ジャズ・フュージョン系の音源に心持ち低音を強調すれば立体的になっていい感じ。
1978年の渡辺貞夫のリーダー・アルバム、California Showerを聴いてみる事に。
Seventh Highかっこいいね。チャック・レイニーのベースとハービー・メイソンのドラムスが主張しまくる!
とても45年以上前の音源とは思えない。
豪華なセッション・メンバー。リー・リトナー若い!
ジャズ・フュージョン系の音源に心持ち低音を強調すれば立体的になっていい感じ。
1978年の渡辺貞夫のリーダー・アルバム、California Showerを聴いてみる事に。
Seventh Highかっこいいね。チャック・レイニーのベースとハービー・メイソンのドラムスが主張しまくる!
とても45年以上前の音源とは思えない。
豪華なセッション・メンバー。リー・リトナー若い!
本日はクルセイダーズの1979年の作品、Street Lifeでも。
ジャズ・クルセイダーズとして活動してきた彼らは1971年にクルセイダーズと改名し時代の流れと共にフュージョン系バンドに転身して突っ走ってきた。
その70年代の締めとなるのが大ヒットしたこのアルバム。今回ランディー・クロフォードをタイトル・トラックのボーカルに起用しバンドの芸風に新境地をもたらした。
また熟練したセッション・プレイヤーも含めた演奏はいつも通り安心して聴いていられ、さらにかなりポップ度が上がったことから本当にリラックスできる作品となった。
本日はキース・ジャレットでも。
まだマイルス・バンドのメンバーに抜擢される前のそれほど有名でない時代のキースが1968年8月、ロス・アンジェルスに於いてアメリカ人、チャーリー・ヘイデン(ベース)とポール・モチアン(ドラムス)を加えたトリオでのライブ・レコーディングの模様を収録。
その翌年、アルバム・タイトル、Somewhere Beforeとして発売された。
ジャズ・トウシロであるオイラがこのアルバムを手にいれたのは、やっぱりディランのMy Back Pagesをカバーしていたからですね。
一聴して、ディランのワルツ調の弾き語りではなく、キースのピアノが奏でるメロディー重視のカバー・スタイルをいたく気に入った次第でありまして…
ロックに飽きれば暫し休息、1959年のビル・エバンス・トリオのPortrait In Jazzでも。
トリオとしてビル・エバンスのピアノ、スコット・ラファロのベースとポール・モチアンのドラムスがそれぞれが程よく絡み合いバランスよく主張していく。
ジャズのイメージって言えばやっぱりこれですかね。
ブラック・マーケットといえば日本語で闇市、即ち規制された商取引を非合法で行う市場となるのだが、ウェザー・レポートのBlack Marketって曲はそんな暗いイメージが思いつかないほど明るく弾けたお祭り騒ぎって感じ。
1976年、ウェザー・レポートは6枚目のスタジオ・アルバム、Black Marketは演奏にもポップな要素が組み込まれた非常に聴きやすいフュージョン・サウンドとなった。またアルバム制作途中にベースのアルフォンソ・ジョンソンはジャコ・パストリアスに替わりこのアルバムの2曲だけではあるが彼のユニークなベース・サウンドを聴くことができる。
てな事でこのアルバムはバンドのターニング・ポイントとなった作品だと思う。
ちなみに、アルフォンソ・ジョンソンのベースはジャコと比べて単に芸風が違うだけで堅実でファンキーなベース・ランニングは彼のリーダー・アルバムだけでなく後に数多くの著名ミュージシャンのアルバムに参加していることからその腕前は高い評価を受けていた事はここに書き留めておきたい。
また新たなスター候補のジャコの加入はジョー・ザヴィヌルとウェイン・ショーターのジャズ・フュージョン界の2大スターが中心となり結成されたバンド内ではそれぞれの強い主張がぶつかり合いバンド内のバランスが取れず徐々に軋轢を生んでいく事に…
その点ウェイン・ショーターはその時期ハービー・ハンコックのV.S.O.P.に参加し並行して活動していたので上手くガス抜きしていた様に思えた。
本日はJazz-Fusion祭りでいきたいと。
バック・グラウンドで音を絞って流れるままに聴いていけばリラックスできること請け合い。
但し、レコードは取り扱いが面倒くさいのでCDで...
当時のジャズ評論家達からは安易なポップ路線への転向などと結構辛口の評価が多かったそうだが、ジャズ一本で食って行くには余程のビック・ネームしかサーバイブ出来なかった困難な時代で、もちろん後追いで聴いてきた訳だが、ジャズの新たな世界の扉を開いた事から個人的にはグッド・ジョブだったと思う。
それまでジャズ畑でハード・パップ・スタイルの路線に明け暮れたウェス・モンゴメリーだったが、ここに来て一大決心をしたのか、A&M/CTIレーベルに移籍し、プロデューサー、クリード・テイラーとアレンジャー、ドン・セベスキーらによって誰もが楽しめるモダン・ジャズ・アルバムが完成。
それが1967年に出たA Day In The Life。
ポップ調の曲にウェスのギブソンが軽やかに絡み、彼らしさがよく発揮された印象的な好アルバムとなり、当時他のジャズ系アーティストにも影響を与えた。
彼はこの後さらに2枚のアルバムを発表したのだが、1968年に心臓発作で急死する事になる。
1968年4月、Down Here On The Ground
1968年10月、Road Song
もっと彼のその後のアルバム聴きたかったと思う今日この頃...
昨日何気に深夜放送を見ていると、アニメのジョジョの奇妙な冒険が放送されていた。この漫画に登場する人物に欧米の著名なミュージシャンの名が沢山出てきて割と親近感を覚える。
そして昨日のストーリではなんとウェザー・リポートの名が登場!
ウェザー・リポートといえば、かって電化マイルス・バンドに参加していたジョー・ザヴィヌルとウェイン・ショーターの二人が中心となって結成したジャズ・フュージョン・バンドだ。
てな事で、忘却の彼方にあった彼らの2枚目のライブ・アルバム、8:30を久々に手に取ることに。このアルバムは、1978年に収録されたライブ音源が3面そして残り1面がスタジオ録音の変則2枚組でその翌年に発売された。
1976年のBlack Marketや1977年のHeavy Weatherあたりのちょっとポップ感が増した曲が収録されている事から、彼らのライブは観客の反応も含めてロック・バンドのノリに近く特にジャズ・ファンでなくとも結構親近感のあるサウンドに仕上がっている。
ベーシストのジャコ・パストリアスの紹介でピーター・アースキンが新たにバンドに加わり空席だったドラムスのポジションもようやく固定され、ジャコとの相性もバッチリで演奏が引き締まった。
ただ、ジャコ・パストリアスとピーター・アースキンらは1982年にバンドから脱退し、新たなメンバー・チェンジによりバンドの芸風にも少し変化が見られる事から、今から思えばこのライブ盤が登場したあたりが彼らにとって商業的なピークを迎えた時期だったかな?
ロック好きならこのアルバムにきっと満足すると思う。
ジョジョさん、ウェザー・リポート思い出させてくれてありがとう。
ジャズにもっと親しみを持てるようにって事でクリード・テイラーが1967年に設立したのがCTIレーベル。
数多くの有名どころのジャズ・ミュージシャンがこのレーベルからポップなクロスオーバー・ジャズのアルバムを発売した。
ブラジル出身のミュージシャン、デオダートもそのうちの一人で、高校時代に友人からこれ聴いてみなって紹介されたのが1973年にCTIから出た2枚目のスタジオ・アルバム、DEODATO 2(邦題、ラプソディー・イン・ブルー)。
(再発CDは6、7、8と3曲のボートラが追加され、なんだか得した気分)
なるほど、ポップな仕上がりでそれまで少々苦手であったジャズの敷居引き下げた。
ガチガチのジャズ保守派からすれば、そんなのジャズじゃない!ってお叱りを受けるかもしれないけれど、まずは聴き易さを武器にアルバムをできるだけ数多く売ってある程度裾野を広げる事は必要かな?
残念ながらCTIレーベルは1978年に経営難に陥り倒産したもののその後他のレーベルに買収された。そしていまでも当時のアルバムの再発盤が新たにプレスされて世に出るってことは、レーベルの当初の目的は十分に果たされたと言えるのではないか?
某レンタル・ショップが中古のCDの買取をやめたというニュースをネットで見た。
確かに80年代音楽産業にとって希望の星だったCDも遂にその地位をサブスクに譲り渡す事になり、わざわざCDを買って音楽を楽しむって層が少なくなった。
多分90年代から買い集めたオイラの大量のCDコレクションも将来二束三文もしくは無価値となり、ゴミ箱行きとなる悲しい運命に。
まあそれも時代の流れ、悲しんでいても仕方がない。それよりも最近アメリカではCDの年間売り上げを凌駕する迄になったレコードの復権を喜ぼうじゃないの。
てな事で、取り出したのはカシオペアと双璧をなす70年代後半にデビューし今でも現役で活動を続けるするお達者フュージョン・バンド、T-Squareのアルバム。
1981年The Square名義で出たアルバム、Magicでも。
このアルバムではギター・安藤まさひろ、サックス・伊東たけし、キーボード・久米大作、ベース・田中豊雪とドラムス・清水永二の5人組にゲスト・ミュージシャンが参加する形態でレコーディングが行われた。
(皆さん本当にお若い! 青春まっしぐらって感じ、タモリもトランペット吹いてるね)
今回のアルバムの特徴は、いつものキャッチーなインスト系の曲以外に4曲の歌物が収録され、キュートなボイスのキャサリーンをボーカルに起用しさらに親しみやすさが全面に。
ところでこのレコード盤面がかなり汚れていてプチ音がひどい。
仕方なくいつもの様に中性洗剤で水洗い。こびりついていた埃もとれて雑音も低減、ようやく彼らの演奏を楽しめた。
それにしても水洗いから始まって、乾燥後に両サイド鑑賞するとなると1時間半から2時間弱かかるわけで、ホント面倒臭い。
声を大にして言えないけれど、もしCDで同じ音源持っていればそっちの方がいいかも。
マスター・サウンド仕様、アナログ・マスターの音源をデジタル変換し、その音源でカットとプレスする当時としては音質重視の盤だった。
野暮用で昼の1時ごろ外に出かけたのだけれど、もう暑いのなんのって。
5時頃になっても気温は下がらずペット・ボトルの飲料のがぶ飲みでお腹がパンパン。
日没になって辺りが暗くなってくると、とある集合住宅の鰻の寝床のような我が家にもベランダから緩やかな風が吹き込み、一風呂浴びて本日の汗を洗い流してようやく一息付く。
そんな時はスムージィーなフュージョン・サウンドがいいかも。
ジョージ・ベンソンのワーナー移籍第二弾、1977年のIn Flightでも。
前年の大ヒット・アルバム、Breezin’の制作を踏襲しレコーディングは同じメンツを起用。
ファンキーでソウルフルなThe WarのThe World Is A Ghetto、Feelingsで有名なモーリス・アルバートの曲やダニー・ハサウェイの曲、それに多くのアーティストにカバーされているEverything Must Changeなどでベンソン自慢ののどをたっぷりと披露。
ブリージンな夜にマッチして、いい感じにこなれている。
ただ前作と比べると今回選曲が少々地味だったかな?
つい先日までは雨がダッ~って降り続いて、近所を流れる一級河川も水嵩を結構増していたような。
でっ、本日週末の昼下がり、厳しい西日が差し込み時折生ぬるい風が漂うような小部屋でボウイさんのアンビエント・ミュージックなぞを聴いていると不覚にもついコックリしてしまう。
ボウイさんの後は箸休めでまたまたデイブ・ブルーベック・カルテットの1959年の作品、Time Outでも。
超有名なTake Fiveが収録されているアルバムけれど、他の収録曲も結構いけます。
一曲目のBlue Rond A La Turkなんて複雑な変拍子使っていてまるでジャズのプログレ。
ベースもドラムスも元気いっぱい、目が覚めました。
スティーブ・マリオットのパワフルでソウルフルなボーカルを聴いて心地よい疲れを感じたなら、一回お休みって事で軽快なジャズでも。
私のようなジャズ・ノービス・クラスが持つジャズのイメージと言えば、電化マイルスとかフリー・ジャズ期のコルトレーンの様な小難しいものではなく、やっぱりもう少し時代を遡ったコレですかね。
デイブ・ブルーベック・カルテットの1954年の作品、Brubeck Time。
このジャケ・デザイン、結構気に入っています
ドラムとダブル・ベースがいつものリズムを刻んで、ピアノとサックスがそれにのっかるオーソドックスな演奏がやっぱり楽ちん。
デイブ・ブルーベックのあまり前に出ない控えめなピアノとポール・デズモンドの滑らかなサックス・プレイが程よくマッチしていてなかなかよろし~
70年代の半ば頃になるとそれまで私の中では天下をとっていたハード・ロックやプログレ・ロックに以前より引かれるものがあまり感じられなくなった。ちょうどその頃このアルバムが登場。
それがジム・ホールの1975年のアルバム、Concierto。
自身で買ったのではなく、当時私の兄弟が友人から借りてきたレコードを聴かせてもらったのだ。
ジム・ホールのリーダー・アルバムとしてCTIレーベルから出たアルバムで、レコードのサイドー2にアランフェス協奏曲が1曲収められてあった。
それまでジャズなど見向きもしないでハード・プログレ一辺倒で聴いてきた自分にとってはこんな世界もあったのかと結構新鮮に感じた。
これを機にジョージ・ベンソンやデオダートあたりのフュージョン系も聴いていくきっかけになった記念すべきアルバムだったといえる。
またそれ迄全く知らなかったポール・デズモンド、チェット・ベイカー、ロン・カーターにスティーブ・ガッドらバックを固める著名ミュージシャンによる出しゃばらないジェントルな演奏に心地よさを感じたものだ。
明日からまた新しい一週間が始まる。
そんな日曜日の夜、何の憂いもなくすっきりと過ごしたい。
てな事でデビッド・サンボーンの1984年作のStraight To The Heartでも。
この音源の売りは何と言ってもライブ録音。彼の全ての作品に精通しているわけではないが、多分唯一のオフィシャル・リリーズのライブ音源ではないかと?
ライブ音源ゆえ臨場感たっぷりの演奏が楽しめる。特にこのアルバムはお気に入りのマーカス・ミラーがプロデュースし、デビッド・サンボーンに負けじとベースもガンガンで弾いていて小気味良いし、またスローな曲は落ち着ける。
カーペンターズはRainy Days And Mondays Always Get Me Downって歌ってたけれど、やっぱり気の持ちよう。
明日も張り切っていきましょう!