大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0552 一枚刃平鉋 銘 甚五郎

2015-11-22 18:30:09 | Weblog
今日は天気は曇りで寒い。 午前中買い物に行ったが、午後は家で過ごした。 少し時間が
有るので先日買って来た甚五郎の鉋刃の為に、台を打って見た。 この台は以前 靖国
神社骨董市で買った長台鉋の物だが、台頭に割れが有るので これを切り落とした。
台長は275ミリとしたが、以前の掘りの部分が残るのでそこは 別の材で埋め戻した。
なので 写真には写って無いが 台尻の約30ミリ程度は 別の材を使った跡がある。

そこまでしなくても良いとは思うが 長台鉋の台も使い道が無いので有効に活用して見た。
今回も取敢えず一枚刃の鉋に仕立てた。 台は完全板目台となっている。 半日で刃を
仕込み 取敢えず刃を馴染ませている所。 これで暫くしたら 下端の狂いを削り取って
試し削り出来ると思う。  

こうして台を作って行くと 台を入れ替えたい鉋は沢山有り 切りがない。 使えそうな
物だけ 気が向いたら台を作ろうと思う。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

0552 鉋刃 銘 甚五郎(眠り猫)

2015-11-21 21:52:09 | Weblog
3連休のスタートだ。 天気も良く行楽地は混雑した事だろう。 今日は久し振りに
大和骨董市にやって来た。 此処も何時もの賑わいだ。 駅の南に伸びるプロムナード
の端の方にこの業者は居た。  箱に入れて鉋を20丁近く持っていた。 取り上げて
見ると 大工の使った鉋を下取りした物だろう。 台に焼印を押した物が多かった。 だが
どれも使い込んで有り、もう限界に近い物が多い。 私も鉋は十分持っているから、実用に
ならない物は 余り欲しくない。 箱の中には鉋刃も有った。 手に取って見ると甚五郎
銘の鉋だ。 500円と言うので これを買って来た。 刃幅65ミリ 全長83ミリで
まだ 使えそうだ。  これは誰が作った物だろうか。 こうした猫の彫り物なんかする
のは 一種の遊びだろうか。 削る機能とは関係の無い所に 凝り またそれを良しとして
使う職人が結構居るんだろうか。  甚五郎は削りの名人と言われているが、実在の人物
なのか 怪しい所も有るらしい。  その名人にあやかりたいと言う事も有るだろう。

この鉋は相当ベタ裏だったので 私が少しすきとり、裏出しと裏押しした。
これから台を打って刃を入れて試し削りして見たいと思っている。 切れれば嬉しい。
研いだ感触では ある程度は切れると思う。 台が出来たらまた紹介しよう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

椅子の修理(座面と背もたれ)

2015-11-20 11:47:02 | Weblog
この椅子は 女房の友達が持って来た物で、もう3カ月程 我家に有る。 これで3脚目で
座面と背もたれを修理してくれと言う依頼だ。  素人に近い私は面倒な事は余りやりたく
無いから 暫く放置していたが、早くしろと 女房からせかされてやっとやる気になった。

座面はウレタン30ミリを使い 元の張地をそのまま使って貼り直した。 この張地は洗濯
も出来る様に剥せる構造だった。 しわなくピンと張る為に 裏で釘止めして有る。

背もたれは籐を張り直した。 これが慣れないから難しくて3脚目でやっと見られる張りが
出来るようになった。 余り人前に出す様な出来では無いが、でもやらないとコツも覚え
ないし難しい所だ。  これで喜んでくれれば まあそれで良しとして置こう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

0535 一枚刃平鉋 銘 助次

2015-11-20 08:49:36 | Weblog
この鉋刃について既に書いた。  刃も短く使い込まれているし、台は抜いて他に流用して
しまったので このまま引き出しに入れて置いたが、ガラクタの紛れて 紛失する可能性も
有るので 取敢えず台を打って 刃を入れて 仕舞う事にした。

もう使う程でも無いので 手持ちの桜材を使い台を打った。 刃も短いので台も薄くした。
それでも刃の大半が台にもぐり込む状態になる。 刃を出し時に 誤って台を叩く事も有り
台の上端頭部に 打ち傷が付く。 台打ちも慣れて来たので 半日程度で仕込める様に
なった。

これで 一応刃を入れて慣らし 出来たら少し使って 切れを確認したら 引出で保管しよう
と思う。  台に入れて置けば少し安心だ。  以前も助次の鉋を入手していた事は忘れて
いた。 以前は結構使われた鉋なのかも知れないが、 銘は同じでも作りは全く違う様に
思う。  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

0551 一枚刃平鉋 銘 無し

2015-11-18 23:03:34 | Weblog
この鉋刃は長く引出に有った物だ。 どう言う経緯で入手した物か 全く思い出せない。
有る時 思い立って 少し研いで見た。 刃が薄くて しのぎの面が少なく研ぎ難い。
研いで見ると それ程悪い物では無い様に思うので、台を打って使って切れ味を確かめ
たくなった。  

そこで以前から乾燥させて有った材を取り出して台を打った。 この材は家に横に有った
物で台風で倒れると危険と言う事で切り倒した物だ。 どんぐりのなる木だ。多分樫の木
では無いと思う。 樫の様に白く無く 色黒の材だ。 それに切り時が悪く 若干ふけ気味
に思える。 でもまあ 台打ちの練習にもなるから良いと考えて打った。

取敢えず刃を挿入して 台に馴染ませている所で これから下端を調整して 試し削りしよう
と言う段階だ。 無銘の刃だし そんなに期待はしていないが、上手く切れたらまた報告
しよう。  台もこれで何作目か忘れたが 以前より大分上手く作れよるになって来た。

まだ材は有るから 台に問題の有る鉋は順次台を打って交換しようと思う。銘が無ければ
自分で鏨で刻んでも良いと思う。 自分の気に入った銘を付けると良いだろう。 少し
考えて見よう。 (取敢えず 山三として見た)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

我家の柚子

2015-11-16 18:28:57 | Weblog
今年も柚子の実が黄色くなって来た。 毎年の事だが そろそろ収穫してもよさそうだ。
柚子を絞って サンマにかけても良いし、焼酎に垂らして飲んでも良い。 結構使い道
は有る。

昨年豊作だったので、今年はならないだろうと思ったが、案外と沢山実を付けた。枝の
高い所になるので 取るのも大変だ。 柚子を収穫したら今年ももう終わりと言う気分だ。
短い1年だった気がする。  何をしたと言うのでもなく、1年が終って行くような寂しい
気分だ。

今年は後半体調も良く無く 家でぐずぐずする事が多かった。 気分を一新した物だ。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニキ ド サンファル展 国立新美術館

2015-11-16 18:14:05 | Weblog
月曜日は美術館は休みと思っていたが、今は違うんだね。 新美術館は火曜日が休みだ。
だから 今日はサンファル展を見に行って来た。 なかなか良かった。 これと似た様な
オブジェが確か 多摩センターに有ったはずだが、あれはサンファルの作品だったんだ。
子供は好きらしく 駆け寄って行く。 確かに色使いがすごいな。 ナナの連作はああ言う
造形は女性で無いと出来ない物だろうと思う。

イタリアにタロット・ガーデンと言う作品を置く場所が有る様で、ここに代表作を置いて
いると言う。 特にガイドブックにも載せておらずその存在は余り知られていない。

こう言う大規模な作品群を女性であるニキが協力者を得て自費で作り上げると言うのは
大変な実力の持ち主だ。 単に芸術の才能だけでは成し得ない事で改めて感心した。

TVでも放映したし それも見たので 色々事前の知識は有ったが、そう言う物は無くて
見た方が良かったかも知れない。  展示は12月14日まで。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

0550 二枚刃平鉋 銘 福三郎 六分

2015-11-15 19:34:20 | Weblog
今日は朝小雨だったが、雨が止んだので 高幡不動骨董市に行って見た。 七五三のお参り
と菊まつりで いつもより人手は多い。 菊の展示も有り 業者の出展スペースが制限され
るのか業者の数は少ない様だ。 一回りしてこの鉋を見付けた。  何となく良さそうな鉋
だが、最初は誰の物か判らず 買うのは止めようかと思った。 銘の部分を見ると福の字が
見えた。  良く見ると福三郎の鉋の様だ。

私も持って居るが 関西の三木の鉋がこんな所に有るのは珍しいと思い、また買って来た。 これで千円だった。
刃には 純玉鋼 福三郎 特別製 マークが有る。 馴染みの面側には UF1000 Ⅲ
ドット 三木のマーク と色々押してある。 この鉋の台を見ると、それ程古い物では無い
様に思う。  昭和の年代まで遡れるかどうかと言う所だろうか。

刃を少し研いで見たが それ程研ぎ易い方では無い。 地金も極軟鋼を使っている様だ。
台の狂いを直して削って見ると 結構良く削れた。 もう少ししっかり研ぎ直せば結構使え
そうだ。  この福三郎鉋も問屋が何処か三木の鍛冶屋に作らせた物だろうと思う。 今も
作っているかどうか知らないが 結構関東でも使われていた物かも知れない。 台もしっかり
していて裏刃も有るから 安い買い物ではないだろうか。  

何度か研ぎ直して削って見ると良く削れる。 これなら買って来て良かった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

0063 一枚刃平鉋 銘 重盛

2015-11-13 09:25:00 | Weblog
この鉋に付いて既に書いた。 2009年12月の事だ。 何処で作られたどう言う鍛冶屋の
製作した物か何も手掛かりは無く、当時は上手く削れない鉋で その後は暫く引出に仕舞い
そのまま放置していた。

最近は天気も良くないが、体調も良く無くて骨董市にも行けないので、以前買った鉋を引っ
張り出して 研ぎ直したり台を直したりしながら、こんな物も有ったなと言って 楽しむ事が
多くなった。 この鉋は一寸四分と言う小型サイズで使い易い。 先ず刃を研ぎ直した。
大分時間も掛かり半日費やした。 台も相当狂っており削り直した。 刃は比較的研ぎ易い
物だった。 刃口も狭めた。

これで削って見ると 思った以上に上手く削れた。 薄削りにと言う訳じゃ無くて普段使いに
良さそうだ。 杉に角材を削り 切れ味を試して見たが 良さそうだ。 特選 重盛しか
表示も無く それ以上の情報も無いのは残念だ。  自分の購入した鉋ながら その実力も
知らず長く保管した事になる。  

それから 台と刃の馴染が良くない時に 皆さんエポキシボンドを塗ると言うが私は木工パテ
タモ白を薄く延して塗り重ねる。 削って塗り 削って塗り簡単に出来る。 これで良いなと
思ったらその後白ボンドを薄く塗りつけて粉落ちしない様にしている。 馴染みの部分が粉
オシロイ塗ったみたいだ。 お勧め出来るかどうか判らないが これでも使えると思う。

この鉋は切れる鉋と言う記憶が有った。 最近よく鉋を使うので 一枚刃で切れる鉋を探していたが、この鉋の事を思い出して 使って見た。 比較的上手く削れるし、長切れもすると思う。 刃の台への挿入が少し緩い様で、使っている内に動く事が有る。 これさえなければ 良い鉋だ。この鉋の名誉の為に ここに書き残して置こう。(2020/4/20)



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

0549 一枚刃平鉋 銘 左宗近 六分

2015-11-09 09:16:27 | Weblog
この鉋刃はどう言う経緯で入手したか 忘れてしまった。 何処かに記録を残したかも知れ
ないが 不明だ。 引出で長い事仕舞われていたが、思い立って台に入れる事にした。

刃は 斜めに付いており、際鉋として使われた物の様だ。 そこで刃を真っ直ぐに付け直し
た。 これで数ミリ短くなったと思う。 結構硬い地金で研ぎに苦労した。 見ると深い
刻印で 新潟の初弘系の鍛冶屋の物によく似ている。 地金は釜地では無い様だ。

台は昔 車でドライブに行った時、拾った丸太を乾燥させて置いた物を使った。 これは樫
の木では無い様だ。 それに芯持ちの余り良くない材だ。 台を打ち刃を入れて調整している
途中で台頭に割れが入った。 元々材の状態でひび割れが有った様だ。 刃の馴染の部分で
強く押されて割れたらしい。 捨ててしまうのも勿体ないので、今回は繕って見た。

取敢えず刃が止まり 試し削り出来ればそれで良い。 台下端に契りを入れた。 取敢えず
使える状態にして 削って見たが 一応削れた。 但し刃の角度が良くない様だ。 刃を
もう少し鋭角にしたいと思う。 この状態で少し馴染ませてまた暇な時に調整しよう。
この刃も台を作ってもらい喜んでいるだろう。 良く切れたら 台を打ち直しても良いかな。

この鉋使って見たが余り切れなかった。 そこでもう一度裏出しと裏押しを行い研ぎ直した。これでかなり良い切れ味になった。 矢張り古い鉋は裏も錆びているから、徹底的に光るまで裏を綺麗に研ぎ上げないと駄目な物かも知れない。 これで節有り材も比較的スムースに削れる様だ。 研ぎはもう少しだと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする