銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

渋谷 ロゴスキーにて「つぼ焼き」をいただきます

2007-10-17 20:43:33 | 渋谷・原宿・表参道

渋谷ロゴスキー。

1951年に日本初のロシア料理専門店として開店したこのお店は
今年で56年もの長きに渡って活躍しているのだが、
私との付き合いも以外にも長い。

初めて行ったのは今から15年程前の
私が高校生の時だった。

完全に歳がバレてしまったが
その当時は246を桜ヶ丘の方に渡った所にも
もう1店舗を構えるほど繁盛していたのが
4年ほど前に商圏がかぶるとの理由で桜ヶ丘の店舗を閉めてからは
とんとご無沙汰のお店だった。



場所はいたって簡単だ。

渋谷の南口バスターミナルの向かいにある
東急プラザを9階に登れば、
いかにもロシアンな名前のこちらのお店を
いとも簡単に見つけることができるだろう。

桜ヶ丘のお店もそうだったのだが
こちらのお店には昔から何とも言えぬ品があった。



冷戦時代に西側に作られた
冷徹なイメージだとかそういったことではないのだが
ロシア聖教の重厚感なのかベールに包まれていた
ソヴィエトという国の文化を垣間見ることのできる
貴重な場所だと勝手に思っていたものだ。

ランチメニューは数種類ある。

ウズベクランチ ¥1,050
(ウズベク風羊肉と麺入りスープ)
ロゴスキー風カレーランチ ¥1,260
(こいつも羊肉のカレーだ)
ロールキャベツランチ ¥1,260
ボルシチとピロシキのランチ ¥1,260
つぼ焼きランチ ¥1,360
スペシャルランチ ¥1,780
(ボルシチ、ピロシキにビーフストロガノフが付く)

などなど。



せっかく久しぶりに来たのだからと
大好きなつぼ焼きにウクライナ風ボルシチと
ポークと野菜のラグーソース煮込み、パンorライス、
それからロシアンティーが付くつぼ焼きランチに
単品で¥210の肉のピロシキを
一緒にいただくことにした。



最初にやってきたのはピロシキだ。

こちらのお店のピロシキは油で揚げられたものだが
焼かれたものも本土には存在するそうで、
私はこのお店や数える程の機会でしかピロシキを食べたことがないので
焼いたピロシキにはお目にかかったことがない。

こちらのお店では肉と野菜の2種類を用意しているのだが
魚の入ったものもロシアにはあるそうだ。

あつあつのピロシキは
日本のものに例えるならば揚げ肉まん。

ジューシィーな餡をハホハホやりながら
体を暖める様子が目に浮かぶような温かい味だ。

旨い。



ピロシキにパクついていると
ボルシチとライス、それから豚肉のラグーソース煮込みが
どどっとやって来たので改めて集合写真を。

もちろん手でちぎっているとはいえ
食べかけのピロシキの絵面はちょいと汚くて申し訳ないが
こいつに加えてつぼ焼きもやってくるのだから
たいそう豪華なご馳走になった。



続いて手をつけたのはボルシチ。

ウクライナの伝統料理だけあって
ウクライナ風は正統派なのだろうが
こちらのお店でランチメニューに応じて出し分けられている
ウズベク風、田舎の家庭風、ロゴスキー風といった
様々な種類のボルシチの違いを語る術はない。

スプーンをちょいと入れただけで
お肉やテーブルビート、タマネギにニンジン、キャベツといった
ボルシチにお馴染みの素材を
わんさか拾い上げることができた。



パクリとやると・・・

根菜のエグ味だろうか?ちょいとクセがある。

添えられているサワークリームと一緒に改めて口に運ぶと・・・

ぐぉっ!サワークリームが見事にエグ味を消して
全く別のスープに仕上げてしまう!

旨い。



豚肉のラグーソース煮込みの方は
ニンジンとタマネギを刻んで赤ワインで煮詰めたソースだろうか?

それにしてはちょいと甘めに仕上がっているので
甘味の元を解明したかったのだがいったい全体?

パンではなくてライスにした理由は
ピロシキを頼んでいたこともあるのだが
この豚の肉でがっつりとお腹を満たすためでもあった。

まずまず美味しくいただき次なる獲物に。



楽しみにしていたつぼ焼きだ。

バターの焼かれた匂いがほんわかと香り
中の様子を創造しながらパンを崩して行く食べ方は
いつ何時に食べても心躍らされる。

さっそくスプーンでパンを切り開くことに・・・

アツアツに焼かれたクリームソースが
閉じ込められていた熱気と共に姿を現した。

う、旨そう・・・



口の中に運び入れると
濃厚なクリームソースと共に
しめじと鶏肉のコリッとした食感と風味が
パンの生地でさらに柔らかみを増し、
味覚を何度も刺激してくれた。

幸せの瞬間だ。



ロゴスキーでは全てのランチメニューに
コーヒーもしくはロシアンティーが付いてくるのだが
ここは滅多に飲まないロシアンティーを頼むべきなのだろう。

ロシアンティー自体は苦いお茶を
蜂蜜なんかを舐めながら飲んだことに由来しているそうだが
日本では一般的には蜂蜜やジャムが沈澱している
紅茶として広まっている。

ジャムや蜂蜜を舐めながら飲む位ならば
最初っから入れてしまえということなのだろうが
これはこれで私は嫌いじゃない。



スプーンで底を掬ってみると
写真でお判りになるだろうか?

ドロッと糖度たっぷりなイチゴジャムが
「俺は甘いぞ!」と言わんばかりのとろみを醸し出していた。

舐めると・・・しっかりと甘い。

普段紅茶やコーヒーはプレーンで飲むのだが
たまにはこんなのもいいだろう。



上ずみはとても苦味の効いた紅茶だが
好みに合わせてかき混ぜるとどんどん甘味が広がる。

結局私はこんなにジャムを残してしまったが
ただでさえ高カロリーな今日のメニューで
こいつを舐めきってしまうと
まるで甚平’s デブート キャンプだ。

普段からカロリーカロリーと
連呼してそうなメニューが続くが
今日はこれにて手仕舞いだ。

ご馳走様でした。

ロゴスキープラザ店

渋谷駅南口バスターミナル前
渋谷東急プラザ9Fダイニングアベニュー渋谷[Shokutsu]
TEL:03(3463)3665
11:00~22:00
年中無休

つぼ焼きランチ ¥1,360
ピロシキ(肉) ¥210

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★★☆

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Kyoko007)
2007-10-18 08:16:05
>甚平’s デブート キャンプ!

ねらい通り笑ってしまった。
返信する
Unknown (ポケット)
2007-10-18 11:02:03
ずいぶん長いこと、ロシア料理を食べてないなと思いました。
つぼ焼きランチ、充実した内容ですね。
ところで、昨日ジャポネでジャリコを食べました。
並にしておいて良かったです。
返信する
技あり?有効? (甚平)
2007-10-18 17:14:25
Kyoko007さん

こんにちは。甚平です。

反応していただいてありがとうございました。
書いたかいがありました(笑)

最近夜ごはんが遅いので
気をつけないと本当にキャンプイン
してしまいそうなので
気をつけなければと思っているところなのです。
返信する
拝見しました! (甚平)
2007-10-18 17:17:49
ポケットさん

こんにちは。甚平です。

ジャポネデビュー。

衝撃を受けたようでなによりでした。
あれが真の銀座スタイルなのです(嘘ばっか!)

行かれた際に理事長や親方を
注文している人がいたのならば、
さらに驚いたことでしょう。

1週間後にふと行きたくなりますので
ご注意を。
返信する
はじめまして (muo)
2007-10-28 13:54:00
甚平さん

TREviewで記事を見てきました。
ロゴスキー、一度、結婚前に行ったことがあり、なつかしく思いました。
またちょくちょく、お邪魔させてもらいます。

muo
返信する
はじめまして! (甚平)
2007-10-29 09:46:18
muoさん

おはようございます。甚平です。

青春時代?を思い起こしていただき何よりです。

東急プラザはカルチャースクールが入っているので
受講後のマダム達が目を輝かせながらつぼ焼きに
噛り付く姿が毎日の光景です。

自分よりも年配の方々の
女学生のようなエネルギッシュさに
負けてはいられないなぁと
エネルギーをもらうのでした。

また、遊びに来てくださいね。
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