マダム”裕子”の日記

マダムバタフライインターナショナルの活動報告です。

花に接する

2012-08-25 11:33:16 | Weblog

  彼は27歳、観賞用の植物を育てる仕事をしている。

 ”花に囲まれて生活をしたい”との思いで関わった。

 とんでもない事だった。

 同じ姿勢で、同じ苗を淡々とポットに植えていく、その数万単位。

 夏場のハウスの温度は40度近く、そして膨大な花の種類を覚えなければならない。

 "花の付き方””開花時期””処理の仕方”花によって千差万別。

 想像以上の重労働に一面の苗が憎らしくなった。

  冬の日々は続く。3万鉢が物にならなくて破棄!

 追いかける様に父親が脳出血に。

  しかし、彼は強かった。負けなかった。

 そして、「花には心がある」と理解出来る迄かれの精神は成長した。

  丹精こめて育てた”カラエンコ”が品評会で”県知事賞”に。

 「ここ迄育ってくれて有難う」と花々に声をかける彼の笑顔をが

 まぶしく美しい。