その壮年は2年前に脳梗塞に倒れた。病院に入院。
病室には希望なく天井と会話する様な人達。
その壮年は思った。残された自分の人生をこのままでは死にたくない。
何でもいい。前に歩きたい。
壮年はある仕事に出会い、不自由な体で出来るかどうか解らないが
一歩前に出た。そして、東京と大阪を移動する行動を開始した。
新幹線、電車に乗る事は出来ない。全てバスとタクシー。
必ず第三者が側にいなければとの限られた範囲の中で。
彼は韓国バーがお気に入り。元気で景気の良かったあの時は
はめをはずして遊び廻った。今も可愛いお姉ちゃんを求めて通っていると。
それもいいじゃありませんか。
”前に””前に”の生き方が。それは、周りの人達に
”感動”と”勇気”を与えるのですから。
そうです。私達も彼の生き方から学ばねばなりません。
”勇気”と”挑戦”を。