CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

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スーパー・グループ誕生

2020年08月21日 | BRITISH ROCK

70年代のロック・シーンでよく言われた宣伝文句に “スーパー・グループ”誕生!“ってのがあった。

あるロック・バンドを脱退もしくは解散によってフリーになった主要メンバーが他のロック・バンドで同じような境遇のメンバーと新たなバンドを結成する際に使われていた。

とは言え、すべてのその手のバンドにスーパーという称号を与えるのは少々無理がある名ばかりのグループも多々あったような。

フリーからポール・ロジャースとサイモン・カーク、モット・ザ・フープルからミック・ラルフス、そしてキング・クリムゾンからボズ・バレルらによってアルバム、Bad Companyが1974年世にでた。

(こっ、こっ、これがバッド・カンパニー一味の正体? なんとなくビジュアル系バンドみたいな...)

当時の英ロック・ファンであれば、このメンツであればなんらかの化学変化があってスーパー・グループになり得る可能性に期待が持てたのではないだろうか?

かってモット・ザ・フープルでボーカルをとっていたミック、さらにはクリムゾンでリード・ボーカルだったボズ(ここではベースに専念)らは、ボーカルはポールに一任。アルバム全体にポールの太いボーカルが響き渡る。

モット・ザ・フープルはイアン・ハンターの強烈な個性に隠れがちだったがミックだったが、モット時代の作品、Ready For Loveをポールに歌わせると曲の魅力は十二分に引き出されたように思う。またシングル・ヒットしたミック新作Can’t Get EnoughやMovin’Onもポールの歌唱にキッチリとはまった。

当のポールも陰りのあったフリー時代と異なり、新グループ結成を機に明るくなりラジオ・フレンドリーになった印象が…

てな化学反応でデビュー作から大ヒットとなり、見事スーパー・グループここに誕生!

助手:博士、我が研究所の昼食でスーパー・グループ本日誕生です!

博士:なんと?

助手:昨日の焼肉の余ったタレ付きカルビ、余った粉末うどんスープ、使い残しのソーメン束、冷奴用に余分に刻んだネギでスーパー・グループ結成! ソーメンをあったかいあっさり目のうどんスープで! そのトッピングは残り物の焼肉と刻みネギ。

いかがです?

博士:むむ〜 スーパー・グループと言うよりはスーパーで買った残り物のグループじゃな。

それでも、いただきっ〜

ズルズルズル。

悪くない。