大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0698 関口鉋の削り その2

2019-02-28 20:29:36 | Weblog
2月ももう終わりだ。 今日は雨で散歩は中止。 この鉋を出して研ぎ直して削って見る。 一応削れるが 前回の方が良かったかも知れない。 見えないが削り屑の真中に割れが出来る時も有る。 どうも裏が良くない様だ。 他の鉋と同じように研いでいるが 刃先の細かい傷が上手く取れない様に思う。 今後の課題だな。 

その後も何度か研ぎ直している。 まあ普通には削れるのだが、削りのゴリゴリした感触は残る。 やはり思わしくない。 まあこの鉋はこういう物なのだろう。 そう思っている。(2019/3/10)
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0702 二枚刃平鉋 銘 幻向 六分

2019-02-28 09:51:22 | Weblog
これで今回富岡骨董市で入手した鉋は総てだ。(699~702) 併せて4丁になる。 今回は比較的状態の良い物が多い。 この鉋は銘が上手く読めない。 取敢えず幻向として置いた。 刻印がかすれているからだ。 意味が余り良く判らない。 刃幅68ミリ 全長80ミリ程有る。 錆もそれ程酷くない。 ベタ裏を削り取り 裏出しして裏押ししている。 まだ刃先に欠けも残るが比較的鋼も薄く付いて折り 研ぎ易い鉋だ。


専用商標 下に幻向 保険と刻印が在る。台を見る限りそれ程古い物とは思えないが 何となく古い鉋の感じだ。 関西のどこかで作られた物では無いかと推定するが、確たる証拠も無い。 裏金をみると 耳が曲げ過ぎなので後で修正しよう。 裏金には改と刻印が在る。 台は状態は良くない。 頭の面取りのやり方から推定すると 台直し 大上と同じ持ち主の物かも知れない。 詰まりこの台は前の持ち主が 打った物と推定する。  多分打ち直さないと削りは出来ないだろう。  これもやはり使える状態までには時間が掛りそうだ。 

取敢えず使える程度に台を修理した。 下端も均して見た。 鉋刃はまだ一カ所欠けが残るが一応削れる状態なので 仕込んで削って見た。 結構良く削れる様に思う。 そこで台を打ち直そうと思う。 この鉋案外切れそうだ。(2019/3/1)
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0701 鉋刃 銘 昭弘

2019-02-25 21:22:06 | Weblog
これは鉋刃単品で求めた。 富岡骨董市の収穫品です。 しかしよく見るとかなり酷い物だ。 台は無かったが 多分有っても 腐った状態の物だろうと思う。 水に濡れた赤錆も若干有った。 銘は 登録 日本鋼 大和守昭弘 保険付 花押が刻印されている。 表側には滑り止めらしい 縄目が有る。 多分これは新潟の鉋だろうと思う。 刃幅 77ミリ 全長80ミリ
程度有る。 上手く研げれば 十分に使えるはずだ。 左の刃先約10ミリ程度 欠けと錆が時に酷い。錆を落として 裏出し 裏押しして研ぎ直して使えそうなら 台を打って仕込んで見よう。 先は長い様に思う。  これをいじくる間は 次の骨董市には行かなくて済むだろう。 

この刃その後について 裏出しを行った。  一応刃先は前面ダイヤ砥石に当たる状態になった。 しかし裏の細かいピンホール上の錆跡が取れない。 刃先の両端はもう少しで鋼が切れそうだ。 余り裏押しは出来ない状態だ。 刃先の欠けの部分がなくなるまでは何とか研ぎ進まないといけない。 一気にやらずに少しつつやって行こう。 割と研ぎ易い刃の様に思う。(2019/2/27)
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0700 二枚刃平鉋 銘 久利 六分

2019-02-25 13:24:21 | Weblog
鉋の蒐集もついに7百代に突入だ。 と言っても管理番号上の話で この内既に50丁位は人にあげたり、譲ったりもした。 とは言っても譲ったのは数丁で殆どは 欲しい人にあげて仕舞った。 まあまあ人にあげても恥ずかしく無い物をあげていれば、いずれは切れない駄目鉋が残って行くのかも知れない。 

この鉋は台がしっかりして 刃が長いので選んだ物だ。 骨董市鉋で苦労するのは、台の仕立てと刃の研ぎと言う事だ。 買値も普通なら500円以上は出さ無いから まともな物は殆ど無い。それでもたまには、この鉋の様に割としっかりした物が混じる事も有る。 台は割れて居ても色々工夫して繕う様にしている。 使って見て良ければ台を新たに作り直す。 古台ではまず実用にはならないと思うからだ。  思う程切れない時は そのままオリジナルの台を使う。 買った状態を残して 記念とする為だ。  研ぎは裏の錆取りが 殆どの作業だ。 良いと思っても有る程度研ぎ減らさないと 本当の切れ味は判らない。 古鉋ほど手間の掛かる物は無いと思う。  それにこれは良いと納得の行く物は10台に1台有れば良い。 効率が悪い。 人にはあんまりお勧めしない。 遊びと思うから出来る訳だ。 

さてこの鉋下端を見ると 4面 面取りしてあった。 普通台頭と台尻は面取りしない筈だ。 だから建具屋や家具屋の目違い払いに使った物かも知れない。 刃先左側の1センチ程度 刃が欠けている。何かに引っ掛けたのかも知れない。 ここまでグラインダーで刃を引いて付け直さないと駄目だ。 時間も掛かる。 裏出しもやり直しだろう。 こんな鉋なので今回は4丁でまとめて千円で購入した。 順次紹介して行こう。 

この鉋刃の刃を引いて、再度刃を付け直した。 現状は研ぎ直している。 割と研ぎ易い様に思う。 これは良さそうに思うが削って見ないと何とも言えない。 まだ時間は掛かると思う。

まだ完全には 欠けは取れて無かった。 それでも研ぎ上げて少し削って見ると割と良い切れ味の様に思う。 まだ削りの様子は載せられ無いが もう少し調整が必要だと思う。(2019/2/27)

今日気が付いたが 刃を若干斜めにしないと上手く削れない。 おかしいと思い調べると刃を挿入する溝の位置が右と左で若干違う様だ。 こう言う事は時々有る。 そこでそれを修正している。 これで上手く行く様だ。 多分台が乾燥で変形したのだろうと思う。 少し刃口が広いので詰め様かと思う。 得意の木端返しに木片を貼り付けるやり方だ。(2019/3/1)
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0699 台直鉋 銘 大上

2019-02-25 13:12:52 | Weblog
先日 久し振りに富岡八幡骨董市に行って来た。 業者の数も今日は少ない。 別のフリーマーケットに行ってると言っていた。  それでも何時もの業者が居て 何と4丁も鉋を買い込んで来た。 これを順次紹介して行こう。 まだ研ぎも錆び落としも十分では無くて汚い状態である事を御断りして置こう。

この鉋は 多分大工が台直しとして自作した物と思う。 台も真新しい。 しかし掘りは余り上手く無い。 結構荒い作りの物だ。 台尻木口には 佐々強 と焼印が押して有った。 刃には大上と思われる銘が有る。 刃は割と薄作りで何処かから持って来た物と思う。 刃幅45ミリ 全長70ミリ程度有る。 刃の角度は直角では無くて79度程度に若干寝かせた仕立ての様だ。 これで硬い木でも削る時に使った物か。 刃は斜めに仕込んで有る様だ。 割と使い易そうなので このまま研ぎ直して使って見よう。 刃を研いだ感触は悪くない。 切れそうな感じもする。 

この鉋刃は何処で作られた物か不明だが、研いで見ると鋼が脇に巻き込んで作られていた。 従ってどうもこれは 際鉋左勝手の刃を切り台直しに仕立て直した物では無いかと推定している。 間違いかも知れないが別の鉋を潰して作り直したのかな。
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0698 関口鉋の削り

2019-02-25 13:05:12 | Weblog
この鉋どうも 今一納得の削りが出来ない鉋だった。 何となく刃先が鋭く研げない気がする。それでも この程度削れたので一応載せて置こう。 次回は一度焼き戻しを掛けてもう一度トライしようと思っている。 削り跡を見るとどうも艶が無い様だ。触って見ると滑らかに ツルとした感触が無い。 返りが残って取り切れて無いのかも知れない。 そい言えば鋼に艶が無いようにも思う。 惜しいなー もう少し何とかならない物だろうか。 
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0698 関口弥太郎鉋 整備

2019-02-22 19:58:56 | Weblog
この鉋は削りの感触が今一良くない。 これじゃ新しい台を打つ気にならない。 そこで現状の台をもう少し綺麗にしてこのオリジナル台で暫くは使う事にした。 台は全体に黒っぽく、その部分は木も柔らかい様だ。 これはカビの影響なのかな。 不明。 取敢えず鉋で表面を削り取った。 一部はきれいになったが、部分的に黒いシミは深く取り切れない。今回はこのまま諦めた。 裏金もゆるいので、押さえ棒を抜いて 少し上に移した。 これで 裏金は上手く止まる様だ。 刃口の開きも大きいので、木端返しに 木片を貼り付けて詰めた。

今回も表馴染みには紙が張って有った。 それは削り落とした。 このままでは緩いので 馴染みの部分にパテを塗り対策した。 これでもまだ若干緩いかも知れない。パテは塗り足したり、削り取ったり自由が効く。  これで後は刃を研ぎ直して 台下端を修正して削りを 試し削りしているが、現状は削りは余り思わしくない。  

上手く削れたらまたここに載せようと思う。 まあこの鉋でもう少し遊べる予定だ。
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ソロの木

2019-02-22 19:43:05 | Weblog
昨年夏 大きな台風が来た。 風が強くてガラス雨戸が割れないか心配な程だった。 その台風で我が家の前 土手に植えて有ったソロの木が傾いた。 根っ子が切れてしまい木は枯れそうだ。 このままではいずれ我家の庭に倒れるかも知れない。 その後 今年になり先週 出入りの植木屋に寄り切り倒した。 これで少し安心だ。 ソロの木は一般にシデとも呼ばれている。 農機具の柄にも使われるそうだ。 日本の何処にも有る雑木だろうと思う。

切り倒した材を少しもらい輪切りにして更に 四つ割りにした。 斧で簡単に割れるのかと思ったが そうはいかない。 鋸で 切れ目を入れてから斧で打ち割った。 それを庭に置いた火鉢に水を張り 漬けて樹液を抜いている。 暫くこのまま漬け込んだら 出して乾燥させる予定。 どうするかと言えば これで鉋台が出来ないかと思っている。 上手く使えそうならこれで何丁か分の鉋台になるはずだ。 まあ仮に鉋台になったとしても多分今年の秋か来年の事になるだろう。 気の長い話だ。 
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0691 助鉋の台を交換

2019-02-21 20:55:23 | Weblog
この鉋は町田骨董市で求めた時は反り台鉋だった。 しかしこのままでは使う機会も無いし、削りの感触も確かめ難い。  そこで台を新たに打って 不要となった古台を使って そこにこの助の鉋刃を仕込む事にした。 この台も相当古い物だろう。 一枚刃平鉋に変身する訳だ。 しかし多分 元は平鉋だったと思うので、昔の状態に戻す事になる。  仕込む予定の古台には、背の馴染み部分には紙も貼って有ったので、それらは一旦剥がして、助鉋刃を仕込んで見た。 裏刃の押さえ棒も抜いて穴は木片で埋めた。

まあまあ何となく上手く仕込めたようだ。 この鉋も綿帽子頭の様だ。 更に研ぎ直して削って見るとまあまあ削れる様だ。 まだ調整も不十分で 削りの様子は載せられ無い。 残念だが それでもこの鉋は良く削れる方だ。 更に研ぎ直していれば 削りの状態も載せられる様になるだろう。 
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0613 甚五郎鉋の削り その後

2019-02-21 09:37:20 | Weblog
この鉋色々試していたが、その後は 少し飽きて、暫く放置していた。 なかなか思う様にならない鉋だった。 色々片付けして居たらこの鉋が有ったので もう一度軽く研ぎ直して削って見ると何となく しっとり上手く削れる。 左側が どうも上手く無いが これが台が狂っている様だ。それを直せば 更に良くなると思う。 古い台の割りに良く狂う安定しない台の様だ。刃は抜かずに 削ったままの状態にしてある。 その場合強く当たる部分がふくらんで来るのかも知れない。 押さえ棒を抜いて 一枚刃にして削っている。 刃裏はまだ完璧では無いが 取敢えず削りには支障は無い様だ。 これでもう少し研ぎ進むとまた状態の悪い部分に当たるので困る。 それにしてもこの鉋刃は綿帽子型の頭部だが、頭の鉄のめくれを削り落とすと、刃の脇の部分も鉄のめくれがある事が判る。 こんな所まで叩くのかな。 まあまだ薄く削れる訳では無いが、これだけ削れたのは初めてだ。 軽く研ぐのが 良いのかも知れない。
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