映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『青春の蹉跌』

2010-04-11 14:02:57 | Weblog
1974年 日本
監督:神代辰巳
出演:萩原健一、桃井かおり、壇ふみ、森本レオ、河原崎健三、赤座美代子

石川達三の『青春の蹉跌』が原作。妊娠した女子大学生が交際相手の大学生に殺された「天山事件」がモデルだそうです。

資産家の伯父から学資の援助を受け、司法試験を目指している主人公。学生運動真っ盛りの時代にあって、クールに現実的な野心をもっている彼は、援助してくれている伯父の娘との縁談を打算から歓迎する。けれど、その為には、家庭教師をしている時に手をだした腐れ縁の女学生と上手く切れなければならない。が、女子学生は逆に、妊娠を理由に彼に結婚を迫ってきた。主人公は、雪山に女子学生を呼び出し・・・というようなお話。

ちなみに、実際の「天山事件」が大いに話題になったのは・・・殺された女子大学生の身ごもっていた子どもの父親が、DNA鑑定の結果、殺した大学生ではないことが判明。そして、それを当の大学生が知ったのは、自分の裁判の初公判の時だったという、なかなかショッキングな展開があったからだそうです。事実を知った彼は、傍聴席に聞こえるほど「ああ」と深くため息をついて、両手で頭をかかえたそうですよ。

ところで・・・この映画の感想、ひょっとしたら、以前にもUPしているかも、なので重なっていたらゴメンなさいです。

というのも・・・70年代後半から&80年代前半くらいの日本映画って、けっこう量を見ているわりには苦手意識があるんですよね。自分の年齢的に、いちばん影響をうけやすい頃に見ているのに不思議なんですが・・・なんていうんだろう・・・「二つ上の先輩と上手くやっていけるのに、一つ上の先輩との間には何か見えない壁がある」というような感じなのかなって思います。つまり、70年代後半から&80年代前半くらいの日本映画には、一つ上の先輩的な印象があるのかもしれません、ええ(^^;。

で、この映画にも、そういう苦手を感じるんですよね。それが上手く説明できないから、見ていても、感想をUPしていなかったかもと思って・・・いまさら、こういう言い訳をしているわけです。

映画として悪いところがあると思っているわけじゃないし、キャスティングも面白いと思うんですが・・・なんだか、楽しめる年齢に制限がある気がするのは、わたしだけでしょうか(^^;。

『OBERON日記』
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『吸血鬼』

2010-04-11 13:46:12 | Weblog
1967年
監督:ロマン・ポランスキー
出演:ロマン・ポランスキー、ジャック・マクガウラン、シャロン・テイト

パロディ映画なんですが、逆に、最近のイケメン・ドラキュラ系の映画より、正統的吸血鬼映画ですよね、今となっては(^^;。とにかく、楽しいですよ。ライトな笑い満載で、吸血鬼映画への熱い愛がありながら、どこかクールな距離感が保たれている感じが、妙に切な愛しかったりもします。これもまた、何度見ていても、放送されていたら、なんとなく見てしまう映画の一つです・・・なぜだか、自分でも理由は分かりませんが(^^;。

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『大酔侠』

2010-04-11 13:24:03 | Weblog
1966年 香港
監督:胡金銓(キン・フー)
出演:鄭佩佩(チェン・ペイペイ)、岳華(ユエ・ホア)、テェン・ホンリエ、ハン・イエンチー、クー・フェン、イェン・ビャオ

山賊たちが、捕らえられている自分たちの首領を奪還しようと、山中で総督の息子を襲って人質にする。総督の娘である女剣士・金燕子は男装して、掴まった兄を救い出そうと山賊たちに対峙する。けれど、危機に陥り、危ないところを酔っぱらいの乞食・酔猫に救われる。実はこの酔猫、伝説の侠客・酔侠だったのだ・・・というようなお話。

『大女侠』の鄭佩佩が大好きなんですが、『大酔侠』は、なんとなく青い感じが(^^;。『大女侠』の鄭佩佩を美化しすぎてて、ハードルを上げすぎているから、そう感じるのかもしれませんが。案外、『大女侠』を見直して見れは、そんなに変わってないかもしれませんね。

けど、まっ、やっぱり、この映画では鄭佩佩より岳華が素敵だった気がします。イイ人具合も素敵でした(^^)。

マニアの方にとっては、何より子役たちにワクワクするようですが・・・わたしは、その域まで、まだ到達できてませんね(爆)。

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『ベティ・ペイジ』

2010-04-11 13:10:42 | Weblog
2005年 米
監督:メアリー・ハロン
出演:グレッチェン・モル、リリ・テイラー、デヴィッド・ストラザーン、クリス・バウアー
伝説のピンナップ・ガール“ベティ・ペイジ”の伝記映画ってことだったので、当時(1950年代)の保守的な道徳観と戦い続けた女闘士としてのペティ・ペイジが描かれているのかなと思ってました。あるいは『ファクトリーガール』みたいに、一瞬の輝かしい成功と、そのの後の奈落への転落が、一人の女性を完膚なきまでに破壊する無残な話なのかなとか。あるいはエロティックかつスキャンダラスな映像満載映画なのかなとも。

けれど、どの予想も大外れ。なんだか、ぽわんと明るい映画でしたよ。どうも、“ベティ・ペイジ”という女性が、そういう女性だったようです。物事をくよくよ考え込んで悩んだりしないタイプとでもいいましょうか・・・とにかく、アッケラカンとしたイメージでした。でも、だからこそ、彼女は愛されたのかなぁ~、なんてことも、この映画を見ながら思ったのでありました(^^)。

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『カフーを待ちわびて』

2010-04-11 12:46:59 | Weblog
2009年 日本
監督:中井庸友
出演:玉山鉄二、マイコ、勝地涼、尚玄、瀬名波孝子、宮川大輔、ほんこん、伊藤ゆみ、白石美帆、高岡早紀、沢村一樹

南の小さな島。そこで、のんびり、愛犬と暮らす明青くん。心を閉ざしているというわけでもないようなのだけど、なにか“取り残され”感が漂ってます。そんな彼に、彼が神社に奉納した絵馬を見たという女性から、「お嫁さんにして下さい」と書かれた手紙が唐突に届きます。そしてなんと、ほんとうに幸というキレイな女性が、彼を訪ねてきました。この有りえないようなシチュエーションを、何故か明青くんはツルンと受け入れ、二人の奇妙な共同生活が始まりました。けれど・・・というようなお話。

開放感があって明るい風景の中、のんびりとした時間が過ぎてゆき、人と人との触れ合いも温かいという、典型的な沖縄を舞台にした映画ですが・・・なんだろう、なんとも微妙な違和感が。

そうだっ!玉山鉄二くんが、カッコ良過ぎるんだ!それに、マイコさんが美し過ぎるんだ!

いや、たぶん、ほんとうにそうなんだと思います。これはねぇ~、微妙にキャスティングミスだと思います。風景も美しい、物語も美しい、出演者も美しいでは、逆にツマラナイのでありますよ、きっと。

発想は面白いと思うんですが、おとぎ話的な部分と現実的な部分の練りこみも、ちょっと不十分だった気がするなぁ。素敵な映画だとは思うんですが、なにか後一歩感がぬぐえないのでありました。

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