映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『危険なプロット』

2018-08-09 09:05:33 | Weblog
2012年 仏
監督:フランソワ・オゾン
出演:ファブリス・ルキーニ、クリスティン・スコット・トーマス、エマニュエル・セニエ、エルンスト・ウンハウワー、ドゥニ・メノーシェ、ジャン=フランソワ・バルメール、パスティアン・ウゲット

生徒たちのやる気のなさに失望している高校の文学の教師のジェルマンは、宿題の作文の中に、面白いものを見つける。書いたのは数学が得意だというクロード。家庭に恵まれない彼は、見るからに幸せそうな同級生の家に入り込み、中産階級の人間たちの生活として皮肉たっぷりに描写していた。ジェルマンは、彼に自分にはなかった作家としての才能を感じ、彼を指導し育てることに喜びを感じ始める。しかし、ジェルマンとクロードの関係は、しだいに彼らの感覚を麻痺させ、行動をエスカレートさせることになり・・・

途中まではリアルだなって共感しながら見てたんですよ。キラッと光る他にはない個性を持った生徒に出会い、自分の才能にも今の仕事にも希望を失っていた教師が、自分の手で彼を育て世に出したいと思うようになる感じとかね。クロード役のエマニュエル・セニエには『ベニスに死す』的な妖しい美少年感もあるから、色んな方向への発展の可能性も感じさせて、その辺は面白いなって思うんだけど、最終的にはふわっと中途半端に終わっちゃったかなって思います。いや、だからこそリアルなんだともいえるんだけど・・・だからこそリアルの場合は、それでむしろゾッとできなくちゃって思うんですけど、この映画の場合は肩透かしに感じられたので・・・うむ、ちょっと残念かな。

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