CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

Please Please Me もちょっと言えないかな?

2020年08月26日 | BEATLES-BADFINGER関連

シングル第二弾のPlease Please Meがイギリスで出たのは新しい年が明けたばかりの1963年1月。

(レーベルは伊パーロフォン)

牧歌的な雰囲気のデビューシングル、Love Me Doと比べるとスピード・アップされた演奏及び歌唱は若者らしく躍動感に溢れ大ヒット間違い無しだった。

ところが当時キャピトル・レコードがビートルズのデビュー・アルバムも発売却下って方針で、アメリカではデビュー・アルバム、Please Please MeはIntroducing The Beatlesと改題しされこれまたマイナー・レーベルのVeeJayから発売。シングルも同様VeeJayから発売。

そして後日デビューVeeJayから発売。アルバムの版権をVeeJayから取り戻し、1964年ようやくキャピトルから再発に至る。

ご存知の通り、Pleaseには何かをお願いするときに使う動詞を修飾する副詞と何々を楽しませるとか満足させるという動詞としての使い方があり、Please Please Meの最初のPleaseは間投詞的な使い方の副詞、2つ目のPleaseは動詞。

“どうかこの僕を楽しませておくれ”てな意味のタイトルで、さらに歌詞を見てみるとこの僕が君にしているように、君もこの僕を楽しませておくれって難題をふっかけている。

相思相愛だったら何の問題もないが、好きでもないのにそのような事を言われれば、今の世の中片思いのストーカー野郎だと認定確実。

Love Me Doと同様、男性からの半強制的な愛の告白って事で当時の日本人男性にはとてもできない芸当ですかね。

まあ、孫の手を使わないと届かない背中の痒みにどうしても我慢できない時、か〜ちゃんにPlease Please Meとお願いするくらいかな?

英語じゃなく日本語で言えってまたまた叱られるかも…

ところでシングル日本盤は1964年3月にI Want To Hold Your Handの次の第2弾シングルとして発売された。ちなみに60年代当時Love Me Doは日本ではシングル・カットされなかった。

ビートルズのシングルはまだアップル・レーベルが誕生していない頃は、それほど締め付けがなく日本限定でシングル化された曲が結構ある。


Love Me Doって言えるかな?

2020年08月26日 | BEATLES-BADFINGER関連

あれっ? 見慣れないこの青い色のボックスは?

でっ、でっ、出たぁ〜! ビートルズの7インチ・シングル、二十三枚組みのボックス・セットね。

去年の11月発売当時、あなたはこの波状攻撃に耐えられるのか!なんて揶揄っていたがポチッちゃいました。

何しろ、例のごとく薄っぺらい英文ライナーと歌詞対訳付き輸入盤国内仕様のお値段、税込価格で何と26950円ってことで発売当時はとても手が出なかった代物。輸入盤でも20000円以上した。

あれから約10ヶ月ほど経って思ったよりも売れなく在庫処理のためなのか価格が大幅にダウン。4流ビー・コレクターの端くれとして無視する訳にもいかず購入と相成った。

とは言え、ビートルズのシングル・ボックスはCD音源にて既に揃えているので特に目新しさは無い。

このボックスの肝は、英オリジナル・シングル盤が当時ジャケ無しのスリーブのみの無味乾燥なパッケージで売り出されたことから、当時各国でプレスされた際のジャケおよびレーベル・デザインを再現したことにある。

(英盤シングル、50周年記念として2012年に再発)

(1982年再発時のジャケ)

つまりこのボックスを楽しむには、レコード盤を買ったにも関わらず本来のレコード鑑賞は行わず、ただジャケやレーベルを眺めて心の中でブヒヒと喜ぶ高度な技が要求される。

今回は、1962年10月ビートルズの記念すべきメジャー・デビュー・シングル第一弾、Love Me Do。

(当時、キャピトル・レコードはビートルズなんてアメリカじゃ売れないってスタンスで、Love Me Doのシングル発売却下。仕方なしにマイナー・レーベル、Tollie Recordから発売。2年後の1964年キャピトルからようやく発売に至る。)

皆さんご存知の通り、助動詞のDoが挿入されることによって、動詞のLoveを強調する、俺を愛してくれよ、お願いだからてなタイトルですかね。

男性からの半強制的な愛の告白って事で昔堅気の日本人男性からすると中々躊躇してしまう文言。

やっぱりハワイアン・バンド、マヒナ・スターズをバックに率い田代美代子と松平直樹のツイン・ボーカルで“愛して、愛して、愛しちゃったのよ”と歌われる、すなわち女性から慕われている受け身の状態の方がものぐさな私としてはとても心地よ感じるわけで…

ただそんなことを口に出せば、稼ぎの少ないやつが何を寝惚けたことをってお叱りを受けるのは間違い無いし、かーちゃんにLove Me Doなんて言えば頭がおかしくなったのか!てなことにもなりかねぬ。

まあのどかな時代の牧歌的ラブ・ソングって事で...