ヒマヒマノキ ~歩いて、見て、楽しんで~

庭園・街の花、まつり・名所。いろいろな出会いを,その時々の想いを交えて、皆様にお届けします。

群生するキンラン ~東村山市の雑木林~

2021-04-26 | 散歩
東村山市の総合病院構内の雑木林にキンランが群生しています。
これを知ったのは、まったくの偶然でした。
キンランは、近年の自然をとりまく環境の変化や、盗掘など
もあって数を減らしていたようです。
今は、絶滅危惧種に指定されており、貴重な植物となっています。

先週数度訪れて、写真に撮りました。



キンランというと、里山や丘陵地に自生する山野草と言われ
ますが、ここの周囲は住宅地。ちょっと驚きです。








構内の案内板をみると、「キンラン等は、クヌギ・コナラの雑木林、
キノコ、人々と4者共生の関係にあり、自宅での栽培は困難です。」
と書かれています。
確かにキンランを取り囲むように、相当数の大きなクヌギやコナラ
の樹が生えています。他の樹は見あたりません。
専門的なことはともかく、この「共生」関係が維持されないと枯れて
いってしまうようです。



ちょうど見に行った時には、この東村山のキンラン等の保護活動を
しているボランティア団体の方々がおられ、いろいろ説明を聞く
ことができました。

「キンランはギンランよりも大きく、華やかで女王という感じですが、
 ギンランは、白い花で小さく、ちょっと目立たないですね。」





キンランは確かによく目立ちます。
それにしてもかなりの数です。こうした群生地は少ないかもしれ
ないと思いました。









ギンランは、時期が過ぎたのかどうかわかりませんが、見ることが
できませんでした。
咲いているものは、ほとんどが、ササバギンラン(葉っぱが笹の葉の
ような形をしている)でした。







これはクゲヌマランかもしれませんとスタッフの方が言って
いましたが、ギンランとよく見分けがつきません。
あとのものはひょっとしてギンランかもしれませんが、
よくわかりませんでした。





このあたりには他の山野草も見られるようです。
オオアマナや他の小さな花も咲いていました。
よく見ると結構きれいですが、あまり見る人は少ないようです。
これだけキンランが咲いているので、仕方がないですね。




コメント (4)
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