小春奈日和

赤ちゃんは、人間は、どのように言葉を獲得するの?
わが家の3女春奈と言葉の成長日記です。

コーヒーとタオルケット

2012年03月25日 22時23分33秒 | 日記
2008年9月18日(木)(0歳5か月)


 仕事を終えて帰宅すると、ゆうきに、

 「お父さん、くさい」

と、言われた。

 え!?今なんて言われた?娘にくさいと言われた?

 一瞬、思考が停止した。

 「お父さん、コーヒーのニオイがする」

 ああ、なんだ、コーヒーか。でも、それは、「くさい」
とは言わないのじゃないかね?

 「コーヒーてくさいか?いい匂いなんちゃうん?」

と、訊くと、

 「ゆうきにとってはくさいの!」

と、強く主張してきた。

 たしかに、感性は人それぞれだ。
 考えてみれば、いい香りだとか臭いとかは、周囲の
みんながそう言うから無意識のうちに、これはいい香
り、これはくさい、とか感じるようになっただけなの
かもしれない。

 風呂からあがると、りえが、洗濯したてのタオルケッ
ト2枚を順に鼻をあてて、

 「こっちがゆうきのだ。ゆうきのニオイがする」

と、片方をゆうきに渡した。

 おまえは犬かっ!

 僕には嗅ぎ分けできない。

 前に書いたと思うけど、外国語はみんな「外国語」で
括ってしまう人がいて、そんな人はそれぞれの言葉の違
いがわからない、僕は花は全部「花」だけど、みんたは
何の花なのか区分けできる。

 区別できることは奥行きを持つことなんじゃないかな?

 同じ洗濯済みのタオルケットでも、誰のものかわかる
なら、持ち主の顔が浮かぶんだろうな。

 僕たちヒッポの会員は、少なくとも20の言語は聞きわけ
ることができる
から、例えばテレビのニュース番組からタイ語が聞こえて
きたなら、 「あ、タイ語や」と、分かるし、それから、
 「うちに来たタイの人たち元気にしてるかな」
と、わが家にホームステイしたタイの人たちの顔が浮かぶ。

 これが、僕の言う、奥行き、である。

 ただかなしいかな、匂いに限れば僕の場合、奥行きは持
てないのだけど。

ソックリ歌ったつもりだけど

2012年03月25日 15時56分32秒 | 日記
2008年9月17日(水)(0歳5か月)


 今日は風呂の中で春奈が泣きだした。

 あやしてみたけど泣きやまない。

 無意識のうちに、以前ゆうきがよく春奈に歌って
聞かせていた、ゆうき作詞作曲の、

 「春奈ちゃん泣かないで~♪みんな春奈ちゃんの
ことが大好きだから~♪」

という歌を口ずさんでいた。

 すると、浴室の扉がガラッと開いて、ゆうきが
冷たい目で、

 「気持ち悪い歌、歌わんといて」

と、言った。「え?」これって、ゆうきがよく歌っ
てた歌なんですけど・・・???

 なんで、僕がゆうきに冷めた目でみられアカン
ねん!?

 ゆうきの中では、自分が歌っているものと僕が歌っ
たものとでは違う歌に聞こえたのかもしれない。

 ヒッポの生メタ(ヒッポのストーリーCDをかけず
に生でCDの1場面を言うこと。歌でいうところのア
カペラ)でも、自分が歌える場面を他の人が歌ってい
るのを聞いた時に、

 自分が歌っているのとはちょっと違うぞ

と、感じる時があるけども・・・。

 だから、もしかすると、僕が歌ったのが、実はゆ
うきが歌っていたのと少し違っていた可能性も捨て
られない。

 ヒッポの生メタでもそうだけど、結論は自分が
歌えている、と思えるかどうかなんだろうけどね。