指揮者の佐渡裕氏は1999年から毎年ベートーベンの「第九」を演奏しています。
一般公募の1万人の合唱団。団員は小学生から90歳以上。楽譜に縁の無かった
人ばかり。佐渡氏は言っています。「ガラガラ声も全部受け入れるからーーー
一人一人が主人公になって欲しい。それぞれの名前を持った音を作りたい」と。
ただ歌うのではなく自身の人生をかけて歌う。だからこそ感動を呼ぶのでしょう。
何事も「誰かがやるだろう」では駄目なのです。「よし、私が!!」の生き方が
想像以上の力が出るのです。1人の完全燃焼が感動の大交響曲になるのでしよう。