小春奈日和

赤ちゃんは、人間は、どのように言葉を獲得するの?
わが家の3女春奈と言葉の成長日記です。

おくりぞめ

2012年03月07日 22時49分06秒 | 日本語
2008年7月20日(日)(0歳3か月)


 今日は春奈のおくりぞめ。うちの両親と、それから妹もやって来ておくりぞめ
をした。

 それで、朝から、魚屋さんとこに、注文していた焼鯛を取りに行ってきた。

 おくりぞめ、というのも不思議な言葉だ。どんな漢字を書くのかわからん。「ぞめ」
は「初め」か?などと考えていたら、「お食い初め」と書くのだとか。
 そーか。んじゃ何かい?おくりぞめ、というのは「おくいぞめ」の音が変化したも
のか?

 そんなことを考えていたら、みんたから、

 「おくいぞめ、だよ。おくりぞめ、なんて聞いたことがない」

と、言われた。

 えー?ホンマに?
 でも、調べてみたら、「おくりぞめ」と「おくいぞめ」の2つの言い方があるようだ。

 「食う」というのは今でこそ乱暴な言葉使いのようだけど、これは古語だ。古くは
食することを「食う」と言った。「食べる」は新しい言葉である。ならば、「おくいぞ
め」の方が元からある言葉なのか?


↓ おくりぞめ。一番の年長者が食べさせるしきたりだそうですね。タコを食べさて
いる(マネだけだどね)ところです。




 初めての食事、と言っても実際には春奈はまだ白湯すら口にしたこともなく、食べ
させるマネごとだけをして周りの人間だけがごちそう食ってるだけの行事だ。

 おくりぞめには焼き鯛とタコがつきものらしい。
 タコが定番なのは、タコが消化しやすいからだ、とみんたが教えてくれた。ふうん。
昔の人はなんでそんなこと知ってるん?昔の人の知恵は大したもんだね。

 残念なのは、お義父さんたちにも来てほしかったことだ。せめて春奈の小学校入学
までは見てもらいたかった。

マニュアルを捨てよう

2012年03月07日 22時28分43秒 | 日記
2008年7月19日(土)(0歳3か月)


 最初の頃、春奈は風呂が好きだった。

 それが、生活のリズムができて、夜の9時か10時くらいから朝まで寝るという
生活パターンが定着すると、今度は風呂に入れると不機嫌になった。

 遅い時間に風呂に入れる不機嫌になるんだな、と、思っていたけど、どうやら
違っていたようだ。

 今まで僕は春奈を洗ってやる時には、まず頭を洗い、顔、胸、腹、足という
順番で、つまり上から下へと順に洗っていた。

 なぜ、そうしていたかと言えば、春奈が生まれる前に、みんたに半ば強制的に、
赤ちゃんの洗い方の講習を2回も受けされられたのだけど、その2回ともが、上
から下へ、という洗い方だったからだ。

 「もしかして、春奈は顔が濡れるのがいやなのか?」

 そう思って、こないだから、反対に足から順に上へと洗っていくようにした。

 その結果、風呂の中でもご機嫌にしているようになった。


 教訓 「マニュアルにこだわるな!」


 やっぱり、人間の体で、一番濡れて不快に感じるところが顔だろう。それが自然
ってものなのかもしれん。

 これまでの春奈の入浴は、って言うかマニュアルはある種「不自然」だったのか
もしれない。


 何年か前に、「チョイ悪オヤジ」なんてのが流行ったことがあった。

 雑誌『LEON』などで取り上げられたのがキッカケじゃなかったか、と記憶し
ているけど、それらの雑誌を購読していた年代は、かつて、存在していた『ホット
ドッグ・プレス』という、いわゆるモテるためのマニュアル雑誌を購読していた
世代にあたるそうだ。

 ずっと、マニュアルを捨てられない世代なのか?


 スポーツでも何でも、テキスト本がある。

 水泳だって、もちろんある。だけど、テキスト本を読むだけで泳げるようになる、
なんて考えている人がいるだろうか?

 やっぱり実際に水の中に入らなきゃ泳げるようにはならない。テキストはあくまで
も補助。
 いくらテキストを何度も何度も熟読しても、実際に水に入ってみたらイメージどお
りにはいかない。

 そんなことは誰でもわかっている。

 それなのに、みんな言葉に対しては、まだテキスト依存から抜け出せない。教本を
何度読んだところで、実際にその国の言葉を話す人と会わなきゃ喋れるようにはなら
ないよ。

 だけど、ほとんどの人は、まず勉強して、「自分は話せる」と思えるようになって
から、その国の人と話そう、なんて考える。

 赤ん坊は、テキストなんか読まずに、ぶっつけ本番で周囲の人たちと交わりながら、
自然に言葉を身に付けていくだろうに。なあ、春奈。