小春奈日和

赤ちゃんは、人間は、どのように言葉を獲得するの?
わが家の3女春奈と言葉の成長日記です。

名前のアレコレ その3

2012年03月24日 23時53分37秒 | 日記
2008年9月16日(火)(0歳5か月)


 ゆうきやりえは野球のルールを知らないから
野球が好きではない。

 それでも、学校の友達には阪神ファンがけっこ
ういるみたいだ。
 学校で、金本だ鳥谷だ、とよく選手の名前が出
るから少し気になっているらしい。

 「みんな『金本、金本』言うけど、年上なんやか
ら呼び捨てにしたらアカンやんなあ」

と、りえが言った。

 「野球選手の場合、選手登録名ってのがあるん
や。金本知憲ってのは本名やけど、登録名でもあ
るからね、呼び捨てでも別にわるいことやないよ。
ま、丁寧にいうなら金本選手と言う方がいい」

と、答えてあげた。

 「せんしゅとうろくめい、って何?」

 あ、そうか。まだ小2だから知らなくて当たり
前やね。

 「たとえば、イチローなんかそうやな。本名は
鈴木一朗っていうけど、選手としてはイチロー
って名前で出てる。それが選手登録名。
 だから呼び捨てでも失礼やない。
 逆に『金本さん』とか言うよりは敬意があると
思うよ」

 「なんで?」
 「たとえば、鳥谷なんかお父さんより年下やけ
ど、だからと言って、『鳥谷君』と読んだら親しみ
はあっても尊敬はないよな。わかる?」

 「うん」

 「けど、鳥谷、って呼び捨てにした場合、むし
ろ選手として敬意を持ってみてることになるんや」

 う~ん、説明が難しい。りえも、僕の説明では
理解できてないようだ。

 芸能人でも同じことが言えると思う。

 ただ、スポーツ選手とちがって芸能人は顔や名前
を知られていないと、けっこうへこむらしいけど。

 ちなみに、みんたはあまりテレビを見ないので芸
能人はあまり知らない。

 それはまあいいのだけど・・・それでも前にみんた
が、関西のお笑いコンビの片方、ト○○ズ健のことを、


 「○○ーズの雅とちゃう方」

と言った時には、ちょっと健が気の毒に思った。

ホリデイWSにて

2012年03月24日 23時21分14秒 | 日記
2008年9月15日(月)(0歳5か月)


 今日は敬老の日。そしてヒッポのホリデイ・
ワークショップの日だ。

 今回のホリデイ・ワークショップでは「負け上が
りメタ活」をやった。

 負け上がりメタ活というのは、チーム対抗で、
ヒッポのオリジナルCDの1場面のどこかを歌う。

 まずは2チームずつがステージ上で対戦し、どち
らのチームの方がよく声が出ていたかを競い、勝っ
た方が抜ける。負けた方が2回戦に進出するという、
通常のトーナメントとは逆である。

 一種の罰ゲームだな。

 僕とみんたは同じチームだったので春奈も一緒に
壇上に上がった。

 みんなが大声で歌うものだから、また春奈の中の
音が共鳴したようだ。

 僕らのチームは1回戦で勝ち、座席に戻った後、や
たらでかい声で、あーあー歌っていた。

 どうせなら、檀上で一緒に歌えばいいのに。人が
話している時にあーあー声を出されても困るのだよ。


 ヒッポの人はみんな春奈にかまってくれる。

 春奈も差し出された手の指を握り返す。

 この行為はなんだろう?

 春奈に限らず赤ん坊はよく差し出された手の指を握
るのはどういう意味合いがあるのだろう?

 人形を差し出してみると、その人形を触ったりはす
るけど人形の指を握ったりはしない。
 人の指なら握るのだ。

 生まれもってのコミュニケーション能力のなせるわ
ざか?

名前のアレコレ その2

2012年03月24日 00時04分19秒 | 日記
2008年9月14日(日)(0歳5か月)


 ヒッポ・ファミリー・クラブでは、メンバーはニックネ
ームでお互いを呼び合う。このニックネームのことをヒッポ
では「ヒッポネーム」という。


 春奈が生まれてくる前、僕は「言葉(ことは)」と名付け
ようと考えていた。

 ところが春奈が生まれて、僕が両親に、

 「名前は言葉にしようと思ってる」

と、話したら、横から、ゆうきとりえが、

 「ことはよりも、はるながいい」

と、主張してきたから春奈になった。

 で、今度は、春奈のヒッポネームを、サダロンの娘だから
「サダ子」にしようとしたら、またゆうきとりえから、そして
みんたからも反対された。

 う~ん、しかし・・・やっぱり命名権を子供に取られた
以上、せめてヒッポネームくらいは僕が付けたい。

 「じゃあ、もうBebe(赤ちゃん)やからベベ春にしようぜ」

と、言うと、みんたから、

 「かわいくない!それ以前に、そんな風に面倒くさがっ
て名前を付けない!あと、ベベハルって男の子みたいやか
らダメ!」

と、言われた。

 なぜ、そんな、たたみこむように反対の理由を並べる?

 しょうがないから、今現在は「春奈ベイビー」と呼んで
いる。
 自分で呼んでおいて何だけど、自分の子をベイビーと呼
ぶなんて欧米人かよっ、と自分自身に言いたくなる

 今朝、朝食を食べていると、突然ゆうきが言った。

 「なあ、お父さん、春奈のヒッポネーム、サダハルにし
たら?」

 「ソフトバンクの監督かっ!(2008年当時)」

 だけど、、僕が自分のヒッポネームの「サダ」を使おうと
したことを覚えたいてくれたのか。ちょっとうれしかった。

 みんたも言った。

 「だから、男の子みたいな名前はやめよって!」

 えっ!?つっこむとこ、そこ???

 ずいぶん気にするね。

 そもそも日本人の名前って、海外に行くといろいろ変わるよ。

 春奈だって、フランス語やスペイン語などでは、「あるな」
になる。(頭のHは発音しないから)。

 また、これらの言語圏では、男性の名前の最後は「O」で終
わり、女性の名前は「A」で終わることが多い。
 だから、ユウタなどは女性の名前になってしまう。

 また、昔は、男の子に女の子の名前を付けると無事に育つと
言われたから、本当に女の子の名前を付けられた人たちもいた。
 折口信夫(しのぶ)や浜口雄幸(お幸)などがそうだ。

 別にヒッポネームはそんなこと気にしなくていいと思うけ
どなあ。

 だって、本人が大きくなった時に、自分で変えればいいだけ
の話なんだから。