映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『運命の逆転』

2010-04-20 13:39:32 | Weblog
1990年 米
監督:バーベット・シュローダー
出演:ジェレミー・アイアンズ、グレン・クローズ、ロン・シルヴァー、アナベラ・シオラ、ユタ・ヘーゲン、フィッシャー・スティーヴンス、ジャック・ギルピン、クリスティーン・バランスキー、フェリシティ・ハフマン、トム・ライト

1980年のクリスマスに、実際に起きたクラウス・フォン・ビューロー事件の映画化だそうです。大金持ちの妻サニーを、夫のクラウスが殺害しようとし、結局、サニーは植物状態になってしまったという、殺人未遂事件。一審で有罪になったクラウスは、ハーバード・ロー・スクールの教授で人権弁護士としても著名なアラン・ダーショウィッツに再審請求と弁護を依頼します。最初は躊躇っていたダーショウィッツ教授ですが、無罪の黒人兄弟の死刑中止の活動のための資金を捻出するためと、事件そのものへの興味でもって、引き受けることにします。映画は、その再審請求のためのダーショウィッツ教授チームの準備活動を中心に描かれています。

よくできているのだと思います。とても優等生な映画だと思います。実際の事件であることにも配慮して、最後まで真実は分からないというスタンスを貫いています。ダーショウィッツ教授のスタンスも、あくまでも「有罪を証明するには証拠が不十分、あるいは証拠が不適切」ということであり、「無罪」を主張しているのではないように思います。けれど・・・裁判とはそういうものですよね。冤罪で無実の人を罰するより、犯罪者を野放しにすることを選ぶ・・・そういう基本理念ですものね。

この映画では、クラウスを演じたジェレミー・アイアンズが絶賛されていたという記憶があります。実は、わたしはジェレミー・アイアンズさんが苦手なのですが、そんなに素晴らしいなら、印象が変わるかもしれないと思って見たのですが・・・逆に、今までのジェレミー・アイアンズさんのイメージが補強されてしまいました(爆)。たしかに「やってるかもしれない、でもやってないかもしれない」という雰囲気は見事でしたけどね(^^;。

『OBERON日記』
http://blog.goo.ne.jp/oberon-p/
コメント
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