花が咲くと球根は幾つかに分球する様だ。  そこで段々小ぶりになってしまうのだろう。  従って球根の数は段々増えて 花は段々小さくなって行く。 何年かすると 豆粒の様になる。 それでもしっかり芽を出して 小ぶりの花を付けて楽しませてくれる。 

もう3月も終わり すぐ4月がやって来る。 昨年は今頃コロナで騒いでいたが、一年経ってもまだ 治まりそうも無い。  ワクチンが来てもすぐに接種できる医療的パワーが有るのかどうか判らないし、集団免疫を獲得するには今年一杯は掛かるだろう。 ならば今年もマスクの生活かも知れない。 後何年活動出来るか判らない老人には 辛い1年になるのだろう。


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ヤスリ(鑢)

2021-03-28 09:38:25 | Weblog
そろそろ桜も散り始めた。  まだ3月も終わって無いのに 季節の変化は早い。 コロナも治まりそうも無いし、ストレス溜る春だ。   さて先日欅スツールを制作した。 鋸で製材したので 目立ても時々行った。  ヤスリを出して来て目を擦って見た。 この鑢は何処で入手した物か忘れてしまった。 新品で買った物では無くて 多分骨董市で購入した物だろう。 若干錆が出て居る。  それを削り取って使って居るが 何となく切れが悪い様に思う。 まあ使えない訳では無いからこれで我慢している。 ついでに柄を付け直して見た。   小型の物は 柘植を使った。 この柘植は団地内に有った物で 細くて鑿の柄には適さない物を使って居る。 捨てないで取って置いて良かった。 大きい物は 先日作ったスツールの欅材の余りを使って居る。  柄の木口部分にドリルで穴明けしてから、鑢を打ち込んだ。 強く打つと柄が割れるので 程々にして居る。 この感じで何本か作って置けば良いだろう。 普通は松の枝を使うとも聞いて居るが 使い易ければ何でも良いだろう。 鋸の目立ては趣味でやって居るが、なかなか難しい。 特に歪取りは難しくて 帰って鋸を駄目にすることも有る。 誰かに要点だけでも習いたい物だが。 
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丸スツール 10作目

2021-03-25 20:02:00 | Weblog
先日書いた記事を少し見直して書き換えて見ました。  もう少しスッキリさせました。

材料の調達
材は欅です。 私の住む団地の敷地内に有る物で、先日茂り過ぎた枝を強剪定した時に出た廃材をもらい使いました。

製材
バンドソーが無いので 手鋸で行いました。 鋸は中屋雄造正直と銘の不明なもう一丁を使いました。 万力に挟むと割と楽に挽ける様です。 まず半割してから耳を落として更に35ミリ厚に挽きました。 脚材は四つ割りに挽いてから35ミリ角に更に挽いています。

乾燥
座面用材は大まかに平面を出してから、水に漬けてあく抜きして乾燥させています。 脚材はそのまま使いました。

加工
脚は乾燥させると鉋掛けが大変なので、未乾燥の内に大まかに丸棒に削っています。 座面は平面を出してから木端を直角に仕上げています。  脚は削り上げて乾燥途中で少し曲がりが出て居ます。 修整は難しいのでそのまま使いました。

接ぎ合わせ
長台鉋で削りたいが、力不足で無理なので 万力に挟んで定規で平面を確認しながら 削り併せています。 これで材を合わせても向うが空いて見えない程度に出来ました。 後は若干木殺しして ポニークランプで締め付けて接着して有ります。

座面の調整
目違いが大きいので削り修正しています。 鉋で横ずりしますが、若干外丸気味の鉋で削ると割と楽に高い所を削れる様です。 後に仕上げ鉋掛けます。

組立
丸ホゾは脚を差し込んで十字にクザビを打ちます。 この方が緩み難いと思うからです。

塗装
今回も柿渋塗りとダーク色のOIL仕上げです。  

椅子その物は珍しい形では無くて、作りなれた物です。 但し材料が我が団地内から調達した物で、それは記念となる物です。  多分もう後数年はこの欅を剪定する事は無いでしょう。2個目は作れないと思います。 自給自足の究極の木工です。 手道具が有るから出来る事でしょう。 



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YOUNG GUITAR 4月号 ギターと木材

2021-03-22 21:08:10 | Weblog
先日本屋でこの本を買って来た。 別にエレキギターに興味が有る訳では無い。 ギターに使われる 材木に興味が有る訳だ。 世界各地の有名な材木の写真とその硬さや密度が乗っている。  またそれをギターに加工した時の音色の特徴についても書いて有る。 木材見本のような物だ。 音が良いと言われる材料は 見た目も綺麗な物が多い様だ。  それは材の振動特性と関係が有るのだろう。  自分でも少し集めて見たいと思う。

こう言う貴重な材木は年々 資源が枯渇して手に入り難くなって行くと思われる。 なので人口材 リッチライトやゲボニーやローステッド・ウッド(熱処理材)も使って見たいと思うのだが。  それにしても 材木の色や木目は 見ていても飽きない面白さがある様だ。 小物で良いから何か作って見たい物だ。 
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友達がくれた本

2021-03-21 21:44:03 | Weblog
何度も書いて居るが このブログは道具の紹介から 段々と自分の日常の一部を記憶に留める為に書いて居る。 何と言う事も無い 日記の様な物だ。 このブログを見て下さる方を意識した物では無い。 物忘れ防止の備忘録と思って頂きたい。 さて先日遊びに行った友達の所で 本を3冊もらった。 彼はこの酒場放浪記の様な本を 何故私にくれるのだろうか。 一緒に飲みに行きたいと言う事かも知れない。  しかし昨年彼が体調を崩してコロナの流行も有り、それは出来ない。 全く残念だ。  取敢えず本の紹介をして見よう。 時々彼が通うブックオフで買った物だろうと思う。

真中 おれのことなら放つといて 中村伸郎 
   本の後半に 彼の俳句が載っている。 これが渋くとぼけてナカナカ良いと思う。
右側 居酒屋おくのほそ道    太田和彦
   この方は私の友達の職場の先輩か同僚に当たる人だそうだ。 芭蕉の辿った道筋を
   居酒屋巡りしながら 二人で俳句 連歌を作り楽しむ物だ。 気のあう二人なら旅も
   楽しいだろうな。 
左側 東京 居酒屋の四季    太田和彦
   春夏秋冬 東京居酒屋36選の紹介本となるか。酒の肴が上手そうに写っている。
   この場合は 一人でひっそり、軽く飲んでサット帰るのが良いと思う。

これと言ってやる事も無く 暇な時に 開いて読むにはなかなか良い本だ。 でも何度も読み返す物でも無いので 私にくれたんだろう。     
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片刃鋸 銘 山本 六郎 請合

2021-03-20 21:31:09 | Weblog
この鋸について 以前書いた事は有るのか忘れてしまった。 検索しても出て来ないので改めて書いて見よう。  これは町田骨董市で駄目な鋸を纏めて何丁か買った事が有り、その中の1丁だろうと思う。 錆が酷くて 打ち捨てた状態だった。 多分数年前に買った物だろう。今回 錆を落として少し整備して見た。 銘は山本六郎と読める。 刻印で打って有る様だ。刃渡り25センチ程度有る。 もっと長かっただろうが 途中で折れた様だ。 折れた所をグラインダーで整形して見た。 縦挽き刃になって居る様だ。 まだ目立てして無い。 これからやって見よう。 この鋸の錆はすごかったが ナイフでそげ落とした。 その後で荒い砥石で擦ったり サンドペパーを掛けたりしながらやっとこの程度見られる状態になった。 柄は付いて無かったので 別に持っている柄を仮に付けて見た。 ストレートな柄の方が良いのかも知れない。 何か薪でも挽く用途だったのだろうか。 登録とか商標とかそう言う表示は無い。 中屋の系統でも無いのだろう。 板厚の有るごつい物かと思ったのだが 案外 薄い板厚の様だ。 だからなのか 無理して鋸身を折ったと思われる。 25センチに39枚程度の歯が付けてあるようだ。  珍しく折れた歯は無い。 多分持ち主が自分で目立てした物だろう。 歯の形も 不揃いの様だ。それに先から根本まで 同じ調子の歯付けがして有る。

見るとかなり使い込んだ物だろうと思う。 それにアサリも殆ど無い。 目立てしても木に食い込んで 上手く挽けないかも知れない。 それでも折角なので目立てして見て出来る所までやって見よう。 上手く行ったらまた紹介しよう。  

目立てして見た。 挽いて見るとアサリが殆ど無くて 鋸が木に挟まれる様だ。 アサリ出しを行おうとして鋸目を一つ描いて欠いてしまった。 槌で打つアサリ出しは難しい。 上手く出来ない。 残念だ。 (2021/3/21) 
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際鉋刃右勝手 左勝手2丁 

2021-03-19 10:20:08 | Weblog
先日以前色々お世話になった方の所に行き、リョービの手押し鉋盤を戴いて来た。 それは今も車に積んだままだ。 片付けないと置く所が無いからだ。  その時に古本3冊とこの際鉋刃をもらった。 どこかの骨董市で購入した物で 鉛筆削りにでもしようと思ったのか、際鉋に仕立て様と思ったのかも知れない。  だがそのまま仕舞って有った様だ。 サックに入っており 殆ど錆も出て無い。   有り難く頂戴して来た。 右は銘 宗忠 左は銘 清定と読めるが 特に右の物は 読みつらくて 無理に推定している。  さてもらっては見たが これを際鉋に仕立てて見ても 使う機会は無いだろう。 どうするか検討中だ。

彼も昨年からのコロナで 外出の機会は少なく 寂しい思いをしていると言う。 最近我が家に来たのは貴方だけだと言っていた。  特に老人にとっては感染すると それが命取りになるやも知れず、自宅で読書の毎日だと言う。  私は 時々外出して 骨董市廻りもしたり、勉強会にも行くが 何かやって無いと どうも気力が無くなってしまいそうだ。 早くワクチンが来ないかなと思っているが、余り情報は無くて どうも優先順位も低い様だ。 緊急事態は解除するそうだが その後どうなって行くのか ナカナカ想定しずらい所だ。 まあ諦めの気分で 道具いじりや 木工で気を紛らわす事になるだろう。 老人にとってベストの白秋期 或は林住期を 無為に過ごすのもつらい物だ。
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追入鑿 柄の交換 銘 左文字 六分

2021-03-17 18:11:23 | Weblog
この所 季節はかなり進んだ様だ。 東京は桜の開花と言うが この辺りに桜はまだ咲かない。 今日は木工の友達の所に リョ―ビの手押し鉋盤をもらいに行った。 見ると本格的な物では無くて 素人向けの機械の様だ。 まだ車に積んだままで下ろして無い。 少し話したが 彼もコロナで人に会う機会も無く 寂しい様だ。  でもまあ仕方ない。 だからコロナに感染せず、何とか生き延びていられると考えるべきなんだろう。 辛い世の中の状況だ。

さて今日は以前入手した鑿の柄を付け替えて見た。 この鑿は東郷神社骨董市で購入した物のはずだ。  多分相当錆びていた物らしく、その錆をサンダーか何かで 落とした様だ。両脇の面取り部分に変な削り跡が残る。 柄は真っ黒で機械油か何かで拭いた様だ。 柄も少し腐っていた。 今回も柄は柘植を使った。 この材料は既に半分枯れていた様だ。 柄の太さは19ミリとして有る。 これ以上は太く出来ない。 桂はこのサイズではギリギリ止まって居るが 叩くと下がって来るかも知れない。 柄の長さは 口金も含めて128ミリ有る。 何となくほっそりした感じに出来あがった。 最近 鑿柄の付け直しが多い様だ。 以前購入した鑿で 柄の駄目な物を順次交換している。 その時に色々な材料を試して見ている。
これで今日午後半日はつぶれた。 
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