映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『蛇男』

2010-04-09 14:11:01 | Weblog
2006年 仏
監督:エリック・バルビエ
出演:イヴァン・アタル、クロヴィス・コルニアック、オルガ・キュリレンコ、ピエール・リチャード、サイモン・アブカリアン、ミナ・ハープキラ

資産家の娘である妻と離婚協議中のファッションフォトグラファーのヴァンサン。子どものためにも離婚は避けたい彼なのだけれど、妻は頑なに離婚を望んでいる。そんなデリケートな状況のヴァンサンに近づいてきたのが、幼馴染のジョゼフ。なんとジョゼフは、今や強請りを生業とする冷酷非情な男になっていた。しかも、ジョゼフがヴァンサンに近づいた目的は、金などではなく、ヴァンサンを破滅させることだった・・・というようなお話。

かなり正統的サスペンスなのではないでしょうか。ドキドキしながら楽しめましたよ。ただ、わたしは、悪者であるはずのジョゼフに、かなり同情しちゃったなぁ~。蛇のような執念深い男っていうより・・・復習する気になっても無理はない気がしました、はい(^^;。

そうそう、ジョゼフの手先になって、強請りのターゲットになる男たちを誘惑する女を演じたオルガ・キュリレンコが、ものすごくキュートなのだけど、遣われ方が杜撰だったなあ。もっと彼女を楽しませてくれれば、男性たちはもちろん、女性だって嬉しいと思いますよ(^^)。

『OBERON日記』
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『大江山酒天童子』

2010-04-09 13:52:01 | Weblog
1960年 日本
監督:田中徳三
出演:長谷川一夫、市川雷蔵、勝新太郎、本郷功次郎、山本富士子、中村玉緒

タイトル通り、酒天童子の話ですね。キャスティングは、酒天童子が長谷川一夫さんってことで、物語の方向性は、すぐに読めますね。要するに、酒天童子良い者ストーリーです、はい(^^)。で、源頼光が市川雷蔵さん、渡辺綱が勝新太郎さん、坂田金時が本郷功次郎さん。酒天童子の奥さんが山本富士子さんで、源頼光の想い人が中村玉緒さん。なんとも豪華でありますね。

そもそも酒天童子の物語は、色々とあるわけですが、この映画では、時の関白藤原道長に愛妻を奪われ、復習の鬼となった橘致忠が酒天童子の正体ということになっています。でもって酒天童子の真意は藤原一派の悪政を糾そうというもので、あくまでも正義の人なわけです。でも、源頼光側も悪者ではなく、本来のイメージ通り、京の人々を救おうとする立派な武士として描かれています。悪いのは、ひとえに関白なのであります。

今で言うところの特撮ヒーローものですね。とはいっても、半世紀前の作品ですから、いくらお金をかけ、大映が総力をあげて作ったものであっても、特撮部分の技術は稚拙なわけです。だから、ちょっと笑っちゃうような場面も多々あるのですが・・・それも含めて、なんか楽しいですよ。こういう世界もいいなぁ~って、思えちゃいます。リアルタイムで夢中になった方たちとは、当然、感じ方は違うと思いますが、今は今なりの楽しみ方ができるのが不思議で・・・なんか凄いなぁ~と感心してしまいました(^^)。

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『ドレッサー』

2010-04-09 13:32:42 | Weblog
1983年 英
監督:ピーター・イェーツ
出演:アルバート・フィニー、トム・コートネイ、エドワード・フォックス、ゼナ・ウォーカー、アイリーン・アトキンズ

第二次大戦下のイギリスの、とあるシェイクスピア劇団内の人間物語。サーの称号をもつワンマン座長と彼の世話係を中心に、座長の体調不良という難関を、劇団員たちがどう乗り切ろうとするかを描いています。

この作品、けっこう舞台化されてますよね。たしか、三國連太郎さんと加藤健一さんで上演されたとき、とっても話題になっていたことを妙に覚えていて・・・舞台を拝見できなかった分、この映画を楽しみに見たのですが・・・う~ん、これは絶対に映画より舞台に向いている素材のような気がしました。なんていうか・・・とくに何も悪くはないんですが、とくに何も面白くない、そんな風に感じてしまいました、映画は。きっと、閉鎖された空間で、二人の名優が丁々発止してこそ活きる作品なんじゃないかな。いまさらながら、舞台を見なかったことを後悔してしまいました。

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『泣かせるぜ』

2010-04-09 13:25:15 | Weblog
1965年 日本
監督:松尾昭典
出演:石原裕次郎、渡哲也、浅丘ルリ子、太田雅子、大坂志郎

裕さんの映画は、何度見たものであっても、放送していると見ちゃうんですよね。だって、わたし、裕さんの大ファンだから(^^)。でも、いつも言っているように、裕さんは偉大なる大根役者で、どの映画を見ても裕さんでしかないから、ファンでない人が見て楽しいかどうかは分からないわけです(^^;。

ただね・・・この『泣かせるぜ』のように、裕さんの作品の中でも比較的有名なものは、やっぱり、そこそこ面白いと思いますよ、たぶん。だから、よかったら、裕さんファンでない方にも見ていただきたいですね。ちなみに、これは海の男の話です、はい(^^)。

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『幸せ Shiawase』

2010-04-09 13:10:22 | Weblog
2006年 日本
監督:小林政広
出演:石橋凌、桜井明美、村上淳、橘実里、柄本明、香川照之

白夜の北海道で、訳ありな男女が出会い、一時、冷えた心と体を温めあう・・・みたいな話かな。でも、意外に、男女ってことより、家族ってことが、ドンと中心にあって・・・しかも、荒涼殺伐とした空気でくるまれた何とも温かいものもあったりして・・・見終わったときの後味は悪くないんですよね。

ただね・・・映画の雰囲気づくりで重要なポイントになっているのであろう、凌さんと桜井さの歩き方がね・・・なんかワザとらしくて、むしろ興ざめっていうか・・・逆効果な気はするんですよね。だって、凌さんがカッコイイこと、わたしたち知ってるし(^^;。

スナックのマスターの村上淳さんと、心凍らせての香川照之さんは、いつも通りな感じだけど、それが好かったです(^^)。

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