木工技能検定実技試験問題の中に課題として試されると言われる 両面留形5枚蟻組継ぎの練習を行って見た。 作るのは初めての経験だ。 材料はその辺に転がっている ブナの余り材で 幅45ミリ 厚さ22ミリを 使う。 墨付けしてホゾ用の縦引鋸で切れ目を入れる。 2分と1分の鑿で掘る。 一部に3分の薄鑿も使う。 狭い蟻形の奥は2分と1分の蟻鑿を使った。 留は留定規を当て 胴付鋸で切る。 細かい調整をして仕上がったのがこれだ。 まず留以外は失敗だ。 鑿が切れない。 まず鑿の研ぎが必要。 幅せまで研ぎ難い。 0.5分の鑿も有ったが 無理にこじって先端を折ってしまった。 毛引きで切り込みを入れて 鑿で欠き取るのが良いだろう。 小さい部材なので 細かい作業で目が疲れた。 まあ こんな細工はなれ以外対策が無いと思う。 何度か練習すれば 上手くなるさ。 胴付鋸も上手く引けない物だ。
これも用途 名称共に良く判らない。 一応刃槌の仲間とした。 銘は有るが読めない。色々小細工に使った物だろう。 暫く比較的小型の金槌類を紹介してみた。 色々集めても多分使う事は無いだろう。 それでも以前は 骨董市でも時々見掛けたし、値段も高くなかったし、 小さくても面白い物が有ったので買っていた。 最近はこう言う物は出て来なくなった。 何処かのコレクターが集めているのだろうか。 値段も高くなり お遊びで集める気にならない。 今はもうコレクションしてない。 さて後数本正紹介して終わろうか。
普通の尺程度の鋸のアサリを出す刃槌だろう。 頭の片方が丸なので丸刃槌とした。 柄は竹で出来ている。 銘は無い。先の尖った方で鋸の刃を打つと思う。 丸い方は歪を修正するのに使うのだろか。 使うのは見たことが無いから判らないが、使うのは難しそうだ。
これは用途不明。 従ってミニ金槌としておいた。 頭部は小さく軽い。 鉄にニッケルメッキらしきものが掛かって居たが、錆びてはげてしまっている。 それが日焼けの肌の様でみっともない。 総て落とした方が良いかと思うが 大変な手間なのでそのままにしてある。 槌にメッキするのは、 相手に汚れを付けない為だろうか。 柄は竹を削ってごく細い物が付いている。 彫金用だろうか。
やっと 椅子張りの材料を入手したので 座面張りを行った。 張りの先生は落とし込み座面の張りは難しいと言ったが、確かに大変だった。 まず座面板は 落とし込み量を多くせず、張り部分が外に盛り上がる様にするのが良いと アドバイスをもらったのでその通り、座面ベニヤ板は縁から 5ミリの落とし込みとした。 本来はもっと落とし込む予定だったが、急遽変更し 更に座面と椅子の枠の間に隙間が有ると可笑しいので、なるべく詰めるように言われた。 そこで少し座板を大きくして隙間を詰めた。 張り布はクッションを作ろうと確保して置いた物だが、時間が無く出来なかったのでこれを使った。 非常に地味な感じになったが この布は あちらから来た物と思う。 彼らの好きな色とデザインだろう。本来は黒い皮でやりたかったが、材料費が高いので止めた。 完成品を見ると 先生の意図に沿える感じで出来たと思うがどうだろうか。 ちょっとしたヒントだったが、その意味を色々考え自分なりに解釈して作ったつもりだ。 ミッションチェアはシンプルで良いと思う。 だがまた作るかどうか判らない。 やっぱり我家には合わないと思うが。
先日作ったミッション チェアの余り材料があった。 そのままでは使い道が無いと思い 二枚を貼り合せて40ミリ角棒にしておいた。 少し時間に余裕が有ったので その材料で靴べらを作成した。 こう言う小物の作成は得意じゃないが それでも上手く出来たと自画自賛している。 長さ約40センチ 材料は楢 ライトオーク着色 OIL仕上げ とした。
女房の友達の孫の為にと 言われて 幼児の椅子を作った。 途中までの製作状況は既に報告したが やっと完成した。 座板は一枚板で作ったが すのこ状の方が格好良かったかも知れない。 既に板は出来ていたが 座板として加工するまでに時間が空きすぎたのか、座面が少し歪んでいた。 本体フレーム部分にも若干ゆがみが出ていた。 やはり作る時一気に作り 手早く塗装まで終わらせる必要があると思う。 特に蒸し暑く湿度の高い夏場は家具製作には適さないかも知れない。 材料はブナで仕上げはOILとした。 亜麻仁油の関係か少し黄色味が掛かった仕上がりとなった。
四角い柄で手の当りを良くする為に、 丸く面取りを行ってない。 柄には尺目が刻んで有る。使い方は知らないが、屋根屋が使うものだろう。 やはり抜け止め金具が付いている。 この手の槌にはどうし抜け止めが付いて居るのだろうか。 舞台屋金槌もそうだった。 この先の尖った部分でカワラを欠いて 上手く所定の位置に収めた物だろう。