映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『ワンダーランド駅で』

2010-04-02 15:55:09 | Weblog
1998年 米
監督:ブラッド・アンダースン
出演:ホープ・デイヴィス、アラン・ゲルファント、ヴィクター・アーゴ、ジョン・ベンジャミン、カーラ・ブオノ

恋人と別れたばかりの夜勤看護師エリン。腕のいい配管工なのだが海洋学者になる夢を捨てきれず水族館でボランティアをしながら大学に通っているアラン。二人は共に、ボストンのワンダーランド駅行きの地下鉄で通勤している。出逢いそうで出逢わない二人の、それそれに“何かが足りない”感じの生活を見せられながら、観客は「いつ出会うの?」「どんな風に出会うの」と、その瞬間を待ちわびる・・・そんな映画です(^^;。

ん~・・・面白くなくはない(^^;。つまり、面白い・・・う~ん、そう・・・まあ、面白い、たぶん(^^;。なんていうんだろう・・・わた飴みたいな、ふわっとした満足感のある映画です。それ以上の感想は・・・ふむ・・・そうだ、エリンを口説くブラジル人アンドレ役のホセ・ズーニガが好い(笑)。

『OBERON日記』
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『21グラム』

2010-04-02 15:33:14 | Weblog
2003年 米
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演:ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロ、シャルロット・ゲーンズブール

ある日突然、事故で夫と娘を失い、絶望の中で自暴自棄に暮らす主婦のクリスティーナ。クリスティーナの夫の心臓を移植されて、余命一ヶ月だった死の淵から救い出されたものの、その心臓との相性が悪く再手術をしなければならない大学教授のボール。クリスティーナの夫と娘を殺してしまった罪の意識に責めさいなまれるジャック。三つ巴の苦悩が、重苦しくて重苦しくて、息ができなくなるような映画です。しかも、時間が行ったり来たり交錯するので、その構成に慣れるのに、少し時間がかかるかもしれません。

三人にふりかかった運命は、とても残酷なもので・・・それを体験していない者が、簡単に「頑張って立ち直ってください」とは、とても言えないんですよね。心が折れてしまっても、壊れてしまって、仕方ないくらいの体験をしているわけですから・・・そんな彼らに対して、「いつまでもクヨクヨしてるんじゃない」とか「気持ちを切り替えて、前向きに生きろ」とは、とても言えないわけです。

けどね・・・それを言いたくなっちゃう映画なんですよね。酷いとは思うんですが、彼らに対して「勘弁してくれよ」って言いたくなっちゃうんですよね。やっぱり、わたしって、心が氷点下な人間なんでしょうね。

でも、闇だけで、出口の光が見えないのは、苦しすぎて、嫌なんです・・・・・

『OBERON日記』
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『ダニエラという女』

2010-04-02 15:11:54 | Weblog
2005年 仏
監督:ベルトラン・ブリエ
出演:モニカ・ベルッチ、ベルナール・カンパン、ジェラール・ドパルデュー、ジャン=ピエール・ダルッサン、エドワール・バエル、ファリダ・ラウア、サラ・フォレスティエ、ミシェル・ヴュイエルモーズ、フランソワ・ロラン

娼婦が客を誘うバーで、絶世の美女ダニエラが、ターゲットの男に近づく。男は、彼女に、宝くじが当たって大金を手にしたので、その金が続く限り月に10万ユーロ払い続けるから、一緒に暮らしてくれと頼む。そして、二人の生活が始まる。けれど・・・というような話ですが、これもストーリーなんて、どうでもいい映画ですよね(爆)。

要は、モニカ・ベルッチを楽しめればそれでいいって映画なんだと思いますが・・・どうですか、ファンの皆さん、満足できましたか(笑)。

とりあえず、なんとも散漫だし、無駄が多いし、集中力が続いてくれないんですもん。別にモニカ・ベルッチは嫌いじゃないけど、これで満足できるほど熱烈に好きなわけじゃないですからね。

わたしが思うに、女性の方が、同性の美しさを楽しむ能力には長けていると思うんです。だから、色っぽくて奇麗な女性を見せる映画は、男性だけでなく女性も惹きつけられると思うんです。ただ、それでもやっぱり、異性より同性の方が、いくぶんハードルは高い。だから、この映画は、男性は惹きつけられても、女性を惹き付けるにはもう一歩だったんじゃないかと、そう思うんですが、どうでしょうね。

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『王妃マルゴ』

2010-04-02 14:33:46 | Weblog
1994年 仏
監督:パトリス・シェロー
出演:イザベル・アジャーニ、ジャン=ユーグ・アングラード、ヴァンサン・ペレーズ、パスカル・グレゴリー、パトリス・シェロー

アレクサンドル・デュマ・ペールの小説が原作で、歴史的大事件サン・バルテルミの虐殺を、当事者の一人であるマルグリット・ド・ヴァロワ(マルゴ)を中心にして描いているわけです。

歴史的背景は、とっても重要なんですが・・・詳しくは「サン・バルテルミの虐殺」とか「ユグノー戦争」で検索してください(^^;。でも、まっ、簡単に言うと・・・プロテスタントが勢力を伸ばしてきて、カトリックが危機感を抱くようになり、当然のことながら両者は揉めに揉めてたわけです。で、その争いを収めようと、マルゴのママであるカトリーヌ・ド・メディシスが、プロテスタント側のナバラ王アンリとマルゴを結婚させることを決めたわけです。でも、その結婚のお祝い最中に、祝いのためにパリに詰め掛けていた大勢のプロテスタントたちの大量殺戮事件が起こったわけです。それが「サン・バルテルミの虐殺」ですね。

一説では、虐殺を指示したのはカトリーヌ・ド・メディシスだって言われていますが、主流の意見は、事後承諾だったのではないかってことになってるようですね。どっちにしろ、ママのカトリーヌ・ド・メディシスにとっても、兄のフランス国王シャルル9世にとっても、他の人たちにとっても、マルゴの結婚そのものはとうでもよくって、もっぱらな関心事はカトリックとプロテスタントの勢力争いと、フランス宮廷内での権力闘争だったわけで・・・王家の女の定めとはいえ、マルゴはかなり可愛そうなのであります。

けど、そんな過酷な状況の中、マルゴという人は、なかなか立派に生き抜いた人という印象が、わたしにはあるんですよね。兄たちと近親相姦の関係にあったとか、かなり男性関係は奔放だったと言われており、物語的にはそういう部分をクローズアップしたいでしょうが・・・弟のために政治的な根回しをしたり、男女としては巧くいかなかった夫のアンリとも友人としては良好な関係を保っていて、アンリの後妻さんの産んだ息子を可愛がったりもするような・・・なんていうんだろう、けっこう男前な感じの女性のイメージがあるんですよね。たしか、語学も堪能で、とても頭の良い人だったという話も聞くし・・・「サン・バルテルミの虐殺」以降の行動からすると、自分というものもっている一本筋の通った女性だった気がするんですよね。

だから、イザベル・アジャーニのマルゴは、ちょっとイメージが違うんですよね。歴史と切り離して、完全にフィクションとしてみれば、艶やかなアジャーニのマルゴは最高なんですが・・・ちょっと実在のマルゴに勝手な思い入れがあったもので・・・なんか違うんだよなぁって思っちゃうんですよね。それで、何度見ても、途中で寝ちゃうんですよね(爆)。

『OBERON日記』
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『私がクマにキレた理由』

2010-04-02 14:08:26 | Weblog
2007年 米
監督:シャリ・スプリンガー・バーマン&ロバート・プルチーニ
出演:スカーレット・ヨハンソン、ローラ・リニー、ポール・ジアマッティ、アリシア・キーズ、クリス・エヴァンス

看護師の母が、女で一つで大学まで出してくれたことに感謝し、母の期待に応えるべく就職活動中に励むアニーだったけれど、そうそう簡単に良い就職先は決まらないし、もし就職できたとしてもそれでいいのだろうかという漠然とした疑問も感じなくはないのであります。そんな時、偶然助けた少年がニューヨークのセレブ家庭のお坊ちゃまだったことから、彼の子守りとして雇われることになっちゃいます。そして、ナニーになったアニーが見た、セレブ家庭の実態とは・・・

若い女の子が、厳しい労働環境の中で右往左往しながら、自分を見つけていくという・・・まっ、ありがちっちゃぁありがちなストーリーですが、スカーレット・ヨハンソンが可愛いし、コミカルで楽しいし、見ても損した気分にはならない映画だと思いますよ(^^)。劇場まで足を運んでとなると、ちょっと薄いかなとは思いますが、ビデオやTV放送で見るなら、お勧めの一本ではないでしょうか。

『OBERON日記』
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『石の微笑』

2010-04-02 13:42:40 | Weblog
2004年 仏
監督:クロード・シャブロル
出演:ブノワ・マジメル、ローラ・スメット、オーロール・クレマン、ベルナール・ル・コク、ソレーヌ・ブトン、アンナ・ミハルシア、ミシェル・デュショーソワ、シザンヌ・フロン、エリック・セニエ、ピエ-ル・フランソワ・デュメニオー、フィリップ・デュクロス、トマ・シャブロル

父を早くに亡くしたフィリップは、長男として父の代わりに一家を支える真面目な青年。妹の結婚式で花嫁の付添人をつとめたセンタが、父が母に贈った石像の女神に似ていると感じた瞬間から、彼は恋に落ちる。けれど、彼が夢中になったセンタは、虚言癖のある一風変わった娘。彼女の嘘とも本当ともつかない言動に、彼は翻弄されていく。そして、ついに・・・というようなお話。

ん~・・・なんだろう・・・フィリップ役のブノワ・マジメル、嫌いじゃない役者さんなんだけどな・・・やっぱり、センタかなぁ~・・・センタという女の子がダメだったかなぁ~。

いえ、センタを演じたローラ・スメットがダメだということではないんですよ。無表情な芝居とか、いかにもセンタって感じで、好演だったと思うんですよ。でも、だからこそ、よけいにセンタが嫌で嫌で・・・映画のキャラだと分かっているのに、しかもそのキャラがキーだと分かっているのに、とにかく彼女が嫌いで嫌いで、物語に専念できなかったような気がします(爆)。

でも、まっ、精神的ホラーな映画ですから・・・わたしを、そこまで嫌わせたローラ・スメットのセンタって、スゴイのかもしれません(^^;。

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『センター・オブ・ジ・アース』

2010-04-02 13:22:15 | Weblog
2008年 米
監督:エリック・ブレヴィグ
出演:: ブレンダン・フレイザー、ジョシュ・ハッチャーソン、アニタ・ブリエム、セス・マイヤーズ、ジャン=ミシャル パレー

ジュール・ベルヌの『地底旅行』をモチーフにした映画ですね。まっ、タイトル見れば、分かりますね(^^;。

ブレンダン・フレイザーの冒険ものって、興行的には間違いなくA級なんだろうけど、映画自体にはB級の臭いが漂うと思いません? B級モノは決して嫌いじゃないんだけど、A級の顔してB級の臭いがするというその中途半端さに、いつも多少の反発を感じていたのですが(^^;・・・この映画に関しては、何故か何も考えずに楽しめました・・・どうしてだろう、この作りに慣れちゃったのかな(爆)。

ジュール・ベルヌも大好きだし、『地底旅行』は間違いなく愛読書だったし・・・そういう意味でも、映画に対して、ちょっと構えてしまっても仕方ない部分はあったのだけど・・・結局は、何の抵抗もなく楽しみましたね・・・どうしてだろう、やっぱり飼いならされちゃったかな、あたし(爆)。

でも、まっ、楽しめればそれでいいので・・・はい・・・好かったです、楽しかったです(^^)。

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『昨日・今日・明日』

2010-04-02 12:39:53 | Weblog
1963年 伊&米
監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
出演:ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ、ジョヴァンニ・ルドルフィ、ティナ・ピカ、リノ・マッテラ、アルド・ジュフレ、アゴスティーノ・サルヴィエッティ

ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニで、3本のオムニバスを撮ってます。一話目は、税金を滞納して刑務所に入れらそうになったソフィア・ローレンが、妊娠中だと拘束されないことを知り、引っ切り無しに妊娠し続ける話。でも、そのおかげで夫のマルチェロ・マストロヤンニはフラフラになっちゃって、もう大変なのです(^^;。二話目は、ちょっと短め。退屈しきっている大富豪の妻のソフィア・ローレンが、貧乏な作家のM・マストロヤンニとのアバンチュールを計画するんだけど・・・というようなお話。三話目は、隣に住む高級娼婦のソフィア・ローレンに夢中になった純な神学生。神学生の祖母に頼まれて、彼を学校に戻そうと努力するソフィア・ローレン。そのゴタゴタに巻き込まれる客のM・マストロヤンニ。

三本に共通しているのは、ソフィア・ローレンにマルチェロ・マストロヤンニが、思いっ切り振り回されていることかな(笑)。でも、二話目の富豪の妻以外は、ソフィア・ローレンが明るくて元気で可愛くて、ほんと愛すべき女性だし、振り回されている情けない男のマルチェロ・マストロヤンニも、とおってもチャーミングだから、嫌な感じはまったくしないんですよね。ちょっと嫌味な二話目の大富豪の妻は、一話目と二話目の間で、メリハリをつけるために挿入された、仕切りのためのエピソードだったんだと思いますし、きっと、はい。

それにしても・・・名優二人、最高だなぁ~!!古い映画なのに、今の映画に全く見劣りするところもないし。見ている間は楽しくて、見終わったあとは気分スッキリな、最高の娯楽映画だと、わたしは思います(^^)。

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