![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/0b/28d27cebbeb17bdc3fd6a43a97e815a4.jpg)
私にとって幼い頃の贅沢の代名詞だったお店が
ランチもやっているとの噂を聞きつけて、
親父曰く「死んだ店」が今どうなっているのか
気になって行ってきた。
岡半。
資生堂の真向かいにある
老舗のすき焼き屋に20数年ぶりの来店だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/47/0a196b35a39319014e72812050de90bb.jpg)
巷では金田中の姉妹店との名称で
呼ばれているのだが、
そんなことは幼稚園児や小学生だった頃の
記憶も糞もあるはずはない。
ただひとつ記憶しているのは
エレベーターの乗り口が右手にあったと
幼心に記憶していたのだが、なぜか左手にあった。
記憶の思い違いなのか立地が変わっただけなのか
気になって調べてみるのだが岡半関連の記事は
近々のものしか見つけることができなかった。
岡半は金田中のビルの7階と8階にある。
7階には座敷がありすき焼きを、
8階には鉄板焼きのカウンター席がある。
エレベーターを降りると重苦しい入口が鎮座していた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/5a/bbcdbbd4d81e2ba58ebbe9787792eec9.jpg)
ランチは
寿喜焼丼 1,200円
焼肉丼 1,200円
うす焼ランチ 1,500円
ランチステーキ 1,500円
ハンバーグステーキ 2,500円
岡半特選焼 2,800円
コース定食 5,250円
寿喜焼丼が気になっていたのだが、
相方が注文後に肉を引くというハンバーグを
食べるというので一緒に焼いてもらえそうな
岡半特選焼きを注文した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/1f/d094816fd6b492d689e543db43f4086a.jpg)
しばらくして職人さんが肉を携えてやってきた。
丹念に塩・胡椒をしながら手際よく焼き始める。
「死んだ店」とこぼしてしまったのだが、
いったい何が死んだ店なのか誤解のないように
お伝えしておこう。
すき焼き肉を切る職人が20数年前に
変わってしまったのだ。
ただそれだけのこと。
ただし先代なのか先々代なのか
その当時に肉を引いていた職人さんは
それこそ人間国宝に肉を挽く人間国宝が
いるのかどうかは知らなんだが、
機械では挽けないような見事な薄さに
包丁を入れることができたのだ。
肉質に金を払うのではなく、
良い肉を薄く切り落とす技に金を払っているのに
それができなくなった店は死んだも同然。
彼の言葉の真意はこういうことだ。
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長々と脱線してしまったが、
番茶にサラダ、2種類の漬けダレがやってきた。
箸置きも当然のように使っている。
サラダはレタスにわかめと大根。
白ゴマに醤油と胡麻油で作った
ドレッシングがしてあった。
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サラダを食べながら鉄板に目をやると
相方のハンバーグがいい具合に仕上がっていた。
あえてかぶらないように注文したのだが、
松坂牛のステーキよりも松坂牛で作った
ハンバーグに心が奪われてしまう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/e0/ef72e426cdceff7376f80453ae2720e0.jpg)
こちらが相方のハンバーグステーキ。
松坂牛のハンバーグ2つにチーズと目玉焼きを乗せて
デミグラスソースがかけられている。
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つなぎ少なめで肉の脂がカリッと焼けた
表面の中に閉じ込められているような
肉の旨みを堪能できるハンバーグだそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/2d/1e5404f45fe3db0bfe2a07d1d5898080.jpg)
こちらが私の松坂牛。
焼いたバケットの上に載せられた。
肉を摘むとジュワ~っと口の中に脂が広がる。
旨い。
旨い肉には塩・胡椒で十分だ。
余計な味を加える漬けダレにはご遠慮いただいた。
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付け合せの焼きそば。
こいつがいただけない。
どんな麺や野菜を使っていても
ソースの味が肉の味にまで影響を与えかねない。
肉の引き立て役にはとてもなりきれていない
付け合せだったのだ。
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バケットにのせられた松坂牛。
肉汁を生地が吸って旨みをバケットにもたらすのだろうが、
肉がもったいなくて一枚だけバケットと一緒に食べてみた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/07/ca271235825277123fbafc5df7a4a7aa.jpg)
味噌汁は片口いわしで出汁を取っていた。
三つ葉と岩海苔だろうか?
ごはんの炊き加減も絶妙ながら
味噌汁は本当に旨い出来栄えだった。
八丁味噌に煮干の出汁の味噌汁が
一番好きな私ではあるが、
出汁が生きていれば味噌の好みに捉われない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/56/85d03d8b352f83ec0e0735be539065a5.jpg)
かつおでも煮干でも
一度冷めたものを火にかけ直してしまうと
後味に魚のエグ味が薫ってしまうのだが、
この昼のために取った出汁がもてなしを
感じさせてくれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/73/cdf6d5c4839082cbd5dea1a0c1e6b68d.jpg)
小松菜のおひたしには鰹のクセが柔らかい
削り節がまぶしてあった。
ごはんをおかわりし、
一通りの食事を終えると席移動を促された。
「あちらでデザートをご用意しておりますので
お荷物と伝票を持ってお進みください。」
何のことかと思えばお客を回転させるために、
メインカウンターで食事を摂り終えたら
職人のいない奥の間へ、お客の方で気を使ってくれと
言わんばかりの傲慢な仕組みなのであった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/25/8e6013ca65200a836a702c249cdb0969.jpg)
デザートは黒胡麻のアイスクリーム、ゆずのシャーベット、
アイスコーヒー、紅茶などから一品をとのことなので
黒胡麻のアイスクリームをいただいた。
アイス自体は胡麻と甘味のバランスの良いものだが、
予め盛り付けた黒胡麻アイスを冷凍庫で保存していたものを
取り出したものは食べれる柔らかさになるまで
常温で7分程の時間を要してしまった。
仲居さんがお客の茶碗の具合に常に目を光らせて
おかわりさせようとしてくれたりなどと
良い部分も沢山見受けられたのだが、
焼きそばや座席移動など野暮な部分も
混在していた昼食だった。
すき焼きを食べるのならば
2人で¥50,000強だろうか?
食べ終えた感想は、
親父に施された贅沢をもう一度確認してみなければ
死んだのか生きているのかの判別を
今日のところでは烙印はできないと感じた。
また、¥1,000代のメニューならば
コストパフォーマンスを十分に評価
できるのではないかと感じた。
ご馳走様でした。
岡半
〒104-0061
中央区銀座7-6-16 銀座金田中ビル7階・8階
℡03-3571-1417
11:30~14:00(L.O.13:30)
17:30~22:00(L.O.21:30)
日曜・祝日定休
岡半特選焼 ¥2,800(ライスおかわり無料!)
甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★☆☆
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目の前で焼いてくれてこの値段はやすい~
一度だけ、新宿ヒルトンの鉄板焼き屋に
連れてってもらいましたが・・いくらとられたんだろう?
ここは、行くべし・・・ですね!
ぽちっと!
肉肉ううう。。。
昼前にこのブログは厳しいものがありますぅ!!!
肉喰いたーい!!!
こんにちは。甚平です。
関西風のすきやきを試しに
是非夜の部へ・・・
正直ハンバーグにすればよかったと
ちょびっと後悔してたりなんかします。
こんにちは。甚平です。
私もハンバーグ欲がこみ上げてしまい
11:40位にフライングスタートを切って
牛庵のハンバーグが食べたいなぁなんて
考えております。
とはいえ・・・
集団で飯を喰うことが最近多いので
今日はどこのお店に辿り着いちゃうん
でしょうかねぇ?