さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

退院! 退院・・・・

2022-02-24 23:45:22 | 大腿骨転子部骨折
今日は嬉しいさっちゃんの退院の日です。
と同時に、厳しい現実を見せつけられる日の始まりでもありました。


▲10:08。介護ベッドを搬入した日、車椅子も2台持って来てもらいました。使い比べてみて、どちらかに決めますが、最初からほぼどちらかは決めています。今日は返そうと思っている車椅子を押して、病院へ向かいました。昔、頚損の女性の車椅子を押したことがあるのですが、その時の車椅子と比べると、軽くて車輪も小さくて細いですから、道路のほんの小さな凸凹も響いて来るんですね。乗車駅も降車駅もエレベーターがあって、車椅子でも問題はありませんでした。


▲11:17。病棟のナースステーションへ行き、さっちゃんの着替えを渡しました。今日までの今月入院費の請求書をもらって、支払い終わり、再度病棟前のフロアに戻ると、さっちゃんが着替え終わって待っていました。


▲11:43。病院に手配をお願いしていた介護タクシーに乗って、自宅に向かいます。写真は到着して、介護タクシーから降りて来るさっちゃんです。それにしても、介護タクシーって高いんですね! 有難かったですけれど。


▲11:52。自宅に戻って、食卓のさっちゃんの定位置に戻ったさっちゃん。ここが自分の家だって理解しているのでしょうか? 上顎の入れ歯は外しています。下顎の自分の歯は4本あったのが3本になっていました。

退院を機に、さっちゃんの顔は修正を加えないことにしました。
ありのままの姿を残したくなったのです。



▲12:35。少しも食べたり飲んだりしてくれません。それに急に環境が変わって疲れもしているでしょうから、ベッドで寝てもらうことにしました。立たせたり、寝かせたりの単純な介助動作ですが、なかなか難しく、熟練も必要な作業ですね。

その後、夕方前オムツを替えてみました。
とにかく初めてのことなので、上手くいくはずはありません。
病院でのオムツとパッドを外しました。
そして、先日購入したオムツと入院前に使っていたパッドに替えます。
パッドをセットしておく際、パッドのセット位置がこれでいいのかどうか不安です。
布団の上にオムツを置くのですが、ちゃんと体の中心線と合っているかどうか分かりません。
明朝が心配ですね。

僕も何となく疲れてしまって、日没の頃、さっちゃんの横に入って寝てしまいました。
起きると、7時。
さっちゃんの夕食を準備します。
昼に何にも食べてくれなかったので、まだあまり食べないと思います。
玉子かけご飯、クリームチーズ、かぼちゃの煮物、キウイを用意しました。
口の中には入れてくれるのですが、噛もうとしませんし、飲み込もうとしません。
いつまでたっても、最初のクリームチーズが白いくちゃくちゃな姿で口の中に残り続けているんです。
たま~にほんのちょっとだけ飲み込むこともあるのですが、口の中の大部分を飲み込むことはありません。
1時間ほど経っても、口の中に入ったのはスプーン2、3杯ほどだけ。
せっかく上の入れ歯も入れたのにな。

僕は諦めて、上の入れ歯を外し、口腔ケア用ウェットティッシュで口腔内を拭き取ります。
食べ物がたくさん残っていました。
そして、さっちゃんを寝巻きに着替えさせて、寝てもらいます。
僕の夕食は9時からになってしまいました。

食べたり飲んだりしてくれないのが、いちばん僕には堪えますね。
心配で堪らなくなってしまいます。
でも、病院でも食べない日と食べる日が極端にあったようですし、明日は食べてくれると信じるしかないですね。

今日は一度だけ、とっても嬉しいことがありました。
オムツを取り替えた後だったでしょうか?
さっちゃんが薄っすらとですが笑顔を浮かべて、僕を見つめてくれました。
さっちゃんの表情から笑顔が消えない限り、僕の心には光が差し込み続けます。
コメント
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