映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『みなさん、さようなら』

2010-03-20 12:00:26 | Weblog
2003年 カナダ&フランス
監督:ドゥニ・アルカン
出演:レミー・ジラール、ステファン・ルソー、ドロテ・レミマン、マリナ・ハンズ、マリ=ジョゼ・クローズ

あなたは、どんな最後を迎えたいですか・・・という質問を、重苦しくなく投げかけた映画でしょうか。

コメディーというほど軽くはないんですが、日本語タイトルからうける印象どおり、深刻さは全くないです。とにかく、末期ガンで死を目の前にしたレミーというオッサンが、実に愛すべき人物なんです。田舎の大学の歴史の先生で、とっても博学なんですが、無類の女好きだったらしく、妻には家を叩き出され、息子とも溝ができちゃっている。でも、妻のほうは、別居はしても、そういう彼の生き方を認めてくれているんですね。で、成人して父とは正反対の生き方をしようとしている息子を呼び寄せ、お父さんが幸せな最後を迎えられるようにしてあげてと言うんですね。で、息子は、父の親友たちに連絡をして、彼らの笑顔の中で自らが選んだ時に逝けるように段取るんですね。

実に羨ましく思える最後・・・ううん、実に羨ましく思える人生で・・・観客も、笑顔で彼を見送る事が出来るんです。なかなかにステキな映画でありました。

ただ・・・ずっと思っていたのは・・・でも、これって、かなりお金持ちじゃないと出来なくないかいってことでした。もちろん、お金のかかる部分は我慢して、一番肝心な、家族や友人に囲まれて、の部分だけなら可能だとは思うのですが・・・ステキだと思えたのは、そして羨ましく感じたのは、お金がかかるところも含めてなんですよね(^^;。

『OBERON日記』
http://blog.goo.ne.jp/oberon-p/
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『ミルク』

2010-03-20 11:43:25 | Weblog
2008年 米
監督:ガス・ヴァン・サント
出演:ショーン・ペン、エミール・ハーシュ、ジョシュ・ブローリン、ジェームズ・フランコ、ディエゴ・ルナ、アリソン・ピル、ルーカス・グラビール、ヴィクター・ガーバー、
デニス・オヘア、ジョセフ・クロス、ハワード・ローゼンマン、ブランドン・ボイス、ケルヴィン・ユー

一言で言うと、自らもゲイで、アメリカ社会でマイノリティーの権利を獲得すべく活動した、ハーヴィー・ミルクの半生涯を描いた伝記映画ですね。

こういう社会的テーマを中心にもっている映画は、映画としてより、その社会的テーマに関心が向いてしまいますよね。きっと、製作側も、そのつもりで作っておられると思うので、そういう見方は間違ってはいないのですが・・・正直、それだけで終わっては、観客として後ろめたさを感じてしまうんですよね(^^;。

とにかく、ハーヴィー・ミルクを演じたショーン・ペンは素敵でしたね。大げさにではなく、ちょっとした仕種や口調で個性をあらわすお芝居は、さすがって感じでした。

差別そのものについては・・・語り始めると終わらないので、映画の感想としては、これだけにしちゃいます。それにしても・・・神の名のもとに人の傲慢が地に満ちているのは、神のご意思なんでしょうかね・・・。

『OBERON日記』
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