銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

築地場外 ととやにて「つくね焼き鳥丼」をいただきます

2008-03-12 12:24:45 | 銀座・築地 牛・豚・鶏・羊

八千代、たけだ、高はし、江戸川、大和、寿司大、
つきじ食堂、大森と来た所で思い出したことがあった。

「名店に名物女将あり」

この言葉を聴いて思い当たるフシは
皆さん思い思いにお持ちなことだろう。

私が知る築地の名物女将と言えば、
個人的に嗜好が合う大勝の大女将と
焼き鳥丼のととやの大女将だ。

ととやには随分と行ってなかったので
久しぶりに大女将の元気な姿を
確認しに行ってきたのだ。



ととやの場所は判りやすい。

晴海通りを勝どき橋に向けて
右手を歩いて行けば誰でも見つけられるだろう。

時間は14時5分前。

ランチタイムもロスタイム5分な時間帯に
外見がいかにも腹が減ってますな大男が入ってきたのだから
お店としてはたまったものではない。

まだいいかい?と断わりを入れて
申し訳ないのだが久しぶりの極上の味に
ありつかせていただいた。



こちらのお店のランチタイムのメニューは

焼き鳥丼 ¥1,100
つくね焼き鳥丼 ¥1,100
サービス丼 ¥1,000
焼き鳥そぼろ丼 ¥900
五目そぼろ丼 ¥750

こいつにスープとささみ和えの付いた定食は
¥400増しで、大盛りメニューは
ご覧の通りの充実ぶりなのだ。

大盛りメニューの端っこに
「その他調整致します」と書かれているが
この時間ではどんな調整をしてもらおうかなどと
考えるのは野暮もヤボ。



前回、もも肉とつくねののった
サービス丼をご紹介していたので
おしりのお肉ともも肉ののった焼き鳥丼にしようか
はたまた焼き鳥そぼろ丼にお肉を追加しようかと迷った挙句
前回のヴィジュアルがそのまま大きくなるだけの
焼き鳥つくね丼定食を得意の大盛り¥300増しで
注文させていただいた。

だって、つくねは外せないんですもん・・・



これがととやのつくね焼き鳥丼だ。

こ、このボリューム。

見た目だけで心が満たされてしまうような
圧倒的な存在感だった。

巻末に以前のサービス丼への入り口を用意しておくので
興味のある方はサービス丼とつくね焼き鳥丼の
量の違いを見比べてみると良いかもしれない。

おそらくつくね1個、
¥100の違いなのだろうが
これだけ1個1個が大きいと
大きな差となって現れるのだろう。



つくねが4個、もも肉が3個だったかな?

ちゃんと数えた訳ではないので
誤差があるかもしれないが、
場末の焼き鳥屋ならば
10数本に換算できそうな素敵な存在感だ。

大女将も顕在だった。

耳の聞こえは年齢相応で遠くなってはいるが
「私の目の黒いうちは半端な仕事は許さないよ!」と
胸を張って切り盛りされていた。



芳ばしくこんがりと焼きあがったもも肉。

この鶏はどこのか聞いておけば良かったと思いながらも
立ち昇る芳香にまだ少し痛む右手が自然と動かされた・・・

旨い。

弾力のあるもも肉から
飛び込んでくる鶏の旨み。
甘すぎず強すぎない焼きダレは
炭火でその甘さをさらに上品に落とされ
純粋に鶏の味を愉しませてくれた。



何度来ても、何度食べても
ととや以上でも以下でもないそのものの味。

いつでも同じ味で出迎えてくれるということは
多店舗展開しないお店の強みの1つなのだろうが、
それにしても守り続ける見えない努力は
相当なものなのだろう。

改めて恐れ入りました。



つくねの方をいただくことに・・・

こいつも聞き飽きただろうが旨い。

軟骨なんかを混ぜて
コリッとした食感が欲しいなどと言わせない
プリップリのつくねの仕上がりは、
歯を入れた瞬間に効果音が聞こえそうな具合で
炭火が存分にタレと馴染ませてくれていた。

マンションのキッチンで
手軽に炭火焼きが楽しめるような時代。

早くこないかなぁ・・・



スープの方は親子になっていた。

心憎い。

うずらにツミレ、麩を合わせたスープは
鶏尽くしを愉しむうえでは外せない。

出来合いのうずらがちょいと品を下げていたが
美味しくいただかせていただいた。



ささみ和えは梅ととろろの2種類から
好みの和え方を選ぶことができる。

母がこの日記を見たら驚くことだろう。

「あの子が梅和えを頼むなんて!」と・・・

若かりし頃の選択肢には全く入らなかった
梅和えで新鮮なささみをいただいた。

疲れた体がアルカリを欲していたのだろう。



梅の酸味で引き立つ
ささみ肉の柔らかな甘味。

プチップチッと弾ける
白胡麻の異なった甘さと相まって
美味しく、さっぱりと胃に辿り着く。

あぁ。旨かった。

前回の日記にも書いていたが
大女将の齢は推定90歳近い。

人が1人いるのといないのだけで
お店の雰囲気、サービス、味など
ガラッと変わってしまうのが飲食業だ。

行ったことがなければ今のうちに
この鶏尽くし丼は食べておいた方がいいですぞ。

ご馳走様でした。

築地 ととや
中央区築地6-21-1(築地6丁目バス停前)
TEL03-3541-8294
9:00~14:00 17:00~22:00
日曜・祝日定休

つくね焼き鳥丼定食 ¥1,800
(大盛り¥300、ごはん2倍+鶏もも×1を含む)

甚平満足度 ★★★★▲
甚平満腹度 ★★★★▲

⇒ 初登場 ととやのサービス丼の巻

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・・・ あっ、ありがとうございます。・・・
   それでは明日もお会いしませう


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (つきじろう)
2008-03-12 21:11:56
ここは・・・いつも気になりながら、ついつい
他店に向かって素通りしてしまったお店なのです。
良き店に良き出会いを求めて、ぜひ近日中に私も
訪問させていただきますっっっ☆
返信する
ご飯も布団も2倍!2倍! (mymyzu)
2008-03-12 21:12:25
甚平さん、今晩は。
残業食事が取れていないこの時間の身には酷な日記でしたね。。。

ととやが旨い事は今さらいわずもがなですが
生まれて初めてぼんじりを食べたのが確かこのお店。。。

それにしても、甚平さんのご飯2倍には思わず笑みが漏れましたよ~♪
返信する
Unknown (Kyoko007)
2008-03-12 22:30:15
以下にも炭火焼きな焼き鳥(つくね)
が本当に美味しそうですね~。
香ばしさが、モニターをとうして香って
くるようですよ。
あ~、お腹空いた。
返信する
あらまぁ! (甚平)
2008-03-13 09:46:12
つきじろうさん

おはようございます。甚平です。

もったいないと後悔しないように
今のうちに行かれることをお奨めします。

12時台は少し込みますので
時間は外した方がいいですが・・・

私は夜の部に行こう行こうと思いながら
未だに行けていないのが喉につっかえてます。


返信する
もうちょっと欲しいです・・・ (甚平)
2008-03-13 09:50:48
mymyzuさん

お腹の空いた夜9時に
お気の毒なことをしましたね。

生唾だけで家路まで
持ちましたでしょうか?

ぼんじり。美味しいですよね。

調整いたしますのぉ言葉に甘えて
焼き鳥つくねぼんじり丼を
次回は所望してみようと思います。

作ってくれるかな・・・
返信する
最近・・・ (甚平)
2008-03-13 09:54:03
Kyoko007さん

おはようございます。甚平です。

最近、美味しいものを食べると
これを食べないで人生を終える人は
可哀想だと端々で呟いております。

ととや。

食べた方が良いですよ。
築地にいらっしゃった際には・・・
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