大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

国宝 興福寺仏頭展 

2013-09-22 20:43:11 | Weblog
今回も新聞屋からもらったただ券で申し訳ないが、 ありがたく見に行った。 奈良興福寺の創建1300年を記念した東金堂ゆかりの名宝の展示と言う事だそうだ。 この銅像仏頭は 白鳳時代の名品と言う事で なる程 白鳳の微笑みに会いに と言うキャッチフレーズも納得の物だ。  見ると 仏頭は少し破損しているが、まだ若者が微笑む様なお顔に見える。 なかなか素晴らしいと思った。 彫刻は立体だし 訴求力はあるし 良い物はなる程素晴らしいとすっかり感心した。 この仏頭だけでも 見る価値はある。  これが3次元計測でデジタル化された映像を見ると どうした事か全く無表情の物体に代わっている。  仏像は写真でなく 実物を見ないと駄目だなと思った。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

肘掛椅子をもらって来た

2013-09-19 10:25:02 | Weblog
昨日 某家具製造会社の倉庫の整理を手伝った。 倉庫から色々な物が出て来たが、中にこの椅子が有った。 もう少し良い物が有ったのだが、これはまだ使えると言う事で私にくれなかったが、この椅子は 肘掛部分が壊れており 安物椅子らしくて 持って行って良いと言う。 もらって来たが 背面は籐網になっていて、一部が破れている。 座面は汚れていて クッションも駄目だ。 材はゴムの木と思われるが 不明。 台湾製となっているから、見た目はかっこ良く、出来ているが 矢張り手抜きは有りそうだ。 椅子の修理の勉強にもらった物だが、直すかどうか考えてしまう。   取敢えず肘掛部分を取り外して 修理の方法を検討する。 肘掛はネジで本体に取り付けられているが、座面脇に取り付ける部分が割れて修理したらしいが、駄目だったらしい。 この部分は作り直しが必要だ。 修理にお金が掛り過ぎるので、修理を諦めて 放置した物と思われる。 多分接着ネジ止め程度では、またすぐ壊れるだろうし 本格的に直せば 高い修理代が掛るし、けして安い値段の家具では無いだろうが、買値より高い修理見積りを 言われてビックリ仰天して それなら捨てて 新しいのを買おうと言う話になったんだろう。 修理を考えて製作してないし、直すのも難しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三本足 椅子の製作

2013-09-19 09:48:02 | Weblog
この形の椅子の製作はこれで二作目となる。 材は以前もらった 赤松の端材を使った。 三本足は 安定しないと 言うが 踏ん張れば大丈夫だろう。 今回も抜きを無しにしたので、 ホゾが緩み易いと考えて 考慮した。 足は座面に28ミリ径の穴で差し込むが、足の真中からやや上下を少し細くして エンタシス形状にしている。 座面にしっかり打ち込んで 上から楔を打って固定した。 足は 矢張り端材の2×4を使った。 接着もボンドを使わず、エポキシ接着剤を使用した。 この方が打ち込み易く 接着剤のやせも無く、後々問題が発生し難いと考えている。 軽くOILを塗り 自然の木の色の変化を待つ事にする。 座面後を若干前より高目としている。 こうする方が 座った時 背筋が伸びる気がするからだ。 人にやっても良いと思うが、 この作りでは 後で何か 問題が起きる可能性が有るので、暫く我家で問題が無いか確認しよう。 冬の乾燥で ホゾが緩まなければ 良いのだが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウインザーチェアの修理

2013-09-13 17:32:41 | Weblog
某家具製造会社の倉庫の階段下に椅子が2脚 放置されていた。 雨が降れば雨が座面に水溜りを作る様な状況だった。 ゴミや埃が溜まり 座面は接ぎ切れして背もたれの曲げ木はジョイント部分が切れて 曲げ木も曲げが元に戻る様な 酷い状態だった。
当然 誰ももらい手は無く、廃棄処分になる所だ。 そこで私が その椅子をもらい受けた。 この話は 以前書いたと思う。 あれから 座面より下の部分は修理して 何とか元に復旧させた。 背もたれ部分はスポークを受ける背もたれの曲げ木が伸びて 元に納まらない状態なので どうするか随分悩んだ。 結局背もたれの曲げ木を3分割して元の曲面に近い状態に繋ぎ直した。 繋ぎは丸ダボを使った。 そしてやっと背もたれのスポークを曲げ木に上手く納め 修理に成功した。 背もたれの曲面が何となくスムースに曲がって無いのは、繋ぎ直しの部分に無理が有るからだろう。 座面が広く座り易い椅子だ。 少し使い勝手を確かめた後で どうするか考えよう。 椅子の数が多くて 我家が狭くなるからだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

両刃鋸 尺二寸 銘 中屋雄造 正直

2013-09-10 21:09:21 | Weblog
骨董屋の持ってきた、石油缶の中に 竹の物差しと一緒に 入っていた。 かなり錆が激しい。 多分この鋸は 鋸巻きに入れて保管していたものと思う。 鋸巻きが湿気を呼び 錆が深く浸透したのだろう。 鋸板に 布の切れ端の様な物が 張り付いていた。 曲がりは無いから、板の一部に染みの様な、錆跡が有っても 機能的は問題ないと思うが、どうだろうか。 サイズは刃渡り31センチなので、 尺二だと思うが、 普段は余り使わない大型サイズなので 手を出す人は無い。 縦挽きは1箇所 刃が折れている。 横挽きは2箇所根元から刃が折れている。 このままじゃ使えない。 銘は 房州 中屋 雄造 正直である。 良く知られた鋸鍛冶だと思う。 私は使った事は無い。 尺二なら 大工が荒ら仕事に使う物かも知れない。 刃も厚くて かない重い鋸だ。 雄造なら 1つ位持っていても良いかなと思い手に入れた。 200円だった。 目立てするかどうか悩む所だ。 目立てしても使う機会は有るかどうか不明。 多分電動鋸を使うと思う。 自分は体力もないし 木が切れず 息が切れるだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

廻し挽き鋸 銘 与三ト

2013-09-10 21:00:25 | Weblog
調布布田天神骨董市に行ってきた。 この廻し挽き鋸を手に入れた。 錆を落とすと それ程 使った物では無いらしい。 先端部分から1/3程 中に入った所に 曲げたらしい跡がある。 そこだけ滑らかでない。 だから放出したのだろうか。 自分でも少し叩いて直して見たが 思うようにならない。 まあ値段は100円だったので 良しとするか。 少しヤスリで目立てして見たが、割と甘い鋼の様だ。 いずれ何か作業で 使って見ようと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

0481 二枚刃平鉋 銘 大御所 八分

2013-09-05 23:37:19 | Weblog
これも町田で手に入れた。 箱に何丁か鉋が入っているが、どれも500円ですと店主が言う。 箱の一番底に有ったこの鉋を掘り出した。 中では一番使えそうなまともな鉋だった。 刃を見ると 右に てんか一 真中に三つ柏マーク 大御所  左側に 久徳と刻印が有る。 裏刃には銘は無い。 台脇には 滑り止めの為か 竹垣の様な切込みが有った。  この台は油台だろうと思う。 随分黒ずんで 台に薄く何かがこびり付いていた。 それにしてはこの台は狂いがすごい。 台の頭と尻方向に台下端が凹む形で反りがある。  小鉋で台を削って修正した。 上端側も削って平らにした。 おかげで 新しい木の面が出て少し綺麗になった。 刃は案外 研ぎ易く切れそうな感じもするが 台の修正が完璧では無いので まだ試し削りしてない。 最近湿度が高くもう少し 秋のからりとした風が吹いたら 改めて整備して使って見たい。 鉋も随分溜まって来た。 もう1台 収納箪笥が必要になりそうだ。 この箪笥を作ったら 蒐集は終わりにしたいな。

この鉋の刃を研ぎ直して、台を直し 刃口を少し埋め戻した。 刃裏に若干錆の跡が残り、削りは良くない。 更に研ぎ直して 使って見ると 実に良く切れた。 まあ良かった。 駄目かなと思ったが 矢張り切れる鉋だった。 嬉しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

追入鑿六分 角打 銘 山仲

2013-09-05 21:25:33 | Weblog
先日 行った町田骨董市で買って来た。 400円だった。 と言うのも柄が折れて鑿の穂先しか無いからだ。 それに私はこの形が大好きだから たとえ柄が無くても手が伸びる。 銘は山仲となっている。 裏を返すと そこにも何か 銘が有るが読めない。 我家に有った 鎌の柄らしい材料で この鑿の柄を作った。 しかし探したが桂が無い。 いずれ 骨董市か道具屋で手に入れる事にしよう。 今回も曲がらず上手く挿げられたと思う。 数をこなせば上手く出来る様に成る物だ。 少し研いで見た。 前の持主も結構きれいに 上手く研いで有った様で わずかな研ぎで 刃が付いた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

古箪笥百選 塩野谷博治著 創樹社美術出版

2013-09-03 14:06:01 | Weblog
多摩信用金庫と言えば 広く多摩地区全域に根を張り 地元密着の金融機関だと思う。 10年以上前 国立駅の南口から 南に下る広い道路の右側に 多摩信用金庫の国立支店があり、ここで李朝陶器の展示会が有った。 これらの陶器は、 多摩信の所有らしい。 お宝を拝見した後、関連書籍を集めたコーナーで この本を見付けて写真を撮って置いた。 当時からこう言う 家具の古本に興味が有ったが、欲しくても入手は難しいと思っていた。 多分一刷りしかしてないだろうからだ。

 その後暫くこの件は忘れていたが、先日別件の用事で 写真帳を見ていて、 この本の存在を思い出した。 最近は何か 飾り棚風の物が作りたいと思っていたので、急にこの本が欲しくなった。 この本は昭和55年の出版で有るが、恐らくは廃刊だろうと考えて 古本検索を行った所 神保町の秦川堂書店で見つける事が出来た。 写真に有るような 飾り棚 (朝鮮棚とも言うが)を作りたい。 既に似た物を1棹作っているので もう少し本格的な 柱に飾りの有る物を作りたい。  それにはホゾの加工をもう少し練習する必要が有りそうだ。 今では見掛けない 李朝箪笥と和箪笥の名品を集めて写真集とした物で、恐らく 物好きマニヤしか読まない本だと思う。 定価7千円だが、3千円で買えたから 古本となってもそれ程の人気の本では無いだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

0480 二枚刃平鉋 銘 宗光

2013-09-02 15:25:17 | Weblog
六分の鉋を購入した。 500円だった。 ホームセンターで売ってる日曜大工向けかも知れない。 もう少しで500台に成るのに、こんな鉋ではがっかりだが、我がコレクションの質はこんな物かも知れない。 鉋を集めるのは使う為だが、今は数が増えて来たので 駄目な鉋を蒐集して 使える程度まで自分で直すのが 楽しみになっている。 そう言う意味では この鉋は 案外まともで 手の入れ甲斐は無い。 刃の頭の鉄のめくれを落として 裏出しして研ぎなおす。 刃はまあまあの物だろう。 台は樫の質が悪く 虫食い穴がある。 狂いが酷いので 鉋で削り直した。 これで結構使えると思う。
一時500台目かなと勘違いしたが、後20台は集められる。 少し安心した。 500台になったら、鉋の蒐集は止めにしたい所だ。 そしたら次ぎは何をするか考えて置かないといけないな。 鉋蒐集は既に700代に迫りつつある。 収納にも苦労が有るので、一部を分ける事にした。 この鉋は 木工の友達 丹羽さんに譲渡する予定で準備中。 勿論無償です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする