映画鑑賞感想文

濫観っていうか、乱観っていうか・・・ポリシーないですけど(^^;

『21グラム』

2010-04-02 15:33:14 | Weblog
2003年 米
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演:ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロ、シャルロット・ゲーンズブール

ある日突然、事故で夫と娘を失い、絶望の中で自暴自棄に暮らす主婦のクリスティーナ。クリスティーナの夫の心臓を移植されて、余命一ヶ月だった死の淵から救い出されたものの、その心臓との相性が悪く再手術をしなければならない大学教授のボール。クリスティーナの夫と娘を殺してしまった罪の意識に責めさいなまれるジャック。三つ巴の苦悩が、重苦しくて重苦しくて、息ができなくなるような映画です。しかも、時間が行ったり来たり交錯するので、その構成に慣れるのに、少し時間がかかるかもしれません。

三人にふりかかった運命は、とても残酷なもので・・・それを体験していない者が、簡単に「頑張って立ち直ってください」とは、とても言えないんですよね。心が折れてしまっても、壊れてしまって、仕方ないくらいの体験をしているわけですから・・・そんな彼らに対して、「いつまでもクヨクヨしてるんじゃない」とか「気持ちを切り替えて、前向きに生きろ」とは、とても言えないわけです。

けどね・・・それを言いたくなっちゃう映画なんですよね。酷いとは思うんですが、彼らに対して「勘弁してくれよ」って言いたくなっちゃうんですよね。やっぱり、わたしって、心が氷点下な人間なんでしょうね。

でも、闇だけで、出口の光が見えないのは、苦しすぎて、嫌なんです・・・・・

『OBERON日記』
http://blog.goo.ne.jp/oberon-p/
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