ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

石家荘 正定県 1日目 開元寺

2014-03-23 23:58:25 | Weblog
この週末で、石家荘に行ってきた。
あまり意識したことなかったけど、北京市をぐるりと取り囲む河北省の省都で、歴史も古い。

土曜日の朝、前の晩に予約したタクシーが迎えに来なかったのだが、
たぶんあれは、電話で話しているときに「こいつ、外国人だな」と思われ、逃げられたのだろう。

上海虹橋空港を7時15分に出発する春秋航空に乗って約2時間。
上海から石家荘までは、当然ながら中国の土地の上を飛ぶので、結構地表が見える。
多くの畑を工場に変えた上海近郊。
そして、あまり豊かそうに見えない土の色をした畑を下に見ながら、北上した。

もしかして、中国は穀倉地帯を工場に変えてしまったんじゃないか。
工場もたくさんの水を必要とする。
だから、稲作や畑に適した土地と、工場の立地条件は、結構かぶると思う。

河北省の上空にさしかかったあたりで、空気の白さ濃度が一気に濃くなり、地表が見えづらくなった。
雲があるあたりが、うっすらと黄色くなっている。黄砂だ。春の河北省といえば、黄砂だった。

空港に降り立つと、非常に殺風景。
まだ新しく出来たばかりのようで、市内への交通網など、ぜんぜん整っていない。
空港から見た場合に石家荘市の手前にある正定県というところに行きたいのだが、
シャトルバスは出ていない。ついでにローカルバスもない。
空港の観光案内の人に聞いたら、一言「行く手段はない」とのこと。

あれー、と思っていたら、白タクの運ちゃんが「正定、正定」と言いながら客引きをしていた。
私の他にあと3人いる。前の助手席に乗っていいと言うことだったので、
50元で、正定県の政府がある中心あたりまで連れて行ってもらった。

まず、地球の歩き方にある地図と、実際の距離感をつかむために、てくてく歩いて、開元寺へ。



参観者は、私以外、誰もいない。
西安の大雁塔にそっくり。



塔を支えているらしき彫り物。お腹に、妙な親近感がある。



長い首を支えてもらっている亀。



本殿は、たぶん焼け落ちてしまったのだろう。
文革の後、ずっと放置されていた境内を、最近ようやく整備したような雰囲気だった。

開元寺を出ると、河北と言えばこれ。鳥自慢。



この時点で午前10時30分くらい。
非常に長い1日だったので、とりあえずここまで。